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Open Knowledge Foundationによる面白いパブリック・ドメイン作品発見の手引き

Bibliotheca Buloviana (Ausschnitt) / Georg Daniel Heumann / Public Domain

Bibliotheca Buloviana (Ausschnitt) / Georg Daniel Heumann / Public Domain

*Open knowledge Foundation(OKF)はオンライン上で公開されているおもしろいパブリック・ドメイン(PD)作品を見つける第一歩として、有効な手引きを発表しました。10分もあればざっと読む事ができるこの手引きには、 PD作品がどこで見つけられるか、Europeana・インターネットアーカイブ・Project Gutenbergといったウェブサイトを含むオンライン・コレクションへの便利なリンク、それに付随した説明も書かれています。また、クリエイティブ・コモンズに対して多くの言及がされており、あわせてパブリック・ドメイン・マークCC0パブリック・ドメイン・デディケーションといったCCツールに関連した簡潔な説明も書かれています。パブリック・ドメイン・レビューでの全掲載記事と同様、この手引きはCC BYのもとリユース可能です。

この機会に是非、お気に入りの作品を見つけてみてはいかがでしょうか?

*Open knowledge Foundation- 2004年にイキリスで創設された非営利団体。オープン・コンテンツやオープン・データなど含め、知識のオープン化を促進している。

原文: Guide to Finding Interesting Public Domain Works Online by the Open Knowledge Foundation
http://creativecommons.org/weblog/entry/31431
公開日時: 2012年1月25日
BY Jane Park (Communications Msnager)

オープン・コース・ライブラリーより第一期42講座が開始

昨年10月末、ワシントン州コミュニティー・高等専門学校委員会(SBCTC)は同州で多い生徒登録数を誇る81のオープン・コース・ライブラリー講座の中から、第一弾として42講座を開始しました。今回開設された以外の残り39講座も、2013年までに開始される予定です。ワシントン州議会とBill and Melinda Gates財団によって創設されたオープン・コース・ライブラリーは、国際オープン教育リソース(OER)活動に参加するとともに、補助金体制を通して制作された資料が、オープンライセンスのもと自由に利用・適応・再頒布できるよう要求するSBCTCオープン政策を支持しています。

また、全講座はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC:表示3.0非移植(CC-BY)のもと公開されています。

この度開設された42講座は、以下のテクニカル形式でも利用可能です。

Green Riverコミュニティーカレッジの教師Michael Kenyon氏の生徒は、新しい数学のテキストに以前は約200ドルも支払っていました。しかし現在は教科書に20ドル払うか、それともオンラインで無料のものを使うかの選択できます。彼が使用している教科書(CC BY-SA)はPierce College Fort Steilacoomにあるコミュニティーカレッジの教授 David LippmanとMelonie Rasmussenによって書かれました。Kenyonは言います「僕たちはたくさんの教科書を見て来ましたが、その中でもこれが1番の教科書だと考える人達がいます」。

SBCTCのオープン教育政策に携わるTom Caswellは、「今回の講座はワシントンの大学生からの要望を考慮して作られました。そして世界中の人々とこれらのオープン講座を共有したいという私たちの考えも原動力となったのです。」と話します。

1つ1つの講座は、指導者・教育デザイナーや図書館員から成るチームによって校正・改善されてきました。講座資料の利用はオプションとなっていますが、既に多くの教授や学部が導入を開始しています。

学生公共利益調査グループ (PIRGs)が行なった非公式の研究によると、ワシントンのコミュニティーカレッジ・専門学校学校に通う生徒全員がオープン・コース・ライブラリーを利用した場合、1年間で約32億円(訳注:$41.6Million=4160万ドルx76.78円換算)の節約になるそうです。さらに、42講座の学部コース開発者が2011年-2012年の学期でオープン資料を使うと、約9,600万円(訳注:$1.26Million=1,260万ドルx76.78円換算)もの生徒の出費を回避することができ、これは開設した42講座の制作費約9,060万円(訳注:$1.18Million=1,180万ドルx76.78円換算)をこの学期だけで上回ることになります。「これらの節約は大学に通うワシントンの学生を助けるだけでなく、初期投資にも明らかに多大なリターンをもたらすでしょう」とう語るのは学生PIRGsへのオープンな教科書を提唱するNicole Allenです。

