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電通総研Bチームによる「Prototype for One」にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが採用されました

電通総研BチームがForbes Japanで発表した「Prototype for One」にクリエイティブ・コモンズ・ライセンス<表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際>が採用されました。

「Prototype for One」は、誰かひとりのためにつくったものが、多くの人のためのものになり、イノベーションにつながるという考え方です。Forbes Japan誌面上では、世の中に存在する「Prototype for One」の具体例を示し、実際にこの考え方に基づいて2週間でプロトタイピングした実験結果を掲載しています。

電通総研Bチームによれば、このイノベーションへの新しいアプローチが広く浸透することで、多くの人の課題を解決し、欲求を実現する事例が増えればと考え、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを採用したとのこと。

クリエイティブ・コモンズのユニークな採用例の一つとして紹介させていただきました。

Forbes Japanで連載中の「電通総研Bチームのニューコンセプト採集」

http://forbesjapan.com/summary/2015-08/post_6674.html

電通総研Bチーム

http://dii.dentsu.jp/project/teamb/

CCライセンスが採用されています- 『オープンデザイン -参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」-』

『オープンデザイン –参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」-は、主にプロダクトデザイン分野におけるオープン化についての論考や事例を紹介する本です。

インターネットを通じたデータの共有、デジタルファブリケーション技術によってデザインの共有、改良、製作などが容易になる中、デザインという行為やデザイナーのあり方について考えています。

『オープンデザイン』の原著である『Open Design Nowは、2011年6月に書籍として出版されました。その後、201212月まで、本の内容が徐々に公開されていき、現在ではクリエイティブ・コモンズ(表示 – 非営利 – 継承 3.0 非移植)ライセンスの元で100%オープンとなっています。

日本語版では、原書を翻訳するだけではなく、日本の論考や事例紹介を加えています。この日本語版でプラスされたパートのPDFファイルは、クリエイティブ・コモンズ(表示非営利継承 3.0 非移植)ライセンスの元で公開されています。

また、この日本語版のPDFは、印刷して折り、周囲を切りそろえると、紙の本としても楽しめる仕様になっています。

日本の論考:http://opendesignnow.jp/assets/odn_jparticles.pdf

日本の事例紹介:http://opendesignnow.jp/assets/odn_jpcases.pdf

今後『オープンデザイン』がさまざまな言語に翻訳され、各地域での事例追加や独自のブック・デザインが行われたりすることで、創造の循環があると楽しいですね。

漫画業界初、『チェーザレ・ボルシアを知っていますか?』のPDF版にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが利用されました。

チェーザレガイドカバー

漫画『チェーザレ ~破壊の創造者~』の完全ガイドブック『チェーザレ・ボルシアを知っていますか?』(講談社・2013)の初版サービスとして、本書の購入者に、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示―非営利―改変禁止)付きのPDF版全ページ無償ダウンロードサービスが実施されました。

『チェーザレ ~破壊の創造者』(講談社・20052013現在)は、ルネサンスから大航海時代へ移る世界史の中でも特に激変の時代を生きた英雄であるチェーザレ・ボルシアを描いた歴史漫画です。そして、『チェーザレ・ボルシアを知っていますか?』はこの漫画の制作にあたって、企画から10年の歳月をかけてあつめた資料をベースとして、チェーザレが登場するに至る歴史や、チェーザレを取り巻く宗教・文化的背景を網羅的・ビジュアル的に紹介するガイドブックです。

なぜ、本書にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスをつけたのかについては、『チェーザレ』を通じて歴史に興味をもった方が、さらにそれを広め、また広げていくためであるとされています(http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000284.000001719.html)。『チェーザレ』という作品は、数多の先人たちの研究をもとに、作者の惣領冬実氏と監修の原基晶氏が情報を選別し、再構成して物語として紡ぎ、漫画という形で表現されたものです。このような『チェーザレ』の創造性についての考え方、すなわち、前の世代が生み出した創造物の結果を自分なりに取捨選択し、そこに独自の創造性を付加していくことで新たな表現が生み出されるという発想は、クリエイティブ・コモンズの考えと親和性の高いものです。

過去の創作的な表現をもとにして生み出された『チェザーレ・ボルシアを知っていますか?』にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与されることで、このような創造の連鎖がさらに広がっていくことが期待されます。

「Tokyo Art Research Lab」が成果物をCCライセンスで公開

東京文化発信プロジェクト室が推進している「Tokyo Art Research Lab」のサイトが、このたびリニューアルされました。
この「Tokyo Art Research Lab」(通称「TARL」)は、アートプロジェクトを知る/実施する/研究するための「知」と「スキル」のプラットフォームです。
昨年、CCJPのアドバイザリーボートであり、米国クリエイティブ・コモンズのアジア・プロジェクト・コーディネーターも務める林千晶がモデレーターとして参加した「パブリック・リレーション講座」も、このTARLが主催していたものでした。
このプロジェクトの成果物は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与することによって、幅広く活用することが可能となっています。
その他にも、ソーシャルとの連携、更新しやすく頻度の高い情報発信機能、充実したアーカイブ機能など、細かい工夫が色々を取り入れられておりますので、皆様、ぜひ一度ご覧ください。

ハーバード大学が1200万件以上の書誌データをCC0ライセンスで公開

Harvard Library, Cambridge, H. P. Kendrick, Public Domain

Harvard Library, Cambridge, H. P. Kendrick, Public Domain

先月24日、米国ハーバード大学は同大学のオープン・メタデータ政策に従い、全ての図書館データをCC0ライセンスのもとオンラインで公開すると発表しました。この所蔵品データには、ハーバード大学の73の図書館が保有する書籍・ビデオ映像・オーディオ資料・原稿・地図などの情報が含まれています。

1200万件にのぼるMARC21フォーマット(Machine-Readable Cataloging/機械可読目録-図書館情報学に関わる規格)のデータは、ハーバード大のサーバーからダウンロード可能になっており、データハブを通してアクセスすることも出来ます。また、Digital Public Library of America(米国デジタル公共図書館)のAPIを経由して利用することも可能です。

ハーバード大学学術コミュニケーション部部長Stuart Shieber氏は、保存されているデータが思いもよらないことに使われる可能性を認識してり、「これらのデータによって、予測しがたいようなことや、いろいろなもの同士を結びつけることができる可能性がある。」と述べています。また、「より多くのデータが公開されるほど、人はさらに革新的なことを行うのです。」とも話しています。

ハーバード大学ウェブサイトに投稿された公式発表はこちらをご覧ください。

原文: Harvard Released 12 Million Library Records
http://openglam.org/2012/04/25/harvard-releases-12-million-library-records/
公開日時: 2012年4月25日
BY Sam Leon
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示- 非移植3.0ライセンスで公開しています)

ソーシャル・チッピング・プラットフォームGrow!

Grow!ボタン

Grow!ボタン

ユーザー同士がお互いの作品にチップを贈って支援することのできるGrow!ボタンがCCライセンスに対応しました。

Grow!ボタンが設置されたコンテンツを気に入ったユーザーは、事前にポイントを購入しGrow!ボタンをクリックすることで、設置者に対してチップを贈ることができます。Grow!したことは各種ソーシャルネットワークにおいて拡散し、より多くの人が知ることとなります。

そして自身のコンテンツに対してGrow!ボタンを設置しているユーザーは、各コンテンツに対し個別にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを設定することができ、設定した際にはGrow!サイト内のコンテンツページ、及び外部ウェブサイトに設置されているGrow!ボタンに、選択したライセンスのラベルが表記されるようになります。