本をリミックスすること、液状の知識

5月14日付けのニューヨーク・タイムス誌は、iCommonsを理解するためのカギとなる考え方やiCommonsの状況について、Kevin Kellyによる特集記事を掲載した。この記事は、あと数日はここで無料にて読むことができるとのこと(訳注:現在はNYTimes.comに登録しないと読めません)。ニューヨーク・タイムスの購読履歴のうちに収まってしまっては、古いメディアであるタイムス誌が持ちえないiCommonsの双方向性を、この記事は実質的に失うことになる。


ケリーの記事、「この本をスキャンしよう!」と見出しのついた文章は、目下進行中である書物をスキャンするという重要なプロジェクトについて、大まかに説明することからはじまっている。続けて、大量のオープン・デジタル・コンテンツが引き起こす「何でもつなげていく」現象の背景、仕組み、効果のほどについて詳しく書いている。本の記事や切れ端をリミックスし混ぜ合わせることによって、ひとつひとつの本のカバーのあいだに閉じ込められた液状版の知識と彼が呼ぶものは、どのように見出されるのか、ケリーは示している。以下が、彼がいっていることのあらましだ。
「ひとたびデジタルになると、本は、ページごとにほつれるようになる。もっといえば、ページの断片へと姿を変えることになる。これらの切れ端は、並びかえられた書物やヴァーチャルな本棚の中でリミックスされていく。いま音楽の聴き手が、新しいアルバム(もしくは「プレイリスト」、iTunesで呼ばれているようには)へと楽曲をいざない整頓しているのと同じように、ユニバーサルな図書館はヴァーチャルな「書棚」を作ることをすすめるだろう。ヴァーチャルな書棚はテキストの収集庫で、パラグラフ単位の短いものから本全体という長いものまで、たくさんの特殊な情報をひとつの図書館の棚に収めるものなんだ。」
あらゆる書物がデジタル化される時代が訪れたとき、起こるであろうことを見事なお手なみにて概観したあと、先行きの行き詰った不可解な紛糾状態について、ケリーは述べている。彼の結論は、首尾一貫して変化は不可避であるということだ。最終パラグラフでこう書いている。
「いま起こっているのは、産業全体や、その中で働いている人々の運命が消滅の危機にさらされているということだ。新聞や雑誌、ハリウッド、レコード会社、放送局、それにこうした分野の中でまじめに働いているたくさんの人、見事なまでにクリエイティブな人々は、生計を立てる方法を変えなければならない。新たな方法を編み出すにはいたらないにせよ。」

翻訳:eboshilog
オリジナルポスト:Remixing Books and Liquid Knowledge(2006/5/18)

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