米国教育省報道官のJustin Hamiltonはこのワシントン州の取り組みについて、国にとって革新的であったと次のように評しました。「大学の学費を安くすることで、生徒はより多く講座を履修し、予定時期に合わせた学位取得ができます。そしてグローバル経済で成功するために用意された職場で社会人となります。これは生徒だけでなく国にとっても有益なことです。」

では最後に、オープン・コース・ライブラリーそしてOER(オープン教育リソース)の熱心な擁護者であり、ワシントン州第36地区の下院議員であるReuven Carlyle(民主党-シアトル)の言葉で記事を締めくくりたいと思います。「今日の現実に添わず、閉ざされ、高価でありながらプロプライエタリ(独占所有物)化した商業的教科書の終焉が本当に見えてきました。膨大な経費削減が求められるこの時代、オープン教育への取り組みは州を挙げて投資すべきものです。私たちはK-12(幼稚園〜高校卒業までの13年間の教育期間)と大学・専門学校教育において、いかに困難であっても、従来のコスト・モデルの現状改善に立ち向かわなければなりません。」

原文: Open Course Library Launches 1st 42 Courses
http://creativecommons.org/weblog/entry/30201

公開日時: 2011年11月2日
BY Cable Green (Director of Global Learning)

Mozillaパブリック・ライセンス 2.0

2年間のバージョニング・プロセスを経て、Mozillaよりパブリック・ライセンス2.0(MPL2.0)が発表されました。Mozillaの会長であるミッチェル・ベイカーは今回のライセンスについて「前バージョンの精神を受け継いではいるが、以前と比べてより簡潔で優れており、Mozilla以外のフリーソフトウェアやオープン・ソース・ライセンスとも相互性が高い」と自身のブログで語っています。

前回のMozilla・パブリック・ライセンス1.1(MPL1.1)は最も一般的なフリー/オープン・ソース・ソフトウェア・ライセンスの1つであり、最も有名な例としてはMozillaのFirefoxブラウザーで利用されています。そして、現在最も多く使用されているフリー/オープン・ソース・ソフトウェア・ライセンスであるGPL*と相互性の高いMPL2.0は、ソフトウェアにとっての大きな前進ステップとなります。その理由については、クリエイティブ・コモンズのFAQで、なぜCCライセンスはソフトフェアに使われるべきではないのか(CC0は除く)について説明したページに貼ってあるリンク Make Your Open Source Software GPL-Compatible. Or Elseをご覧ください。(注釈:CCライセンスはソフトウェアに使われるソースやオブジェクトコードについて言及していないので、よりソフトウェアに特化したライセンスであるGPLの利用を推薦しています) しかし、ライセンス間の非互換性を緩和させるための原理は一般的なものであり、ソフトウェア同様、科学研究・行政の情報・データベースなど幅広くに共通するものなのです。なので、CCライセス バージョン4.0にとっての重要な最終目標の1つは相互互換性を高めることです:

相互互換性- CCライセンスとその他のライセンス間の共通する部分の不適合を減らすため、相互互換性を最大限にする。そしてライセンスの氾濫を防ぐと共に、その標準化を促す。

これは長期間の熟考と他のライセンス関係者との協力を必要とする難しい目標です。これ以外にもCCライセンス・バージョン4.0に関する目標は多くあります。私たちはその過程で蓄積される効果がこれまでのバージョン3.0よりもかなり優れたライセンス群を作る糧となり、その精神は今後も続くと期待しています(例えばCC:表示-継承は今後も引き続き使用されます)。分かりやすく言うと、私たちはあらゆる全てのものとのバランスを考えようとしているのです。

