書籍紹介

書籍紹介:『オープン化する創造の時代 著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論』

コモンスフィア理事であるドミニク・チェンによる電子書籍『オープン化する創造の時代 著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論』(カドカワ・ミニッツブック、定価230円)2013年6月27日に発売されました。
およそ30分で読めるボリュームで、CCライセンスに限らずオープンライセンス全般の社会背景について初学者にも読みやすく書いています。Amazon Kindleストア以外でも、様々な電子書籍ストアでお求め頂けます。

楽天KOBO
・紀伊国屋書店Kinoppy
・ソニーReader Store
・KDDI ブックパス
honto

以下は書籍説明文です。

「ウィキペディアやYouTube、ボーカロイドの『初音ミク』やマンガ『ブラックジャックによろしく』など、その範囲や方法は違えども、作品の著作権を保持したまま、自由な二次創作/リミックスを広く一般に開放する作者やクリエイターが増えてきている。そこには従来の著作権ビジネスとは異なる、ネット時代の新たな創作文化の台頭が関係している。自由な創作と「著作権」との間にあるジレンマを、前向きに解決する方法として注目されるオープン・ライセンスという考え方。本書には、その代表例「クリエイティブ・コモンズ」の運動に参加する著者による、活動内容の紹介とともに、「新しい自由な文化の可能性についてオープンな場でみんなで考えたい」という読者へのメッセージが込められている。」

書籍紹介:FabLife – デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」

慶應義塾大学環境情報学部准教授・ファブラボジャパン発起人(ファウンダー)である田中浩也氏による書籍『FabLife – デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン)が刊行されました。

本書では、「デジタルなものづくり」における情報やプロセスの共有方法の一端としてクリエイティブ・コモンズにも言及されており、今後のハードウェアやデザインにおけるオープン化の運動の中心となる国際的なネットワークFabLab(ファブラボ)の現場の熱気が克明に綴られています。

クリエイティブ・コモンズのチェアマンを務める伊藤穣一が所長も務めるMITメディアラボの人気授業「(ほぼ)なんでもつくる方法」体験記と、インド、ボストン、アムステルダム、鎌倉、つくばなど世界各地のファブラボのユニークな活動の様子を中心に、このムーブメントの最前線が紹介され、その社会に与える影響について考察されています。クリエイティブ・コモンズと並行して、エンジニア、デザイナー、アーティスト、ハッカーなど多様な人々が支持し、成長を続けるこのムーブメントについて知りたい、参加したいと考えるすべての方におすすめします。

『FabLife――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン)
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873115559/

書籍紹介:『フリーカルチャーを作るためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』

クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事であるドミニク・チェンによる初の単著『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』が2012525日に発売されました。

ドミニクは、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン設立メンバーとして、日本におけるCCの普及に尽力してきました。本書は、日本における自由なインターネット文化の発展のために活動してきたドミニクが、 コンテンツとソフトウェアにおける「フリー」の概念の歴史をたどり、 現代のインターネット社会における「自由な文化」の実践を紹介しながら、「フリーカルチャーがわかる」、「フリーカルチャーに参加する」、「フリーカルチャーをつくりだす」ための方法を解説するガイドブックです。

現代の著作権法の問題点や、コモンズ、オープン文化の多様な論点、オープンソースの系譜などを簡潔に整理し、 「あらゆる創造的活動は、先行して存在する文化物を継承しながら行なわれる」というフリーカルチャーの本質に迫り、 「継承」と「リスペクト」が生み出す「創造の共有地」という未来を描き出しています。

私たち個々人が、これからの文化の形成にどのように参加していけるのか?  その道筋を明らかにし、これからの創造と表現、ビジネスと社会活動のためのヒントとなる1冊です。豊富な実例紹介である「文化をオープンソース化するためのケーススタディ集」も付いております。

また、本書は、新しい出版の形態にもチャレンジしています。本書ご購入の方全員に「無料」でクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス(CC表示継承非営利)を採用したPDFデータを進呈しています(※525日より)。CCライセンスの条件を守れば、「誰でも」本書の内容を共有でき、さらに自分の創作物に活用できることになります。

ぜひこの機会に本書をお手にとっていただき、世界中に広がりつつあるフリー・カルチャーの風を感じてみてください!

【推薦コメント】

津田大介、ジャーナリスト/メディア・アクティビスト

「フリーカルチャー ――この概念の登場により、インターネットは再起動した。

文化芸術娯楽からジャーナリズムや政治まで、情報社会の未来を考えるうえで知らないでは済まされない基礎教養が本書には詰まっている」

伊藤穣一、MITメディアラボ所長、クリエイティブ・コモンズ チェアマン

「ドミニクは日本におけるフリーカルチャーの歴史の中でもユニークなプレイヤーでありハブ的存在だ。彼はテクノロジーとアート、日本と英語圏、そしてビジネスとフリーカルチャーの運動を接続し続けてきた主要なコネクターであり思索者でもある。今回、ドミニクが本書を執筆し、フリーカルチャーの運動とクリエイティブ・コモンズのリーダー、クリエイターとしてその経験を読者に共有することはとてもエキサイティングだ。ドミニク、ありがとう!」

“Dominick is a unique player and hub in the story of free culture and Japan. Dominick has been one of the key connectors and thinkers connecting technology and art, the English speaking world and Japan, and businesses and the free culture movement. I’m extremely excited that Dominick has written this book to help others do what he does so well as a leader and creator in the representing Creative Commons in the Free Culture movement. Thanks Dominick!”

