ドキュメンタリー

アルゼンチンでも新たにCCチームが発足しました

Argentina Flag / quimpg / CC BY

Argentina Flag / quimpg / CC BY

今回は、CCファミリーの新しいメンバーをご紹介したいと思います。このお知らせまでに数ヶ月の時間がかかってしまいましたが、遂にここでCCアルゼンチンが新たにアフィリエイトに加わったことをご報告いたします。

新しいアルゼンチン・チーム(ウェブサイトはこちら/CC wikipageはこちら)は、パートナーであるWikimedia ArgentinaFundación Vía Libre からBeatriz Busaniche氏とPatricio Lorente氏を理事に迎えて昨年末に発足しました。この2つの組織は、ラテン・アメリカにおけるオープンコミュニティーとしては非常によく知られています。まず、Wikimedia ArgentinaはアルゼンチンのWikimediaコミュニティーを支援し、フリー・コンテンツとwikiカルチャーの普及のためのプロジェクトを奨励・推進しています。一方、非営利団体 Fundación Vía Libreは、フリー・ソフトウェア・コミュニティーと共に密接に連携し、知識の拡散や今後も持続的に発展できるような環境作りに尽力しています。その中でもとりわけ、FLOSSWorld(オープンソース/フリーソフトウェアに関する調査を行い、その分野での国際協力を促進するためにヨーロッパで発足。世界各国をパートナーにして活動する機関)や*Science, Education and Learning in Freedom (SELF)プロジェクトへの共働に力を入れ活動しています。

そして、この新チームと共に、アルゼンチンでは、いくつかエキサイティングなイベントが開催されました。今月8日には、Wikimedia ArgentinaとLa Facultad Latinoamericana de Ciencias Socialesが協力し、Centre National de la Recherche Scientifiqueの教授であり、CCフランスの法務担当理事でもあるMalanie Dulong de Rosnay氏と朝食会を主催しました。このイベントのテーマは、「パブリック・ドメインとなった作品のデジタル化についての法的課題」でした。また、この1週間後、サンティアゴで行なわれた第一回Latin American GLAM-Wikiのイベントでは、Malanie氏とBeatriz氏がCCチリのClaudio Ruiz氏と共に出席しました。

この一連のイベントは、アルゼンチンのドキュメンタリーフィルムRuna Kuti: Indigenas Urbanosが新たにCCライセンスで発表され、様々なフィルム・フェスティバルで上映されるようになった、わずか数週間後に行われました。CC:表示-非営利-改変禁止(BY-NC-ND)ライセンスがつけられたこの映画は、ブエノスアエレスに住むアルゼンチン先住民の生活に焦点をあてた内容となっています。

今回、新たにアルゼンチンをCCアフィリエイトとして迎えられたことは非常に喜ばしいことです。私たちは皆さんと共に、アルゼンチンにおけるCC、そしてあらゆることのオープン化に取り組むことを楽しみにしています。

*Science, Education and Learning in Freedom (SELF): ヨーロッパ委員会によって資金援助されている国際的プロジェクト。クリエイティブな提携、教材の共有、フリー・ソフトウェアやオープン・スタンダードに力を入れた継続的な指導を促進するプラットフォームを開発している。

原文: A new CC team for Argentina
http://creativecommons.org/weblog/entry/31635
公開日時: 2012年3月6日
BY Jessica Coates (Affiliate Network Coordinator)

RiP!リミックス宣言 早稲田大学上映会 開催結果のお知らせ

RiP!リミックス宣言 早稲田大学上映会 開催結果のお知らせ
 
解説:永井幸輔(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン事務局スタッフ)
司会:岡野直幸(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン事務局インターン)

RiP!リミックス宣言 早稲田大学上映会

 

この上映会では、ローレンス・レッシグ、Girl Talkらが出演する映画「RiP! A Remix Manifesto」(カナダ、2007)に、福岡のアート集団ドネルモが日本語字幕を付けたドネルモ版「RiP!リミックス宣言」を上映しました。