MPL 2.0の発表では、多くの人々がライセンス制作のために素晴らしい貢献をしてくれたことが綴られています。おそらくソフトウェア・ライセンスを考案する第一段階として、そのデザイン性に取り組むことを含め、異なるスキルを持った人々がライセンスをより使いやすく改善することができる機会を提供することが重要なのでしょう。そして、CCライセンスを利用した様々なプロジェクトが増えるにつれ、コミュニティー全体のフィードバックの必要性も大きくなるのです。この機会に是非、CCライセンス4.0に関するあなたの意見をお聞かせ下さい 。

*GPL- General Public License。フリーソフトウェア財団(FSF)の理念に基づくフリーソフトウェア・ライセンス。利用者に対しソフトウェアの利用、複製、 再頒布などの自由を与える事を最大の目的としている

原文: Mozilla Public License 2.0
http://creativecommons.org/weblog/entry/31140
公開日時:2012年1月3日
BY Mike Linksvayer (Vice President, Creative Commons)

オープン・ソース・マジック

Image credits: virtualmagician

Image credits: virtualmagician

マジックとは常に錯覚を作り出し、その仕掛けを明らかにしないものです。もし種明かしされたなら、私たちは驚きを全く感じなくなります。マジックの種はミステリーを守るものなのです。書籍『Magic:A picture History』の中で、ミルバーン・クリストファーはこう語りました。「ミステリーはマジックの基本的な魅力。一度種明かしされた途端、マジシャンは少しインパクトのあるサスペンスドラマの俳優のように、ただの操縦者になってしまう。観客は先にエンディングを知ってしまっているからね。」

偉大なるマジシャン達は、私たちの心理は怠惰で、脳はパターン照合機械であり、そして大きな動きは小さな動きを覆ってしまうということをよく知っています。

しかし、今日のテクノロジー発展により、人々は以前よりも簡単にマジックの種を知ることができるようになりました。マジシャンのパフォーマンスを録画し、映像を巻き戻してコマ送り再生する、そして確実にマジックの秘密を発見できてしまうのです。YouTubeにアップされているマジシャンに対し、「マジックの種が分かった」という内容のコメントはいくつも見受けられます。

では今後、テクノロジーの発展と共に、どのようにマジックは展開し革新するのでしょうか?

スイス出身ニューヨーク在住のマジシャン、マルコ・テンペストはしばしば自身の作品を「オープン・ソース・マジック」という言葉で表します。彼はマジックの種を明かし、オンライン上で観客とコミュニケーションをとり協力しながら、コミュニティーで作品を共有しているのです。

Marco Tempest: Augmented reality, techno-magic
http://video.ted.com/assets/player/swf/EmbedPlayer.swf

テンペストはガジェットやソフトフェアを愛するテクノマジシャンであり、その作品には従来の見慣れた小道具と同じように 、拡張現実、ロボット工学にソフトフェア、スクリーンといったものが使われます。彼の動きは “持続したマジック” と表され、Wired紙は “種がバレる瞬間ではなく、的確なカードが出された時に、途切れる事の無い魅力的な体験が生まれる” と述べています。このようなテンペストの新手法は、現実と非現実の境界線をまたいでいるのです。例えば、Wired紙は次のようにも著しています。“彼がマジックに使う映写トリックでは、ボールが現実とバーチャル世界を行き来する。そうと明示されないが、従来のマジックは彼のショーにも組み込まれているのだ。”  “観客がそれほど確信を持てない時とは、目の前のことが‘現実か、それともコンピュータによって作られているのか’が分からない時である。彼のマジックではこの感覚が見事に観客に作用を及ぼし、成功を納めている。”
そして、テンペストはマジックについて全く何も隠さないのです。ある手品シリーズではたった1つのカメラ付き携帯のみ用いて、(このマジックは一切の映像編集、撮影後の編集なし)、その後のフォローアップ・ビテオの中で種明かしをしています。これだけでも驚きですが、まだ話は終わりません。

テンペストはソーシャル・メディア・チャンネルを利用し、観客と接点を持つことでフィードバックを得ているのです。ここで出されたアイディアを作品に取り入れた場合は、観客の名前を作品クレジットに載せます。

