コミックで訴える著作権改革

より自由な公共分野の価値の促進と著作権と知的財産権の難解さの説明をするコミック?
このことは予想されていなかった話題かもしれない。しかし、法学教授Keith AokiとJames Boyle、Jennifer Jenkinsは、彼らの漫画『Bound by Law? Tales from the Public Domain』を1ヶ月前に発売し、大変な成功を収めた。


この漫画の共著であり、Duke Law Schoolの法学のthe William Neal Reynolds 教授、そしてクリエイティブ・コモンズ幹部メンバーであるJames Boyleによると、その本に大きな反応があったそうだ。
「このコミックのウェブサイトの訪問者でコミックをオンラインで読んでいる人は、5万人から6万人いて、サイトの閲覧回数は200万以上である。彼らは、約30%がアメリカの外から訪問しており、つまり世界中から来ている」と彼は言った。
紙媒体での大きな一括注文は高校や映画学校、そして法廷にさえも届けられている。
「そして、大手の長編コミック出版社によって発売されたコミックの、まさに商業バージョンというべきものもある」とBoyleは述べた。
このコミックはニューヨークのドキュメンタリーを撮影しようとしたが、結果として撮影前に必ず考慮に入れなければならない著作権法のややこしさによって、その計画が台無しになると気づいてしまった若い映画製作者の物語である。このコミックは、著作権の明瞭化に関係する“フェアユース”などの問題を、映画製作者としての実体験や判例を使い、巧妙に描写している。
これら複雑な問題を説明した、このコミックの成功へのコメントは補足的である。The Centre for the Study of the Public Domain websiteは、「Bound by Lawは、Crypt Keepr からMadmagazine、スーパーヒーローものからUnderstanding Comicsというような伝統的な漫画の形式をうまく踏襲し、また壊れた公共領域はドキュメンタリー映画の作成をどのように危険にするかについての、きらめきや機知、感動そして知識の提供のある物語を展開した」という言葉として引用されたBoingBoing.netから来たCory Doctorowを参照した。
このコミックを自由に見たり、ダウンロードしたりするならここをクリック。紙媒体のものはAmazonDuke Law Schoolから50以上の束で教育目的で利用できる。
もし、あなたがこのコミックを読んで気に入ってくれたなら、さらに期待されることがある。というのも、このシリーズの次のコミックが18ヵ月から2年間に発売され、それは音楽と著作権について扱っているのだ。

翻訳:大西正悟
オリジナルポスト:Copyright Comic Relief(1006/4/19)