映画上映後には、弁護士の永井から映画を踏まえた20分程度の解説がなされました。
 著作権の一般的な解説から始まり、CCライセンスのお話、CCライセンスを利用した作品群の紹介にまで話は及び、参加した学生の中にはメモをとっている学生も多くみられました。
 学部で著作権関連のゼミに所属している学生も参加しており、そのような学生から、オープンソースとCCライセンスの関係や、CCライセンスの営利利用に関しての質問も飛び出し、ディスカッションも大いに盛り上がりました。

ご来場頂いた方々からのアンケートでは、多くの好評を頂きました。
 多くの学生の方から、CCについて知る機会となった、CCに可能性を感じた、等のご意見を頂きました。皆様からのご意見、ご感想は、今後の企画の参考にいたします。

(文責:岡野)

昨年、ニコニコ生放送でも放送され好評を博した「RiP!リミックス宣言」が、早稲田大学で上映されます。

伝統的で正統的な文化に対し、社会にはサブカルチャーという
ある特定の集団だけが持つ独自の文化が存在します。
若者文化ともよばれるそれは、強き者、中心にあるものへの反逆、反抗、怒り、、、。
そんなものが溢れ出しているようにも感じます。
この映画では、クラブカルチャーや二次創作など、
欧米で新たに生まれた文化がはらむ問題:著作権を探ります。
日本で興隆するニコニコ動画や同人活動などのサブカルチャーも例外ではありません。
創造の自由と著作権について一緒に考えてみませんか?
ローレンス・レッシグ、Girl Talk出演の本映画が、早稲田大学ICCの主催のもと、早稲田大学で公開されます!

 
プログラム:
18:15 ~ 19:35 映画上映「Rip!リミックス宣言」
19:35 ~ 20:00 永井弁護士による解説・質疑応答
主 催:早稲田大学国際コミュニティセンター
協 力:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
    Donne le mot(本映画字幕翻訳者)
トークゲスト: 永井幸輔 弁護士
詳しくはこちらをどうぞ(早稲田大学ICCのページ内に移動します)

ドキュメンタリー・ドリーム・ショー山形in東京2010にて、『Rip!リミックス宣言』上映!

世界各国のドキュメンタリー映画を対象に、山形で隔年開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭。この映画祭の昨年の受賞作・上映作を中心に、約100本ものドキュメンタリー映画を東京に結集させた「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー山形in東京2010」が、もうすぐ開催されます。その中で『Rip!リミックス宣言』(原題:「RiP:A Remix Manifesto」,監督ブレット・ゲイラー)が上映されるにあたり、特定非営利活動法人山形国際ドキュメンタリー映画祭の事務局の方から以下のようなご案内を頂きましたので、ご紹介します。

(さらに…)

ニコ生で『Rip!リミックス宣言』が上映されました!

8月5日・6日、ニコニコ生放送において、『Rip!リミックス宣言』(原題:「RiP: A Remix Manifesto」,監督ブレット・ゲイラー)の上映、「Happy Hacking Contents!」と題した討論会が放送されました(共催:MIAU)。
内容についての詳細は、こちらの記事(『Rip!リミックス宣言』がニコ生に登場!)をご参照ください。

当日は開演から多数の視聴者が集まり、最終的には、映画で延べ約8500人、討論で述べ約7500人ものニコニコ動画ユーザーにご来場頂きました。
5日は深夜という時間帯にもかかわらず多くの来場者を得たことは、皆様の著作権制度に関する興味・関心の大きさがうかがえる結果となりました。
また6日の討論会では、各界のゲストがリミックス文化や著作権法の制度について熱くディスカッションし、CCJPのスタッフも急遽出演いたしました。この日は視聴者に対してのアンケートも行われ、放送中には16000を超えるコメントも頂きました。このたび放送中に頂いたコメントは、CCJPでも今後の参考とさせて頂きます。
ご視聴くださった皆様、ありがとうございました!

映画にCCの字幕を

2008年にカナダで制作された、『RiP! リミックス宣言』というドキュメンタリー映画があります。この作品を日本で紹介する「ドネルモRiP!プロジェクト」は、作品の字幕にCCライセンスを付与し、作品の上映も行うそうなので、お知らせします。

(さらに…)