CCはSOPA/PIPAに反対です(CCライセンス作品への表示方法を分かりやすく示す事例のご紹介)

SOPA/PIPAをめぐる論議について。

米テキサス共和党員であり下院法務委員会議長であるラマー・スミス議員は昨年10月26日、SOPA (Stop Online Piracy Act) とよばれるオンライン海賊行為防止法を発案しました。あわせて上院ではIP保護法:PIPA (Protect Intellectual Property Act)が審議されます。長年に渡り違法ダウンロードに悩まされてきた映画・音楽業界はこの法案に賛成してしますが、その内容はインターネットおよび技術企業に制約を与えるとしてGoogle, Wikipedia, Facebokなどのネット関連企業や米電子フロンティア財団(EFF)は大規模な抗議行動を起こしています。私たちCCもSOPA/PIPAに対して反対の立場から議論します。

今月24日に審議が行われる予定であったSOPA/PIPAですが、大規模な抗議活動を受け、採決が延期されることになりました。私たちクリエイティブ・コモンズはこの問題についてこちらこちらに記事を掲載しましたが、この度再びアメリカ合衆国のインターネット検閲に反論するため記事を書きたいと思います。

SOPA/PIPAに関連し、Vice.comはSOPAの立案者であるラマー・スミス下院議員のウェブサイト上で、Flickerユーザーdj @ oxherder arts, aka DJ SchulteによるCC BY-NC-SAライセンスのつけられた写真 (Mist Lifting off Cedars)が正しくライセンス表示されていないことを指摘しました

こちらが正しく作者のクレジット表示が添えられた写真です。(このブログで通常採っている方法です):

Mist Lifting off Cedars / dj @ oxherder arts / CC BY-NC-SA

Mist Lifting off Cedars / dj @ oxherder arts / CC BY-NC-SA

CCライセンス利用許諾を読んだ人なら誰でもご存知のように、全てのCCライセンスが表示を必須とし、この内容はhttp://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/(全CCライセンス)で明瞭に要約されています。

表示 — 利用者は作者・権利者によって指定された方法に従い、作品のクレジットを表示しなければならない。(作者・権利者によって承諾された場合を除く)

そしてライセンス完全版(リーガルコード)は全許諾要約のトップにリンクがあります。上記で述べたウェブサイトのような誤った表示を無くすため、私たちは今後も継続的に、利用者が正しくCCライセンスのつけられた作品の表示方法を理解できるよう活動を続けて行きたいと思います。より詳しくはCCライセンス・コンテンツ利用者向けFAQMarking best practicesをご覧下さい。

(原文:http://creativecommons.org/weblog/entry/31286)