サイエンス・コモンズ、ワシントンDC へ行く

ワシントンDCで開かれるサイエンス・コモンズの会議に向けて、最終準備が進行していた。招待者のみの参加によるこの2日間のイベントは、2006年10月3日(火曜日)に米国科学アカデミーの主催で始まった。


Commons of Science会議では、45名を超える科学者と方針を決定する主導的な立場にある人たち、そしてその他のコモンズ支持者たちが一堂に会して、科学的資料を自由化する流れをとりまく諸問題について話し合った。メイン大学出身のJim CampbellとHarlan Onsrudの助けを受けているサイエンス・コモンズチームは、各学問分野を横断するコミュニケーションの路線を開通することにより、既存のビジョンを推進して科学的データをよりアクセスしやすいものにできるだろうと期待していた。
出席者リストには、国立衛生研究所NASA国立科学財団からの代表者らだけでなく、純粋な科学的分野(地理空間学、考古学、生物科学、人類学など)からの出席者も含まれている。さらにオランダから東京まで、世界中からやってきた主導的研究者たちも、この特色あるさまざまのグループに加わった。
もっともなことだが、これらのプロ・専門家・コモンズ支持者・研究者は、目下のところ取り組みが始まっている問題をそれぞれ少し異なった観点から見ている。というのも、科学的データおよび資料へのアクセスは研究者にかかわるだけのものではなく、さまざまな政府機関・それ以外の非営利団体・大学教授・教育者・その他の研究機関の活動にも影響するからだ。
天体物理学者・教育者・連邦政府職員といった人々の目を通じて、つまり異なったレンズを通して議論された問題を調査することが可能になるという点において、バックグラウンドの多様性は最終的に利益につながるだろう。
参加者たちの特定分野での経験に基づいて、開かれたアクセスについて他の多くの「問題領域」として、以前には思いもよらなかった論点を推定することがこの2日間で目指された。初日の最終討議では、これらの特色あるさまざまな参加者を適切なワーキンググループに分け、科学的研究の循環という流れに悪影響を与えている余計な、あるいは既存の境界線について話し合った。ワーキンググループは、開かれたアクセスというビジョンを切断してしまう根本的な問題が何なのか、ということについての活発な討議や議論を中心として活動することになった。
初日の午後だけでなく2日目にも、さまざまな分野からの参加者を適切なワーキンググループに割り振ることで、あらゆる専門家の視点から本当の障害が何なのかについての理解をより深めることが期待されたというわけだ。
会議が終わった現在、プレゼンテーションで使われたスライドだけでなく、その音声録音も利用できる。このイベントや目下の問題についてさらに知りたい場合は、会議のウェブサイトへ。そこでは講演者と参加者により提出されたビジョンについての文書だけでなく、参加者リスト、プログラムと開催地といったことについても知ることができる。

翻訳:Takatomo Abe
オリジナルポスト:Science Commons goes to DC(2006/9/27)

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