ローレンス・レッシグ Lawrence Lessig(ハーバード大学法学大学院教授、クリエイティブ・コモンズ創設者)

「ドミニク・チェンはフリーカルチャーを理解し、フリーカルチャーのために闘ってきた数少ない国際的なリーダーの一人だ。本書はフリーカルチャーの発展的な議論に必ずや貢献するだろう。」

“Dominick Chen has been among a handful of leaders internationally who has understood and fought for Free Culture. This work is certain to make a critical contribution.”

PDFダウンロード用特設サイト】

【訂正とお詫び】

本書P106、第4章「フリーカルチャーのライセンス運動」の「クリエイティブ・コモンズのライセンス群」の説明において、小見出し「基本ライセンス」での「継承」と「改変禁止」の2つのライセンスの英語表記が入れ替わって表記されるという誤記がございました。

謹んでお詫びさせていただくとともに下記のように訂正をさせていただきます。すでに旧版PDFをダウンロード頂いている方も、第2版をダウンロード頂けます。何卒よろしくお願い致します。

〈誤〉
・継承(No Derivative Works /略記=ND
・改変禁止(Share Alike /略記=SA

〈正〉
・継承(Share Alike /略記=SA
・改変禁止(No Derivative Works /略記=ND

また、同ページ上部の図版(ライセンスのアイコン)に付随するテキストにおきましても、
右端のアイコンと右から2番目のアイコンの英語略記が入れ替わって誤記されています。

〈誤〉
右端のアイコン [改変禁止]SA
右から2番目のアイコン [継承]ND

〈正〉
右端のアイコン [改変禁止]ND
右から2番目のアイコン [継承]SA

書籍紹介:デジタルコンテンツ法制―過去・現在・未来の課題

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クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事である生貝直人と事務局スタッフである増田雅史弁護士の共著『デジタルコンテンツ法制―過去・現在・未来の課題』(朝日新聞出版)が刊行されました。ネットの世界では日々新しいサービスが生まれ、デジタルコンテンツのビジネス環境は時々刻々と変化しており、コンテンツ産業における法と政策の重要性は増す一方であり、今やその知識は必要不可欠となっています。新進気鋭の弁護士と研究者である著者たちが、デジタルコンテンツ法制の発展の歴史、そして将来の
動向を分かりやすく解説します。クリエイティブ・コモンズもその一片を担う現代の情報政策と法制度を俯瞰する上で参考となる本書をぜひご一読ください。

『デジタルコンテンツ法制―過去・現在・未来の課題』(朝日新聞出版)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13565

書籍紹介:「統治」を創造する 新しい公共/オープンガバメント/リーク社会

クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事である生貝直人が、西田亮介氏+塚越健司氏の編著『「統治」を創造する 新しい公共/オープンガバメント/リーク社会』(春秋社)の第7章『オープンガバメントと著作権』(pp.255-281.)を担当執筆しました。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを参照根にして設計されたオープンガバメント・ライセンスの解説を行い、情報政策の最前線の一片を明らかにしています。

震災における「支援」から独裁政権下の地域における「革命」までを横断する、高度情報化社会における変革の背景には何が見えるのか、一人一人が世界を変えられる時代に必要なヴィジョンとは何かということを問う本書では、IT技術の進歩が今後の政府と市民の関係性にどのように影響するのかということが多様な執筆者によって解説・議論されています。クリエイティブ・コモンズも包括される情報社会の変容を知るための絶好の機会となる本書をぜひご一読ください。

『「統治」を創造する 新しい公共/オープンガバメント/リーク社会』(春秋社)
谷本 晴樹 , 淵田 仁 , 吉野 裕介 , 藤沢 烈 , 生貝 直人 , イケダハヤト , 円堂 都司昭 , 西田 亮介 (編集), 塚越 健司 (編集)
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-33312-9/

書籍紹介:情報社会と共同規制―インターネット政策の国際比較制度研究

クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事である生貝直人による初の単著『情報社会と共同規制―インターネット政策の国際比較制度研究』(勁草書房)が2011年10月に刊行されました。本書では、私人による自主規制でもなく、政府による直接規制でもない、公私で問題解決に向かう新しい政策手法「共同規制」が情報社会を拓くという主張が、EU、米国、日本の法政策比較を通して、展開されます。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスもまた共同規制の一つであり、拡大する情報社会のガバナンスに、公私の「共同規制」ははたして有効かという問題が本書を通して議論されます。

扱われているテーマはEU、米国、日本の通信・放送融合時代のコンテンツ規制、モバイルやSNS上での青少年保護、ライフログ技術のプライバシー保護、動画共有サイトや音楽配信サービスの著作権問題などであり、情報政策の将来像の議論のためのベースとなる書籍となっています。クリエイティブ・コモンズの広義の情報政策における立ち位置を測る上でも参考となる本書をぜひご一読ください。

『情報社会と共同規制―インターネット政策の国際比較制度研究』(勁草書房)
※ 第27回テレコム社会科学賞奨励賞作
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b93990.html