さらにマジックの種明かしだけでなく、パフォーマンスを作り出すテクノロジーをもシェアするのです。「科学の世界と同じように、私たちが知識と研究を共有すればマジックはより速く前進する。そしてそれは全員がマジックを向上させる大きな役割を果たしているということ」とテンペストは話します。iPhoneを使ったマジックを制作するにあたり、彼はオープン・ソース・コミュニティー上で人々と協力し、MultiVidと呼ばれる2つ以上のスクリーン間の映像を同期するソフトウェアを作りました。さらに他のアーティストのため、このソフトウェアをアップルストアから無料でダウンロードできるようにしたのです。

マルコ・テンペストのモットーは、対話型・包括的・オープン・そして協力的なマジックの公開です。観客と接点を持ち、マジックに参加させたいと考える彼は言います「マジックとは観客とリレーションシップを築くこと。だから僕のアプローチはパーフェクトだ」と。

原文:Open Source Magic
http://opensource.com/life/12/1/open-source-magic

公開日時: 2012年1月16日
BY Lori Mehen (Red Hat)

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

ホノルルで新しいローカル・ツールとアプリケーション構築が行なわれています

Image credits: CityCamp Honolulu

Image credits: CityCamp Honolulu

今月20日午後5時から翌日21日までの24時間、プログラマーと起業家達がホノルル市とその周辺の公務員と協力し、広範囲な政府データを用いたアプリケーション開発を行なうイベントが開催されました。

イベントは既に終了していますが、ホノルル居住者の日常生活向上を目的に、行政・ITに従事する人々・そして市民との協力で行なわれた素晴らしい内容でした。

このフリーイベントはThe CityCampHNL ハッカソン(訳注:ハッキング+マラソンの造語で、24時間等の限られた時間内でひたすらプログラミングを行い、成果を表彰するイベント形式)と呼ばれ、市民と政府の情報・サービスをより良く結びつけるツール開発に共感すると共に、何かしらのアイディア・興味をもつ誰しもが参加可能なものでした。交通事情・ゴミ収集・地域イベント・近隣の統計データについてなど話題は多岐に渡り、その可能性は尽きることがありません。イベント開催中、最も革新的で便利なアプリケーションを開発したチームにはイベント・スポンサーから賞金も授与されました。

このハッカソンは先月ハワイ大学で開催され、ブレイン・ストーミング・セッションに150人を動員したイベントCityCamp Honoluluの成功に基づいています。どのようにテクノロジーは問題を解決してくれるのか?どのように私たちにとっての好機を生み出すのか?CityCamp Honoluluはこの質問の答えを探していました。

今回の第一回ホノルル・コンペティションは、別の都市で市民ハッカソンが開催され成功を収めたのを手本に、創造性と敏活さを強調したものでした。参加チームは24時間ですばやく実用レベルのアプリケーションをデザインし、開発しました。つまりイベントが開催されたわずか24時間以内で、いくつかの便利なツールがアイディアから現実のものとなったのです。

近い将来、これらのアプリケーションが一般利用できるようになると良いですね。このように、成功を収めたハッカソンは一般市民の生活をより良くし、ホノルルで急成長をとげているテクノロジー・コミュニティーのために有益な機会を提供してくれました。

また、市としてはウェブサイトを越え、アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(APIs)を用いることで、自由利用可能な膨大な量のデータベース制作に取り組んでいます。今回ご紹介したイベントが開催される1週間前には、新しく発行される地理情報システム(GIS)マップ・データに添付する目的で、ホノルル・ハッカーのためのGISガイド(pdf)が発行されました。今回のイベントに間に合う絶妙のダイミングです。

イベントを通し、テクノロジーそして電子デモクラシーの主導者達は、政府がより良い役割を果たすよう尽力してくれました。ホノルルは2012年、*Code for America Fellowsを主催する8都市のうちの1つに選ばれていますが、この度のイベント成功でCode for Americaへの協力姿勢を確かなものにしたはずです。

*Code for America: 政府がインターネットで情報公開することで、市民に対してより有益な働きをすることを目的としたオープン・ガバメント・コミュニティ

原文:Honolulu looks to build new local tools and applications
公開日時: 2012年1月17日
BY Ryan
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

オープン・ガバメント・コミュニティーのまとめ: どこから始めるか?

