CC BY-NC

CCライセンスが採用されています- 『オープンデザイン -参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」-』

『オープンデザイン –参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」-は、主にプロダクトデザイン分野におけるオープン化についての論考や事例を紹介する本です。

インターネットを通じたデータの共有、デジタルファブリケーション技術によってデザインの共有、改良、製作などが容易になる中、デザインという行為やデザイナーのあり方について考えています。

『オープンデザイン』の原著である『Open Design Nowは、2011年6月に書籍として出版されました。その後、201212月まで、本の内容が徐々に公開されていき、現在ではクリエイティブ・コモンズ(表示 – 非営利 – 継承 3.0 非移植)ライセンスの元で100%オープンとなっています。

日本語版では、原書を翻訳するだけではなく、日本の論考や事例紹介を加えています。この日本語版でプラスされたパートのPDFファイルは、クリエイティブ・コモンズ(表示非営利継承 3.0 非移植)ライセンスの元で公開されています。

また、この日本語版のPDFは、印刷して折り、周囲を切りそろえると、紙の本としても楽しめる仕様になっています。

日本の論考:http://opendesignnow.jp/assets/odn_jparticles.pdf

日本の事例紹介:http://opendesignnow.jp/assets/odn_jpcases.pdf

今後『オープンデザイン』がさまざまな言語に翻訳され、各地域での事例追加や独自のブック・デザインが行われたりすることで、創造の循環があると楽しいですね。

初音ミクがCCライセンスを採用!

クリプトン・フューチャー・メディア社(以下「クリプトン社」)が提供する人気キャラクター「初音ミク」その他キャラクターがCCライセンスに対応しました。

Hatsune Miku / Crypton Future Media inc. / CC BY-NC

クリプトン社は、これまでもキャラクターの利用許諾を希望するユーザーに対し
て、「ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)を提供し、創作の円滑化を
図ってきました。
一方、「初音ミク」をはじめとするクリプトン社キャラクターの認知度が国外で
も高まってきたことから、ライセンスのグローバライゼーションに取り組み、CC
ライセンスの対応を選択したとのことです。

今後、クリプトン社のキャラクター公式画像については、PCLとCCライセンスの
デュアルライセンスの適用となり、ユーザーは使いやすい方を選択することがで
きます。

これにより、今後、世界中のユーザーやクリエイターにより、どんなミクが生み出されるのか、楽しみでなりません!

ソーシャル・チッピング・プラットフォームGrow!

Grow!ボタン

Grow!ボタン

ユーザー同士がお互いの作品にチップを贈って支援することのできるGrow!ボタンがCCライセンスに対応しました。

Grow!ボタンが設置されたコンテンツを気に入ったユーザーは、事前にポイントを購入しGrow!ボタンをクリックすることで、設置者に対してチップを贈ることができます。Grow!したことは各種ソーシャルネットワークにおいて拡散し、より多くの人が知ることとなります。

そして自身のコンテンツに対してGrow!ボタンを設置しているユーザーは、各コンテンツに対し個別にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを設定することができ、設定した際にはGrow!サイト内のコンテンツページ、及び外部ウェブサイトに設置されているGrow!ボタンに、選択したライセンスのラベルが表記されるようになります。

ついにWired.comがCCライセンス(CC BY-NC) で写真を公開

昨年11月、Wired.comよりCCライセンス採用の嬉しい知らせが入りました。その内容とは、Wired.comスタッフによって制作された写真をCC:表示-非営利(CC BY-NC)のもと公開するというものです。Wired.com編集者長 Evan Hansen氏は言います。

「クリエイティブ・コモンズは発足10周年を迎え、“some rights reserved (限定された権利のみを主張するライセンス形式)”でコンテンツを発表するというシンプルな考えは、オンライン共有に革命をもたらし、リミックス・カルチャーを盛り上げる火付け役となりました。そしてWired.comの運営にあたり、 長年私たち編集スタッフはCCライセンスのつけられた写真を利用してきました。これまで写真を提供し共有してくれた方々に感謝すると共に、次は私たち自身のコンテンツを共有しようという決定に至ったのです。」

このようにオープン化の力に理解を示してくれたWire.comには、クリエイティブ・コモンズより感謝の言葉を返したいと思います。Wired.comはテクノロジー界全体におけるリーダーであり、オンライン出版業界における先駆者です。今回のWired.comのように、その他の人でも、クリエイティブ・コモンズにより共有されることになった豊富なコンテンツを利用すること・また共有できるようにコンテンツを提供すること、この両方の価値を見出してもらえることを私たちCCは目指しています。

少し詳しい話をすると、Wired.comは新しいラインセンス・ポリシーのスタートを記念して、Wired.comサイト内で過去に掲載された50枚の写真(Steve Jobs・Woz・Mark Zuckererg・Stennteve Ballmer・Trent Reznor・JJ Abramsなどの著名人も含まれています)のポートレート写真ギャラリーをCCライセンスで公開しました。より高解像度の写真はWired’s Flicker streamでご覧いただけます。

