NASAが、オープンソース・コミュニティの共有と協働を目的として、code.nasa.govを開始しました

Image by opensource.com

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昨年のオープン・ガバメント計画の発表、そしてオープンソース・サミットに続き、NASAが “オープン・ソースに関する活動の持続・一体化・拡張” を目的としたcode.nasa.govを開始しました。

このウェブサイトは、まだ “初期のα版” ではありますが、NASAのオープンソース計画を閲覧することができます。その他にも、どのようにNASAはオープンソースに貢献しているか?そして、皆さんがソースのオープン化に貢献したいと考えた際、何から始めたらよいか?といった情報も知ることができます。ウェブサイトには数々の計画が掲載されており、現在そのうちの4つ(2012年3月26日現在では7つに増えています)についてはリンクが有効となっています。また、これらは全てGithub上で公開されています。

NetworkWorldでRikki Endsley氏が指摘しているように、code.nasa.govからの情報を待っている間、open.nasa.govからの情報でもたくさんのことを知ることができます。ここは、開発者でない人々も参加可能な、 広く一般の人が参加できることを目的としたサイトです。NASAは1958年の設立以来、これまでも、一般の人々が広く参加でき、オープンな存在であるよう尽力してきました。これは、“情報を最大限広く、現実的に、適切に普及する”よう促したNASA設立時の憲章に基づいて行われていることです。

Ames Research Centerにあるオープン・ガバメント・オフィスのWilliam Eshagh氏は、今回のcode.nasa.govの開始について、ブログで以下のように述べています。

「第2フェーズは、NASAにおけるオープンソースのコンセプト、政策、そしてプロジェクトといった現在盛んに議論されている事項について、じっくり議論できるようなフォーラムの提供に焦点を当てたものになるでしょう。そして、第3フェーズにおいては、一般的に使えるような、ツールやメカニズムの開発プロジェクトに移行します。それは例えば、バージョン・コントロール、イシュー・トラッキング、継続的な統合作業、ドキュメンテーション、コミュニケーション、そしてプランニング/マネジメントなどのようなことです。この段階では、我々は、オープン化への負担を軽くするツールやサービス、プロセスの連鎖などを作り出し、またそれらの実現を手伝う役割を担っていくことになるでしょう。」

この投稿の最後の段落で、彼はNASAにとってのオープン化が成功する秘訣と今後の可能性について核心に迫っています。

我々は、明日の宇宙や科学のシステムはオープン化によって作られ、code.nasa.govはその達成のために不可欠なものであると信じています。私たちの使っているコード(文字や記号、数字などをコンピューターが識別するためにまとめられた符号である文字コード)は、いつの日か我々の太陽系だけにおさまらず、エイリアンが住む他の惑星へまでも広まるでしょうか?私たちはこれを実現させようとしており、皆さんの援助があれば、達成できると考えています。

上記の内容に関して、アイデアをお持ちの方は、opengov@nasa.govまでご連絡ください。

原文:NASA launches code.nasa.gov to share and collaborate further with open source community
http://opensource.com/life/12/1/nasa-launches-codenasagov-share-and-collaborate-further-open-source-community
公開日時: 2012年1月5日
BY Ruth Suehle (Red Hat)

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)