2019年11月28日

第40回ユネスコ総会にて、UNESCO OER 勧告が11月25日に193の加盟国の全会一致で採択された。この決定は、世界的にオープン教育を促進するためのまたとない機会だ。
クリエイティブ・コモンズはこの重要な節目に非常に感激している。私達は15年以上の間、UNESCO、Commonwealth of Learning、そして複数の国の政府・関係機関のパートナーと共にオープン教育に取り組んできた。クリエイティブ・コモンズは2012年UNESCO OER宣言、2019年UNESCO OER勧告の両方で草案作成委員会の一員であった。2015年には、クリエイティブ・コモンズはUNESCOと共に、UNESCOのオープン アクセス レポジトリに取り組んだ。また、クリエイティブ・コモンズは2017年に行われたUNESCO OER Global Congressに参加し、基調講演を行った。
オープン教育を世界的に推進することに活発な複数の組織は、UNESCOオープン教育勧告の重要性を認識し、その導入を支持するための連合に参加した。連合に参加した組織は以下のとおりである(アルファベット順)。
- Commonwealth of Learning
- Creative Commons
- International Council for Open and Distance Education
- Jožef Stefan Institute
- Knowledge 4 All
- Open Education Global
- Slovenian National Commission for UNESCO
- SPARC Europe
- SPARC North America
- また、クリエイティブ・コモンズはネットワークのミーティングを設定してくれたOpen Ed Globalの皆さんに感謝の意を表する。
この連合では、OER勧告の導入を全てのUNESCO加盟国で支援するために、それぞれの組織の強みや専門性を活かし、一体となって包括的なリソースとサービスを作成・提供する。また、2020年上旬に会合を開き、各国の政府をサポートするためのサービス、資料、アクティビティ、コミュニケーションプランのリストを作成する予定でいる。導入のためのサポートはOER勧告の支援に焦点を当てたものとなる。
5つの活動分野:
- ステークホルダーがOERを作成、アクセス、利用、翻案、再配布することを可能にする
- 支援ポリシーの策定
- 包括的で公平な質の高いOERの促進
- OERの持続可能なモデルの育成
- 国際的な協調の促進
観察と報告:
- 効果を測定するための適切な研究プログラム、ツール、指標の展開
- 進捗状況、グッドプラクティスとなるイノベーションおよび研究レポートの、収集、発表、普及
- OERの効果と長期的な財務効率性を観察、評価するための戦略
詳しくはこちらへご連絡を:
Dr. Cable Green
Interim CEO & Director of Open Education
Creative Commons
cable@ creativecommons dot org
Jennryn Wetzler
Assistant Director of Open Education
Creative Commons
jennryn@ creativecommons dot org
こちらのフォームを通じた質問、要望、提案も歓迎します。
CCは世界中のステークホルダーと共に、オープン教育の実行能力の増強と効果創出に取り組むことを楽しみにしている。協力することで、UNESCO OER勧告の目標と目的を達成し、質の高い教育にすべての人がアクセスできるようにすることが可能だ。早速動き出そう。
このブログ投稿は Cable Green と Jennryn Wetzler による“NGO Network to Support Implementation of the UNESCO OER Recommendation”を翻訳したものです。
(担当:豊倉)