Trent Reznor / Jon Snyder/Wired.com / CC BY-NC

Trent Reznor / Jon Snyder/Wired.com / CC BY-NC

出版社や報道機関はオープン・ライセンスを利用することで、驚くほどのチャンスを得ることができると我々は考えています。Wiredは今回の貢献によって、CCライセンスをつけ、興味深く重要なリソースを共有している Al JazeeraPropublicaGOODのような著名なニュース・コンテンツ組織の一員となるのです。

そしてジャーナリズムその他分野におけるCCライセンスの利用も、その他数多くのCCの活動も、皆さまからの寄付のおかげで実現しています。クリエイティブ・コモンズは非営利団体ですので、これをお読みの皆さまの中に私たちの活動に共感していただける方がいらっしゃるなら、キャンペーンへのご協力をお願いいたします。

同様に、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンも皆さんからの支援を必要としています。私たちの理念に賛同し、より豊かな情報社会の構築に貢献したいとお考えの方はこちらよりサポートをお願いいたします。

原文: Wired.com now releasing photos under CC Attribution-Noncommercial
http://creativecommons.org/weblog/entry/30274
公開日時: 2011年11月7日
BY Jane Park (Communications Manager)

SACEM-FAQ

先月お知らせしたこちらの記事『フランスの著作権団体SACEMのメンバーがCCライセンスを使用できる試験的プロジェクトが始まりました』に関して、より理解を深めていただけるようFAQをご紹介したいと思います。訳注:以下、今回のSACEMの取り組みを「パイロット・プログラム」と総称します。

注記:以下のFAQは指針について大まかな情報提供を目的に、合同でSACEMとフランスCCアフィリエイトが独自に作成したものです。これらは法的助言を構成するものではなく、またそれに値するものでもありません。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの利用を決定する必要のある場合は、このFAQが一部の情報であることをご認識下さい。

私はSACEMのメンバーですが、どうすればこの取り組みに参加できますか?
非営利目的に限って作品の再頒布を許可する3つのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのうち、いずれかの条件であなたの作品を公開することができます(次の項目をご覧ください)。ライセンスを適用する前に、著者・作曲者・出版社から作品に対する許可を得たことを確認し、録音された作品の実演版を利用したい場合は、問題となっている作品に付随する隣接権の保持者もCCライセンスの採用に同意するか十分な認識が必要です。

全ての著者・作曲者・出版社から作品に対しての許可獲得を確認後、どの作品にCCライセンスをつけたいのかをSACEMに伝え、ライセンスを選びます。sacem.frのアカウントにログインする、もしくは次の4ステップ“CCで作品を選ぶ” に従って選択作業を行なってください。:

1) クリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスをつけたい作品を選ぶ。
2) 3つあるクリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのうち1つを選択する。
3) パイロット・プログラムの条件に同意し、
4) パイロット・プログラムの条件に同意したことを確認する。

作品に適したライセンスを選んだ後、その作品のライセンス適用応方法について指示が提示されます。ここまでのステップを終えた時点で、オンライン上で作品利用を可能にするなど、ライセンス条件に従った作品の頒布が可能になります。

自分の作品にどのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを適用できるのでしょうか?
非営利目的での利用を許可する以下のライセンスのうち、いずれか1つを選択することができます。

  • 表示—非営利 (CC BY-NC 3.0) このライセンスは非営利目的での作品のリミックス・操作・改変を許可しています。新しい改作品のクリエイターは元作品の権利者に同意し、非営利目的で利用するという許可を得なければなりませんが、同じCCライセンスを二次的著作物にライセンスをつける必要はありません。
  • 表示—非営利—継承 (CC BY-NC-SA 3.0) このライセンスは、非営利目的であり、かつ原作品の条件と同じCCライセンスをつけて公開するのであればリミックス・操作・改変を許可するというものです。
  • 表示—非営利—改変禁止 (CC BY-NC-ND 3.0) このライセンスは3つのうちで最も制限のあるものです。クレジット(氏名・作品タイトル・URL)を表示するのであれば、作品のダウンロード・共有は可能ですが、営利目的での利用や、非営利目的であっても改変は許されていません。

なぜ3つの非営利(NC)ライセンスから1つだけを選ばないといけないのですか?

このパイロット・プログラムは、音楽作品利用者からの著作権使用料を集めるSACEMの強みと、クリエイティブ・コモンズがオープン・ライセンス条件のもと音楽の頒布を可能にしているという強みを組み合わせています。
このパイロット・プログラムの一環としてライセンスのつけられた作品に対し、SACEMは営利利用によって発生した印税を収集する働きを、後述される“混合利用”の一部に非営利目的での利用が含まれない場合に限り、行ないます。3つのNCライセンスのうち1つが適用されていれば、その条件の原作品は非営利目的で自由に利用・頒布されることができるのです。これらの作品の自由な非営利利用を許可することは作品の広いプロモーションを望む著者に対して柔軟性を与え、彼らのファンに対しては頒布やリミックスを促します。

SACEMの主目的は会員の作品利用に対する印税を集めることなので、今回のパイロット・プログラムでは作品の非営利目的の利用を扱うCCライセンスの利用に焦点を当てることが決定されました。

