映像

ビデオダンス作品『Choreography filmed: 5days of movement』白井剛 x YCAM


2011年1月に、ダンサー・振付家の白井剛さんと山口県情報芸術センター(YCAM)が制作し、公開した映像(ビデオダンス)のプロジェクト『Choreography filmed: 5days of movement』の撮影素材が全てCC:表示–非営利–継承ライセンスで公開されています。

特設のWebサイト上で、白井さんが演出/振付/編集/出演を行った映像作品と、作品には使用されなかったものも含め、撮影素材がすべて公開されています。YCAMの竹下暁子さんによれば、このプロジェクトは「映像の視聴/発信の関係性や、観る側/作る側の存在が変化している現代を背景に、「オリジナル」の作品と、逆説的に「アーティスト」や「作品」という定義を問い直すような膨大なデータを、併置する試み」であるとのことです。

特設サイトでは、高精細な映像作品をブラウザ上で鑑賞できる他にも、120個の映像テイクがリスト画面で閲覧・ダウンロードできるようになっています。

このように芸術作品の貴重な創造のプロセスがオープンな形で公開され、創造的な介入や改変を促す試みは今後のアート界にとっても重要な布石となるでしょう。YCAMはinterLabというオープンソース・ソフトウェアの開発・管理・公開の取り組みも行っており、ソフトウェアとコンテンツの両方から日本発のメディア・アートの進化を支えています。