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Wikipediaのライセンスがクリエイティブ・コモンズに!

Wikipediaが、CC-BY-SAライセンスを採用しました!

オンライン百科事典Wikipediaは、6月15日からGNU Free Documentation License(GFDL)とクリエイティブ・コモンズの表示ー継承ライセンス(CC BY-SA)とのデュアルライセンス方式を採用しました。これにより、従来から利用されてきたGFDLに加え、CC BY-SAでも利用可能となりました。
この変更は、Wikimedia財団の評議会での議決及びWikipediaコミュニティの投票によって賛成多数で決定されました。コミュニティでの投票では、75%の人々が賛成だったそうです。この変更によって、Wikipediaや全てのWikimediaのサイトは他のサイトやプロジェクトとの相互互換性をより高めることが可能です。

アイ・ウェイウェイ展で作品の写真撮影・写真の利用を許可する取り組み

森美術館で開催されている「アイ・ウェイウェイ展」では作品の写真撮影が許可されており、撮影した写真にCCライセンスをつけて自由利用することが可能になるという仕組みを採用しました。

東京・森美術館では、現代中国を代表するクリエイター、アイ・ウェイウェイ[艾未未]さんによる「アイ・ウェイウェイ展—何に因って?」が7月25日より開催されました。
新作6点を含め、1990年代以降の主要作品26点を紹介しており、アイ・ウェイウェイさんの個展としては過去最大級のものだそうです。非常に刺激に満ちた内容となっていました。

そしてこの展覧会では、著作権等の問題で写真撮影が認められない美術館が多い中で、観客が作品を写真に撮ることを許可するという取り組みを試験的に行いました。
撮影した写真は「表示ー非営利ー改変禁止」のCCライセンスで自由に利用することができます。

http://www.mori.art.museum/contents/aiweiwei/related/index.html

森美術館長である南条史生さんは「日本の美術館は少し厳しすぎる。知的財産をもっと創造的に使える条件をつくりたい」と話しているそうで、このような試みが少しずつ広がって行くことをとても期待しています。

CREATORS BANK

クリエイターの作品をポートフォリオで公開するサービス「クリエイターズバンク」では、作品をCCライセンスで公開することを推奨しています。

2004年11月にサービスを開始した「クリエイターズバンク」。自らの作品をポートフォリオで公開したり、イベントの紹介、コミュニケーションスペースなどが設けられています。
この「クリエイターズバンク」では、2007年10月からCCライセンスを採用しており、66,500点ある作品数のうち、現在8,600点程度の作品がCCライセンスで公開されているそうです。

CCライセンスの紹介や利用方法についてこちらで説明がありますが、とても読みやすく分かりやすい内容となっていますので、一度ご覧になってみてください。

TwitPaint

TwitPaintは、140筆以内で絵を描いてTwitterに投稿できるサービスです。

サイトはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに標準対応しており、作品を見せ合うだけでなく、フォロワー同士でお互いに気軽に作品をリミックスし合うなど、絵を介したさまざまなコミュニケーションの可能性に満ちています。
Twitterは短い言葉を書きこみ、つぶやきのやりとりやちょっとしたメモ等に利用されていますが、そこに視覚表現が混じることによって、また新しい活用方法が拡がっていくのではないでしょうか。

投稿作品の一覧はこちらで見ることができます。

LOFTWORK

「クリエイティブを流通させること」を目標に、2000年1月に設立されたLOFTWORK。クリエイターのポータルサイトloftwork.comを作り、クリエイターのプロフィールや活動領域などを作品とともに公開しています。また、クリエイターとクライアントをつなぐディレクターの役割も果たしています。

2007年6月より、アーティストが創りだした作品の掲載や配信についてCCライセンスを導入しています。2008年のiSummit ’08では、クリエイティブ展開を担当していただきました!

はてなフォトライフ

はてなのウェブアルバムサービス「はてなフォトライフ」は、撮影した写真や動画を気軽にアップロードして家族や友人と手軽に共有できるウェブアルバムです。ケータイからのアップロードも可能です。

2008年6月5日よりアップロードする写真に対してCCライセンスの設定をすることが可能になりました。

CCライセンスで公開された写真は、条件別にこちらに紹介されています。

CCライセンスの設定が可能なウェブアルバムサービスが増えてきました。新しい写真の利用が広がっていけばいいな、と思います。

ついコン

はてなグループ「ついったー部」に集った、総勢49名のtwitterユーザーによって制作された、オリジナルコンピレーションアルバム「ついコン2!~realtime result for you~」の音楽データ27曲が、CCライセンス(BY-NC-SA)で公開されています。

ついコンこと『ついったーコンピレーションアルバム』の概要等はこちらに掲載されています。
楽曲のダウンロードはこちらから。
デジタルな感触の楽曲が多いですが(ひんやりしたものからズンドコしたものまで)、ポップスやロック調の曲もあり、多彩な楽曲が揃っています。twitterユーザーならではの歌詞も楽しめます。
個人的には、アイスランド周辺で鳴らされているかのようなAPAZOMEさんの「x」という曲が綺麗だと思いました。
皆さんも是非聴いてみて、お気に入りを見つけてみてください。twitterに感想を書くのも良いかもしれません。


例えばJamendoのようなウェブサイトでCCライセンスが付与された音楽に触れることができますが、今回のようにジャケットデザイン等を含めて、ひとつのパッケージとしてCCの音楽が提供されると、利用の幅がひろがる印象があります。