メディア情報

書籍紹介:『オープン化する創造の時代 著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論』

コモンスフィア理事であるドミニク・チェンによる電子書籍『オープン化する創造の時代 著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論』(カドカワ・ミニッツブック、定価230円)2013年6月27日に発売されました。
およそ30分で読めるボリュームで、CCライセンスに限らずオープンライセンス全般の社会背景について初学者にも読みやすく書いています。Amazon Kindleストア以外でも、様々な電子書籍ストアでお求め頂けます。

楽天KOBO
・紀伊国屋書店Kinoppy
・ソニーReader Store
・KDDI ブックパス
honto

以下は書籍説明文です。

「ウィキペディアやYouTube、ボーカロイドの『初音ミク』やマンガ『ブラックジャックによろしく』など、その範囲や方法は違えども、作品の著作権を保持したまま、自由な二次創作/リミックスを広く一般に開放する作者やクリエイターが増えてきている。そこには従来の著作権ビジネスとは異なる、ネット時代の新たな創作文化の台頭が関係している。自由な創作と「著作権」との間にあるジレンマを、前向きに解決する方法として注目されるオープン・ライセンスという考え方。本書には、その代表例「クリエイティブ・コモンズ」の運動に参加する著者による、活動内容の紹介とともに、「新しい自由な文化の可能性についてオープンな場でみんなで考えたい」という読者へのメッセージが込められている。」

「サウンド&レコーディング・マガジン」に、特別企画『 Creative Commonsの使い方』が掲載されました

2012年12月15日発売のリットーミュージック「サウンド&レコーディング・マガジン」 2013年1月号に、特別企画『Creative Commonsの使い方』が掲載されました!

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■特別企画
Creative Commonsの使い方
国際的非営利組織であるクリエイティブ・コモンズ(以下CC)が提唱する“CCライセンス”とは、現行の著作権法をベースにした著作権ルール。作品の作者が、自ら“この条件を守れば、私の作品を自由に使って良いですよ”という意思表示をするのに用いることができる。アメリカの雑誌『WIRED』で小山田圭吾らが参加したコンピレーション『CCCD』を付録としたり、ナイン・インチ・ネイルズが『Ghost I-IV』『Slip』をCCライセンスで発表したり、坂本龍一らが原発燃料の再処理工場の稼働に反対するキャンペーン「StopRokkasho」の楽曲をCCライセンスで公開したりと、音楽ファンでもその名を聞いたことがある人は多いはず。しかし、CCライセンスがクリエイターにとってどのようなメリットがあるのかをはっきりと認識している方はまだ多くないのではないだろうか。ここではCCライセンスの概要や実際の使用法に加え、CCを活用したネット・レーベルやWebサービスを紹介。インターネット時代に最適化された著作権の在り方について、あらためて考察していく。

◎Part 1:CCライセンスとは?
インタビュー|ドミニク・チェン

◎Part 2:CC 徹底活用法
SoundCloud/CC Mixter/Indaba Music

◎Part 3:CCの新たな取り組み
分解系レコーズ/Grow!

http://www.rittor-music.co.jp/magazine/sr/12121001.html

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J-WAVE 360°にてフリーカルチャー特集月間開催!

J-WAVE 360°

J-WAVE 360°

ラジオ局J-WAVEの毎週土曜日12:00~15:00で放送されている番組「360°(スリーシックスティー)」のコーナー「360° Forum~Seek and Find」にて2012年8月はフリーカルチャー特集が組まれます!

『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック〜クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』を著したCCJP理事ドミニク・チェンのフリーカルチャーに関するインタビューに加えて、番組で流れる楽曲も全て、SoundCloud、Jamendo、Free Music Archiveといったコミュニティに投稿されているCCライセンス付きのものがセレクトされています。

そして番組自体もフリーカルチャーを実践!当コーナーの音源がまるまるCCライセンス付きでSoundCloudとYouTubeにアップロードされます!これは日本の大手ラジオ放送では初めての試みだと思われます。

初回放送(8月4日)分の音源は下記から視聴&ダウンロード&リミックスできます。ぜひ創造的なリミックスを試みてください!
※ 移行は8月11日、18日、25日の放送が予定されています。

360° Forum ~Seek and Find~
8月のテーマ:フリーカルチャー
Vol.1「フリーカルチャーってなに?」(2012.8.4 On Air)

SoundCloud(音源ダウンロード有り)

YouTube

トラックリスト:
==Track List==

■Samsara / likeicare (CC BY)
Samsara by likeicare

■TOTEM EP (Marble) / DELPHES feat SAM TIBA (CC BY)
DELPHES feat SAM TIBA – TOTEM EP (Marble) by CANBLASTER (Club Cheval)

■Japon / Fonkdongo (CC BY-SA)
http://freemusicarchive.org/music/Fonkdongo/Fonkdongo_Vs_Bzmbzdim/

■Tree Tenants / Revolution Void (CC BY)
http://www.jamendo.com/en/track/182068/tree-tenants

■One More Night Original mix.(Deep House) / ✯DEEP DISH POWER✯ (CC BY)
One More Night Original mix.(Deep House) Teaser by ✯DEEP DISH POWER✯

■The Simulation Hypothesis / Revolution Void (CC BY)
http://www.jamendo.com/en/track/182072/the-simulation-hypothesis

■Someone Else’s Memories / Revolution Void (CC BY)
http://www.jamendo.com/en/track/182067/someone-else-s-memories

8/24(火)NHK総合のテレビ番組「首都圏ネットワーク」18:10~18:52に、「こどものにわ」展とCCライセンスが登場します

現在、東京都現代美術館で好評開催中の「こどものにわ」展が、NHK総合のテレビ番組「首都圏ネットワーク」で紹介されるようです。

「こどものにわ」展では、CCライセンスの導入により、展示作品の写真撮影を行うことができます。番組の中で、来場した親子が実際に作品の写真を撮り、それがブログにアップされるまでの様子が紹介されるようです。

放送日時は、8月24日(火)18:10~18:52です。お時間のある方は是非ご覧ください。

関連エントリー:活用事例:東京都現代美術館「こどものにわ」展で写真撮影と写真の利用を許可する試み

CCを取り上げた映画「リミックス戦争!?~著作権保護は誰のため?~」のテレビ放送

「リミックス戦争!?~著作権保護は誰のため?~」(原題:「RiP: A Remix Manifesto」)が、
4月24日(土)午前11時30分から、NHK BShiで放送されます。

この番組に関するNHKウェブサイトはこちらです。

この映画は、著作権保護/文化/リミックスをテーマとしたドキュメンタリー作品です。
監督はブレッド・ゲイラー。
映画の中では、アーティストのGIRL TALK、
そしてクリエィティブコモンズとそのファウンダーであるローレンス・レッシグ教授が、
リミックスに関わる活動の一例として大きく取り上げられています。
本作品もCCライセンス(BY-NC)でリリースされ多くの二次創作を生み出しており
(日本でも、ドネルモによる日本語翻訳プロジェクトで字幕がつけられています)、
この作品のあり方自体が、現在の著作権保護のあり方に一石を投じています。

今回のNHKの放送では、『著作権とは何か―文化と創造のゆくえ』などの著作で知られる福井健策弁護士へのインタビューもあり、
日本における著作権と文化についての視座も提供される興味深い放送になっています。
4月17日の初回放送時は、twitter上でも多くの人々の俎上に上がっていたようです。

リミックス文化の現在を知るのに、うってつけの映画ではないでしょうか。
是非ご視聴あれ。