“Everything under control?”-何もかもが管理下に?

この一文は、スイスの「Blick」という雑誌が書いた、2006年10月3日に行われた「Day Against DRM(反デジタル著作権管理)の日)」と「DRM.info」というウェブサイト立ち上げについての記事の見出しである。この日、The Free Software Foundation Europe:FSFF(訳注:誰でも自由に利用・修正・再配布等を行えるフリーソフトの普及を目指す団体。ただし、日本における一般的な意味でのフリーソフトよりも限定した意味)は、道中で通りすがる人々にパンフレットを配りながら、小規模ではあったが決然としたDRM反対派の一団をチューリヒの繁華街にある「Dataquest store(スイスで最も身近なアップル製品取り扱い店)」まで先導した。


FSFEの代表であるGeorg Greveは、DRM.info「Why you should care? (なぜあなたが関心を持つべきなのか)」というDRMについての優れた記事を書いている。この記事は、DRMが私たちの安全とプライバシーを危険にさらし、図書館などからの情報に対して合法的にアクセスすることを妨げるという事実について述べている。
 
Georgは次のように説明する。「DRM技術は、あなたの所有する機器に対して、あなたと第三者の利害とが衝突した場合に彼らの利益を優先するものです。これは、あなたの利益が法的に正しかったとしても同じでしょう。おそらく、あなた自身のデータについても。」

また、複数の図書館もDRMが及ぼす影響について不安視している。人類の文化的遺産を保護し、将来的にパブリックドメイン(訳注:著作権が放棄された、もしくは保護期間が終了した公共の財である状態)に移行する著作物へのアクセスを準備し、図書館の例外という著作権法下における利用者の権利を行使するといった、図書館の機能にかかわるためである。eIFL.net(訳注:デジタルなリソースの利用を発展途上国の図書館利用者に広げるための活動を行う団体)のTeresa Hackettは「図書館はDRMを我々の活動に対する脅威だとみなしています。なぜなら、DRMはデジタル・コンテンツへの正統なアクセスと利用を邪魔し、阻害さえする可能性があるからです。」と述べている。そしてDRM.info[http://drm.info]の立ち上げを次のように評した。「我々は、DRMという社会にとって非常に重要な問題をオープンに議論するプラットフォームとしてDRM.infoを歓迎します。」
 
一方、DRM.infoは、私たちにとって非常に個人的なレベルにまで影響する決定について、私たち自身が関連する情報を取得し、決定までの過程に参加するべきであるというスタンスを基本としている。そのため、透明性とエンパワーメントというコンセプトにもとづいて、このサイトには人々が自らの身の回りでキャンペーンが行えるように高解像度のポスターやステッカー、それらの翻訳物などが用意されている。

英語、スペイン語、ドイツ語による有益な資料があるので、ぜひDRM.infoを訪れてみてほしい。

翻訳:Ono

オリジナルポスト:“Everything under control?”(2006/10/4)

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