8月19日、ソウルで初めてクリエイティブ・コモンズ・サロン(ccサロン)があった。テーマは音楽の共有とその享受。
イベントはクリエイティブ・コモンズ・コリア(ccコリア)の主催で、イベントには70人を超える人々が参加した。国際的なゲストとして、クリエイティブ・コモンズ・台湾(cc台湾)からTyng-Ruey Chuang、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(ccジャパン)からNaoki Iguchiが参加したほか、地元からもデジタル・アーティストやブロガー、ボッドキャスターから社会科学者、コモンズ・アクティビストまでさまざまな人たちが参加した。
18:30、サロンは、Hajaセンターの若いアーティストが制作し寄贈してくれた、ccコリアを紹介するビデオクリップが流れると同時にはじまった。そして19:00、ついにイベントの開始だ。まず、台湾からのゲストスピーカー、Pigheadskinが音楽をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもとで発表したという自分の経験についてプレゼンした。その途中、Pigheadskinがアコースティック・ギターを手に取り歌い始めると、参加者は彼の歌声に魅了された。
パネル・ディスカッションに続いて、韓国のヒップホップ・アーティスト、Cho PDが音楽を共有することの意味について、自分なりの意見を述べた。最後には、次のアルバムに収録される曲のひとつを、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもとで発表しようとしていることも明らかにした。次に、DJでヒップホップ・ミュージシャンのGarionが、ひとつの共有された音楽ソースからさまざまにリミックスした作品をプレゼンした。そして、参加していたアーティストたちに、作品をコモンズに提供し楽しもうと呼びかけた。
2回目のセッションはccMixter Koreaプロジェクトに関する提案から議論が始まった。提案者は、韓国Wikipediaプロジェクトのリーダーの1人でもあるKyung-hoon Jeongだ。現在ccMixter Koreaサイトは開発段階で、早ければ来月にも立ち上がる予定だという。
21:30、イベントのまじめな部分は終わった。このあとは、Pigheadskinと2人の韓国ミュージシャン、WaniとTaewooをフューチャーしたミニコンサートとなった。ccサロンに参加した大多数が深夜まで残り、夜遅くまでしゃべっていた。
ccコリアは、ccサロンをウェブで作品を創造し、共有しようとするアーティストたちのコミュニティ作りを目的としたイベントにしたいと考えている。次のイベントの内容はまだ決まっていない。おそらく10月中に「ポッドキャスティングと法的問題」をテーマに開くことになっている。
(翻訳:Takuya Nakadai)
オリジナルポスト:Share, remix and enjoy(2006/9/1)