Image by opensource.com

Image by opensource.com

最近オープン・ガバメントの動きについて興味を持った人は、何から始めたらよいのでしょうか?そして、すでに活発な活動を行っているコミュニティーのどれに参加すれば、興味と情熱を注ぐことができるでしょうか?今回はこのような疑問の答えとなるopen source.comからの記事をご紹介したいと思います。

現在、Code for AmericaからThe Sunlight Foundation、GovLoopからCityCampのようなものまで、多種多様なオープン・ガバメント・コミュニティーが存在します。では、具体的に政府の透明性・協力・関与・オープン・データに取り組んでいる組織一覧はどこで見つけることができるのでしょう?これまで最適なものが存在しなかったと思います。

そこで、Online TownhallsのCEOであるLucas Cioffi氏はオープン・ガバメント・コミュニティーの情報をまとめる取組みを始めました。まず彼は以下2つの質問を投げかけ、オープン・ガバメント・コミュニティーのオンライン収集に取りかかりました。

  • アメリカの主なオープン・ガバメント・コミュニティーは何か?
  • オープン・ガバメントの様々なコンセプトの理想的な関係をどのように可視化するか?
この議題についてはGovLoopで意見交換ができます。以下のチャートに記載されていない組織があった場合、Cioffiへ連絡するかGovLoopウェブサイトへのコメントをお願い致します。

また、簡潔かつ相互的な型でありながら、チャート上それぞれの組織ロゴを短い推薦文とリンクによって表す良い方法をお考えの開発者の方がいらっしゃいましたら、アイディアを共有しコメントを残していただきたいと思います。

原文:“Calling all open government communities: Where do you start?” http://opensource.com/government/12/1/calling-all-open-government-communities
公開日時: 2012年1月20日
BY Jason Hibbets (Red Hat)
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

フランスの著作権管理団体SACEMのメンバーがCCライセンスを使用できる試験的プロジェクトがはじまりました

クリエイティブ・コモンズのリーガル・アフィリエイトであるクリエイティブ・コモンズ・フランスとフランスの著作権管理団体 SACEMの間で新しい試験的プロジェクトが立ち上げられました。このプロジェクトはSACEMが所属メンバーに対し、3つ存在するCC-非営利3.0ライセンスの中から、 作品へいずれか1つの利用を許可するというものです。以前は、SACEM(フランス最大の著作権管理団体)によって制作された音楽作品の作者・作曲者は、いかなるCCライセンスの使用も禁止されていました。メンバーは独占的な基準で団体への権利譲渡を要求されていたのです。

この度の指針はクリエイティブ・コモンズによってサポートされた、4番目の大規模な著作権団体指標となります。CCは既にメンバーへのCCライセンス利用を認めている著作権団体 BUMA/STEMRA(オランダ)・KODA(デンマーク)・STIM(スウェーデン)と共に進行中の指針を維持していきたいと思います。どの指針も、それぞれの社会に合わせて広がる協定内容のもと、作品用途に関連したCCライセンスの利用機会をメンバーに提供しています。
繰り返しますが、今回ご紹介したCC/SACEMの指針は、SACEMメンバーに3つあるCCの非営利ライセンスのうち、いずれか1つを作品に利用ことを認めたものです。これらの作品は、SACEMとの協議内容に反さない非営利目的であれば共有することが出来ます(ライセンスで改変を許可している場合、リミックスも可能)。補足ですが、SACEMが営利目的の作品利用に関して使用料を要求することは、今後も変わらず行われることになっています。
SACEM管理委員長Bernard Miyetは今回のアプローチについて、問題視されている非営利の音楽シェア要求の声と、営利目的の作品に対する報酬の必要性とのバランスを保つ役割を果たすとして、以下のように述べています。

“この協定はメンバーのさまざまな手法、特にデジタル利用に関して適応しようとするSACEMの意欲を表しています。作者・作曲者・出版社にとっての利点は、作品の制作のための公平で効果的な報酬を得る可能性を維持しながらも、望むのであれば法的範囲内で、非営利目的の作品プロモーションが可能な事です。私は多くのクリエイターの期待に添うようバランスのとれた協定にたどり着いた事を誇りに思います。”

