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グッドデザイン賞×CCライセンス

ご報告が大変遅れてしまいましたが,去る10月31日にグッドデザイン賞の受賞情報データベースがCCライセンス対応となりました.個別の受賞プロダクトの制作情報が写真も含めて,CC:BY-NDで公開されるようになります.これは今年度の受賞者からの取り組みで,任意でCCライセンス選択となりますが,既に60%以上の新規受賞者がCCライセンス下での公開に合意しているようです.実例が今後とも増えて,柔軟な二次利用のケースが増加することによって,日本が世界に誇るグッドザイン賞がより新しい時代の慣習に適したかたちで文化を下支えしていくことが期待されます.

▷ グッドデザイン・ファインダーwww.g-mark.org/search/
グッドデザイン賞の受賞情報データベースで、過去51年分約32,000件の全受賞情報が検索可能。

財団法人日本産業デザイン振興会 プレスリリース(PDF)

動画革命東京が契約書オープン化を開始

株式会社シンクが手がけるアニメーション制作支援事業「動画革命東京」 が,映像制作に携わるプロ/アマ双方にとって利するスキームを低コストで構築できるように,実際に動画革命東京がLLP(有限責任事業組合)として設立される際に使用された契約書の雛形パッケージをCC:BY-NC-SA 2.1(日本)で公開しました.

動画革命東京では、
1:プロの映像製作委員会でもこの透明性に優れたLLPの仕組みを採用してもらいたい
2:アマチュアが映像制作を自由に行うにあたり、契約書作成に必要なコストを下げることが可能
という二つの理由から、当ビジネススキームに基づいた契約書を公開いたします。

CNET Japanでのコラムも著名なシンクの森祐治代表は,今回の取り組みはコンテンツ産業への参入障壁を下げ,結果的に業界全体のイノベーションを妨げる「過剰な慣性」の発生を下げるためのものと定義しています.
それは柔軟な著作権慣習を広めて,社会の多様なイノベーションを促進しようとするクリエイティブ・コモンズとしても意を同じくすることであり,一営利企業としてシンク社が自身の契約書をオープン化されたことが,同社のリーダーシップを強化するだけではなく,日本のコンテンツ産業そのもののオープンな活性化にも利することが期待されます.

今回,シンク社の契約書オープン化にあたって,CCJPとして特に参考として紹介させて頂いた取り組みに「OwnTerms」というプロジェクトがあります.

「Own Terms」の主旨文には:

Creative Commons-licensed legal templates, free for use and remixing.
OwnTerms is designed as a repository for “boilerplate”
legal documents: those that every web site, startup, or
entrepreneur needs but doesn’t want to draft in a lawyer for.

とあります.これはつまり,CCライセンス条件下で,多様なリーガル・テンプレートを公開している
プロジェクトです.米国では盛んなスタート・アップ企業や個人起業家などが,法律家に高いコストを払わなくても安心して利用できるように,CCライセンスと同じように草案の段階で法律の専門家が校正に携わっています.今のところプライバシー・ポリシーや利用規約の雛形がCC:BY-SA 3.0(米国)で公開され初めていますが,Own Terms Wikiでは他の幾つかの進行中ドラフトがアップされています.

文責:Dominick Chen

東京弁護士会知的財産部会で発表しました

このところ、いろんな場面でクリエイティブ・コモンズの講演依頼を受けることが増えてきています。
10月9日(火)には、東京弁護士会の知的財産部会の研究会で、クリエイティブ・コモンズの紹介をしてきました。「著作権の最先端の動き」ということで、部会長の金井重彦先生ほか、ご参加いただいた弁護士の皆さまにも興味を持っていただけた様子です。

そのうち、弁護士の卵である司法修習生にも、ぜひ、著作権の最先端の動きとして紹介してください、とお声をかけていただきました。クリエイティブ・コモンズを支える法律家が増えてくれるといいなぁ、と密かに期待しています。

野口