教室で教える共有の倫理

Innovate誌(訳注:ネット教育についてのオンラインジャーナル)の2006年6月~7月号に、Howard Pitlerはクリエイティブ・コモンズを教育の新しいツールであるというように書いた。その記事は、教師と学生の視点から発生しうる著作権問題を概説し、そしてクリエイティブ・コモンズの概要について述べたあと、クリエイティブ・コモンズを教室に持ち込んだ際の利益について示唆に富んだ議論を展開している。


Pitlerは「教育者にとっての意味」という章で「教師と生徒はなぜ伝統的な著作権ではなくクリエイティブ・コモンズを利用するべきなのか」という問いに、いくつかの理由を提示している。その中で最も私の気を惹いたのは、クリエイティブ・コモンズを使うことで、生徒たちに「知的財産を利用する際の倫理とは何か」というテーマについて深く考えさせることができるという点である。また、より具体的な側面としてPitlerは以下のように付け加えている。「教室にクリエイティブ・コモンズを持ち込むことは、生徒と教師に適正に、そして合法的に利用、改変ができる素材を見つけるための新しいツールを与えることです。クリエイティブ・コモンズを使うことで、すばらしい作品に対して驚異的なほどアクセスが容易になります」
これは教育者にとっての必読の文献であり、私はこの文章が幅広く読まれ、共有されることを願っている(Innovate誌を購読するには無料の会員登録が必要) 。

オリジナルポスト:Commons ethics in the classroom(2006/6/1)