グローバルな動きとしてのCC

前回では、CCテクノロジーのいくつかがWeb2.0アプリケーションに収束している、ということを説明した。その事例に驚いた、そういったアプリケーションが広く国際的に展開している様子に興奮した、などといった反響が多くの読者から寄せられた。

こういった反応は、わたしがグローバルな動きとしてのCCについてより多く説明する、ということを導いているといえる。実際、CCを普及させている、もっともエキサイティングな作品は、われわれの本部のあるサンフランシスコよりはるか遠くにある文化圏で息づいているのである。


ブラジル

最初の例はブラジルからOvermundoは、ブラジル文化を広めるために企画された、共同制作によるウェブサイトだ。その大きな特徴は、ユーザーによって創作されたコンテンツとデザインの双方にある。ユーザーたちは、なにをウェブサイトに公開すべきか否かを決めるのだ。彼らはトップページをなににするかも選べる。くわえて、このサイトに掲載されている利用可能となっているものは、CCライセンスで守られている。Overmundoのツールは、寄稿された作品を評価する能力を、ユーザーに与える。ユーザーに対してインセンティブのあるこうしたシステムは、‘文化的データベース’~何千もの人々が利用可能なコンテンツを創造し、シェアする空間~を創るコミュニティーを活気づかせている。オープンからわずか7ヶ月未満で、このサイトにはブラジル全土より集まった7000人以上もの寄稿者がいる。さらに、このサイトは100万弱の訪問者を迎えてきた。また現在、Techoratiによれば、このサイトは、世界のトップ7000サイトにランクインしているのだ。このサイトの混雑度は1ヶ月で20%の割合で上昇しおり、くわえてグーグルの記録によれば、そのサイトに対して400,000件以上のコメントがなされている。

オランダ

私が選ぶ2つ目の例は、よりアーカイブに焦点を当てている。オランダでは、’未来のための映像’[Images for the future] プロジェクトという、285,000時間に及ぶフィルム、テレビ、ラジオの記録、フィルム、テレビアーカイブから集められた2,900,000枚に及ぶ写真を保存・デジタル化するという巨大なスケールの計画が進行している。そのアーカイブにある基本的なコレクションは、CCライセンス、またいくつかのケースは、パブリックドメインにより、インターネット上で利用可能になるだろう。長い間オランダのCCプロジェクトを支持している現地の政府は、七年の期間にわたって、合計1,730,000ユーロを投資する予定である。その狙いは、公衆に対して価値あるサービスを提供するニューメディアによる革新的なアプリケーションに対して、はっぱをかけることにある。このようなアーカイブに関連したアイディアは、決して新しいものではない。ただ一方で、そのスケールと価値は驚嘆に値する。オランダは小さい国であるかもしれない。だが、もしこれが成功するならば、未来のための映像[Images for the future] プロジェクトは、世界中どこからでも利用できる、もっとも大規模なフリカルチャー・アーカイブとなるであろう。

南アフリカ

最後は、南アフリカの魔法についで検討しよう。CCmixter South Africaは、ブラジル・南アフリカ双方のクリエイターの作品を集めることを意図した、ユニークで文化的なリミックス・コンペを開催している。このコンペは、ブラジル・南アフリカのクリエイティブ・コモンズの双方の取り組み、’ clturelivre’プロジェクトの一部である。

このコンペのサンプルを見るため、ccSAは南アフリカ音楽の遺産を守る、もっとも重要な人々(そこにはthe Internatnional Library of Africanも含んでいる)に対し、アフリカの伝統的な楽器を使用した短いリフ(注1)をプロデュースするように頼んだ。そういった楽器の中には、現在インターネット上では一般的にアクセスすることのできない、「ムタンバ」というドラムも含まれている。このドラムは、ジンバブエを起源に持ち、踊り、歌い、ムビラ・ピアノ(注2)の演奏もある、神秘的な行事に使用されていた。このコンペに参加した若いミュージシャンたちは、これらの伝統的な音をリミックスし、そのプロセスを通じて、双方の文化の音楽ルーツに対してより理解を深めることができる。最終的に、このスタッフたちは、このコンペによって新しいサウンドが発展することを望んでいる。若き音楽家たちが利用できる新しいサウンドの存在は、彼らのキャリアをより良くすることにつながるだろう。

これらすべてのケースの中で、CCのツールが法的なプラットホームを提供することで、文化を創り、それを拡げる役割を担っていることがわかる。CCを4年前に設立した際、我々は世の中に大きなことが起こると思っていた。しかしながら、わたしたちが予測しなかった分野で、驚くべきコミュニティー~国際的に活気があるプラットホーム~が存在している。

CCは、単にライセンスを提供する存在、さらには我々が夢見たことよりもはるかに大きな存在になりつつある。

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Week 3:

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CC as a Global Movement]
Submitted by Lawrence Lessig on 2006-11-16 12:37 PM.

K.sugiyama

Photo by lessig.org

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