私たちCCは、SACEMがデジタル環境に適応する上で、より優れた柔軟性をもつCCライセンス利用をメンバーに認めてくれた事を喜ばしく思っています。そして、この指針がフランスのクリエイターに受け入れられるだけでなく、CCライセンス利用を未だメンバーに認めていない区域における多くの著作権管理団体への刺激として、全体的に役立つことを望んでいます。

SACEM関連FAQリストを含む指針についての詳細は、クリエイティブ・コモンズ・フランスのウェブサイトwikiもしくはSACEMウェブサイトでご確認いただけます。

訳注:原文のコメント欄にCCのVPであるMike Linksvayerが述べているように、アメリカではASCAPやBMI、SESACといった著作権管理団体に属しているアーティストがCCライセンスを使いたい場合は団体の許可を必要としません。これはフランスや他のほとんどの国と違い、アメリカにおいては権利管理団体との関係が排他的ではないからです。

原文: “New pilot project allows collecting society SACEM members to use Creative Commons licenses”
http://creativecommons.org/weblog/entry/31205
公開日時: 2012年1月10日
BY Paul Keller (Collecting Societies Liaison)

カザフスタンとルワンダ: 2011年2カ国新たにCCアフィリエイトが加わりました

Early morning in Almaty by Irene2005 / CC BY (resized)

Early morning in Almaty by Irene2005 / CC BY (resized)

Volcano by johncooke / CC BY (resized)

Volcano by johncooke / CC BY (resized)

CC本部の1年の活動が幕を閉じようとしていた昨年末、カザフスタンとルワンダが新たにCCアフィリエリトに加わるという非常に喜ばしいニュースが入ってきました。

Rauan Kenzhekhanuly率いるカザフスタン・チームはAlmas Nurbakytov、Nartay Ashim、Balashov Talgatをメンバーに迎え、現地代理としてWikimediaの運営を行っている非営利団体 Wikibilimにサポートされています。同じく、Wikibilimはカザフスタン政府、個人的にカリフ・マジモフ首相のサポートを受けています。Wikibilimのメンバーはオープン・コミュニティーにおいて豊富な経験を持ち、オープン・ライセンスのつけられたカザフ語資料の普及に特に重点をおきながら、同国内で開けた知識とフリー・カルチャーの価値を活動的に促進する働きをしています。昨年9月ワルシャワで開催されたグローバルサミットに参加したCCメンバーの中には、熱心な参加者であったカザフスタンチーム代表RauanやAlmasに出会っていた人もいるかもしれませんね。

Jacques Murinda率いるルワンダ・チームはFred ByabagaboやProsper Biramaをメンバーに迎え、2015年までに基礎教育への世界的なアクセス普及を目指すルワンダ文部省によってサポートされた非営利団体Open Learning Exchange (OLE)と共に活動しています。ルワンダ・チームはここしばらくの間CCアフリカのコミュニティー内で活動しており、この地域でオープン教育リソース(OER)と教育用ソフトウェア(OCW)を普及させるための戦略に力を注いでいます。

私たちは今回新たにアフィリエイト・ネットワークに加わった2チームを歓迎し、地域CCコミュニティーの発展、そして共に活動できることを楽しみにしています。

カザフスタン・ルワンダの参加で、公式CCアフィリエイトは昨年末までに72カ国となりました。これは2002年のプロジェクト発足以来、最多の数です。発足10周年を迎える今年2012年、よいスタートをきることができました!

