ヨーロピアナ(初めて世界的にパブリック・ドメイン作品のためのパブリック・ドメインマークを導入したヨーロッパの大規模な電子図書館ポータルサイト)はこの度、新たなデータ交換協定を採用しました。データ提供者とアグリゲーターが2011年末までに移行するこの協定によって、ヨーロピアナは何百万もの文化的な作品のメタデータをCC0 public domain dedicationライセンスを使用し、パブリック・ドメインで公開することができるようになりました。これにより、ヨーロピアナ・ポータルでアクセス可能な文化作品全てのメタデータ(この協定が採用される以前のものも含めて)は自由に二次利用することができます。
さらにこの新しい協定において、データ提供者は公開するデータが間違い無くパブリック・ドメインに属する事を可能な限り適切に確認するよう義務づけられています。去年10月、ヨーロピアナはポータルを通して共有されている著作権の存在しない作品に対して、PDM(パブリック・ドメイン・マーク)を標準で用いる計画を発表しました。これはオンライン上で共有されている作品は全て権利情報が表示されていなければならないというEUの取り組みにおいて重要な基盤の役割を果たしています。
また、ヨーロピアナは利用者に対して”全てのメタデータソースの帰属情報を積極的に認識・付与”することを求める、法的拘束力をもたない利用ガイドラインを公開しました。
今回のニュースはCCやオープン・カルチャーにとって非常に素晴らしいものです。詳しくはDeta Exchange Agreementをご覧ください。オープン化の流れをより広く実現していくであろうヨーロピアナに今後も注目です。