これまで本の制作において、自分以外の作家・編集者・書籍制作関係者と共同制作・編集したことがある方なら、そのような作業が簡単なものではないことをご存知でしょう。また、このような経験がなくとも、ワープロソフトで複数の文章を1つにまとめようとした経験があるなら、同類の難しさを感じたはずです。
今回は、先月中旬に行なわれたO’Reilly Tools of Change会議において発表された、Booktypeと呼ばれる新しいプラットフォームをご紹介したいと思います。このプラットフォームは、コンテンツの編集や出版を行う上での共同制作を促進する目的で開発されました。
この本に関するオープン・ソース・プラットフォームには、著作者にとって魅力的な機能がたくさん備わっています。
- 印刷・Amazon・iBooks・ほとんどの電子書籍(pdf・epub・mobi・odt・htmlなど)といった、様々な読者のタイプに合わせた形式に対応 。
- 用途に応じた目次・章立て・ページ番号・およびフォーマットの設定、および共同制作・編集を容易にするインターフェイス。
- 執筆が終わると即座にLulu.com・Amazon・iBooksへ出版可能。
- ライセンスの帰属表示とライセンスのトラッキング(利用者の行動を記録・追跡するなど、情報を継続的に収集・監視する機能)が可能。1冊の本に複数のライセンスを使うことも可能。
- バージョン管理(コンピュータ上で作成、編集されるファイルの変更履歴を管理するためのシステム)
- 翻訳機能・現地語化するための枠組みの設定。
このシステムは、*FLOSS Manualsのプラットフォームに基づいています。これは、Booktypeに馴染みがあったり、すでに利用してい多言語の寄稿者が大勢いるこということを意味します。
*FLOSS Manuals- オランダに本拠地を置く非営利財団。2006年設立。フリーソフトウェアの使い方について質の高い文書を制作することに取り組んでいる 。
原文: Booktype makes book collaboration web-based and simsple
http://opensource.com/life/12/2/booktype-makes-book-collaboration-web-based-and-simple
公開日時: 2012年2月21日
BY Ruth Suehle (Red Hat)(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)
http://opensource.com/life/12/2/booktype-makes-book-collaboration-web-based-and-simple
公開日時: 2012年2月21日
BY Ruth Suehle (Red Hat)(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)