記事原文: “Kazakhstan and Rwanda: Two more CC Affiliates for 2011″ http://creativecommons.org/weblog/entry/30928

公開日時: 2011年12月23日 BY: Jessica Coates(Affiliate Network Coordinator)

ドイツ・ユネスコ委員会メンバーがオープン・コンテンツ・ライセンス-実践ガイドラインをリリース

ドイツ・ユネスコ委員会が文献“Open Content Lizenzen-Ein Leitfaden für die Praxis(pdf) 日本語で“オープン・コンテンツ・ライセンス-実践ガイドライン”を公表しました。この文献は、独ユネスコの法律顧問委員会のメンバーであり、消費者のための法律に関する情報ウェブサイト iRights.info の創設者であるDr. Till Kreutzerによって著されました。内容としてはCCライセンスを主要な例として挙げながら、オープン・ライセンス利用方法について説明されたものです。もともとは企業・協会組織向けに作られたものですが、CCライセンスで作品発表することに興味をもつ誰しもが理解できるコンパクトな内容となっています。また、この文献にもCC BY-NCがつけられており、 OER (Open Educational Resources) 向けCCライセンス利用方法に焦点をあてた、*Commonwealth of Learningとユネスコによる関連文献 “Guideline for Open educational Resources (OER) In Higher Education”の続編になっています。

ドイツのガイドライン詳細はプレス・リリース(ドイツ)をご覧ください。UNESCOからはpdfファイルをダウンロードすることができます。

記事原文:「German UNESCO Commission releases “Open Content Licenses – A Practical Guideline”」http://creativecommons.org/weblog/entry/30445

公開日時:2011年11月17日

BY: Jane Park (Communications Manager)

*Commonwealth of Learning (COL)- イギリス連邦の共同機関として、加盟53ヶ国の遠隔教育改善について検討を行っている機関。1988年創設。カナダ、バンクーバーに本部を置く。

(参考: http://en.wikipedia.org/wiki/Commonwealth_of_Learning)

CCはSOPA/PIPAに反対です(CCライセンス作品への表示方法を分かりやすく示す事例のご紹介)

SOPA/PIPAをめぐる論議について。

米テキサス共和党員であり下院法務委員会議長であるラマー・スミス議員は昨年10月26日、SOPA (Stop Online Piracy Act) とよばれるオンライン海賊行為防止法を発案しました。あわせて上院ではIP保護法:PIPA (Protect Intellectual Property Act)が審議されます。長年に渡り違法ダウンロードに悩まされてきた映画・音楽業界はこの法案に賛成してしますが、その内容はインターネットおよび技術企業に制約を与えるとしてGoogle, Wikipedia, Facebokなどのネット関連企業や米電子フロンティア財団(EFF)は大規模な抗議行動を起こしています。私たちCCもSOPA/PIPAに対して反対の立場から議論します。

今月24日に審議が行われる予定であったSOPA/PIPAですが、大規模な抗議活動を受け、採決が延期されることになりました。私たちクリエイティブ・コモンズはこの問題についてこちらこちらに記事を掲載しましたが、この度再びアメリカ合衆国のインターネット検閲に反論するため記事を書きたいと思います。

SOPA/PIPAに関連し、Vice.comはSOPAの立案者であるラマー・スミス下院議員のウェブサイト上で、Flickerユーザーdj @ oxherder arts, aka DJ SchulteによるCC BY-NC-SAライセンスのつけられた写真 (Mist Lifting off Cedars)が正しくライセンス表示されていないことを指摘しました

こちらが正しく作者のクレジット表示が添えられた写真です。(このブログで通常採っている方法です):

Mist Lifting off Cedars / dj @ oxherder arts / CC BY-NC-SA

Mist Lifting off Cedars / dj @ oxherder arts / CC BY-NC-SA

CCライセンス利用許諾を読んだ人なら誰でもご存知のように、全てのCCライセンスが表示を必須とし、この内容はhttp://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/(全CCライセンス)で明瞭に要約されています。

表示 — 利用者は作者・権利者によって指定された方法に従い、作品のクレジットを表示しなければならない。(作者・権利者によって承諾された場合を除く)

そしてライセンス完全版(リーガルコード)は全許諾要約のトップにリンクがあります。上記で述べたウェブサイトのような誤った表示を無くすため、私たちは今後も継続的に、利用者が正しくCCライセンスのつけられた作品の表示方法を理解できるよう活動を続けて行きたいと思います。より詳しくはCCライセンス・コンテンツ利用者向けFAQMarking best practicesをご覧下さい。

(原文:http://creativecommons.org/weblog/entry/31286)