営利目的であると考えられるライセンス作品の使用とはどのようなものですか?
SACEMメンバーによってクリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスの1つが適用されている作品に対し、以下の使用が営利目的であるとみなされます(つまりNCライセンス下では許可されていない利用であり、SACEMの契約に従ってSACEMへの印税の支払いが発生します)

  • 営利目的の団体による作品利用。
  • 金銭もしくはその他の形式・理由・動機に関係なく、また受益者が誰であっても、報酬を生じさせる作品利用。
  • 利益を受ける人が誰であろうと、いかなるプロモーション活動もしくは製品やサービスの促進や広告を目的とした作品利用。
  • 放送事業体や職場・店頭・販売スペースでの作品利用。
  • レストラン、バー、カフェ、コンサート会場などの公共の場での作品利用。
  • 収益を発生させる活動の一部となる、もしくは関連する団体による作品利用。
  • デジタル・ファイル共有やその他の方法によるCCライセンス作品とその他の著作物との交換。ただし直接的・間接的は関係なく、広告や資金提供の受領、また他の著作物との交換に関連した金銭取引が生じた場合のみ。

これらの利用は今回のパイロット・プログラムにおけるクリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスの範囲外であり、今後ともSACEMはこれらの利用形態に対してライセンス供与を行い、それに伴う著作権料を収集します。

非営利目的の利用とはどのようなものですか?
以下の利用は権利所持者と第三者の利益に関した金銭取引・収入が発生しない“混合利用”(後述する説明をご覧ください)の範囲内で、非営利とみなされるものです。

  • ブログやウェブサイトでのブロードキャスティング
  • ファイル共有
  • クリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのつけられた作品のストリーミングやダウンロード
  • クリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのつけられた作品の宣伝用レコーディング
  • 上記のようなレコーディングのパブリック・ブロードキャスト
  • クリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのつけられた作品のパブリック・パフォーマンス。ただしアーティスト出演料や照明、音響、会場料などの支出が発生しないもの。
  • 会場(教会、家、コンサートホール、公共イベント、インフォーマルな集まりなど)でのコンサート
  • 路上パフォーマンス
  • セミナーや会議
  • 学校(教育目的を除く)
  • 住宅マンションや公共の場の公共BGM
  • 民間の結婚式
  • 非営利団体の施設内でのBGM

上記のリストは非営利目的利用の例として挙げたものであり、制限的なものではありません。

バナー広告のあるウェブサイトによる音楽作品の利用は、営利と非営利どちらと考えられますか?
バナーが収益を生み出す場合、もしくは実費(訳注:サーバーの稼働コストなどを指していると思われます)を補う場合、いずれの場合も営利目的と考えられます。

自分の作品が営利目的で利用された場合どうなりますか?
SACEMとクリエイティブ・コモンズは全ての営利目的の利用はパイロット・プログラムの範囲外であると合意しています。この場合、SACEMが会員に代わり、表示規定に従ってクリエイティブ・コモンズ非営利ライセンス範囲外の作品の使用形式に合わせたライセンス供与と著作権料の収集を行ないます。

非営利ライセンスの作品が、異なるライセンス作品(NCライセンス以外)と組み合わせて使われる場合(混合利用)、どうなりますか?
SACEMメンバーによるクリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスが適用された作品と、CCライセンスが適用されていないSACEM管理下の作品が同じ同じイベントや活動において利用された場合、著作権料を徴収します。例えば、ある非営利組織団体が(訳注:”association loi de 1901”)年1回の会合でSACEMメンバーがCC非営利ライセンスをつけた作品と、CCライセンスがつけられていないSACEMメンバーの作品を流したとします。この場合、SACEMは作品の両カテゴリーから発生した著作権料を収集する権利があります。

なぜこのパイロット・プログラムを実施しているのか?
著作者のための団体として、SACEMは会員・著者・作曲者・出版社をマネージメントし、会員間で作品を流通させるために音楽作品のあらゆる利用者から著作権料を収集します。クリエイティブ・コモンズは著者に対し、いくつかの条件が合えば作品を自由に公開することを許可するライセンス基礎を発達させてきました。これによって著者は自由なオンライン流通の利用が可能になり、ファンは作品をリミックスしたり他の作品へ統合するなど、新しい楽しみ方ができるようになりました。また、このパイロット・プログラムによってSACEMとクリエイティブ・コモンズは、非営利目的で作品流通させたいSACEMメンバーに対し、CCライセンスの利用を可能にしています。同時に、SACEMは営利目的の作品に対してはこれまで同様、ライセンス供与・著作権料収集を続けることができるのです。このパイロット・プログラムはSACEMメンバーである作者たちに、より柔軟な選択肢を与えることを目的としています。

どのくらいの期間、このパイロット・プログラムは継続しますか?
2012年1月1日から2013年6月30日まで、18ヶ月間継続されます。

パイロット・プログラムの有効期間が終わった後、CCライセンス作品はどうなりますか?
パイロット・プログラム有効期間が終わると、SACEMメンバーはパイロット・プログラムの延長が無い限り(延長は保証されていません)、追加の作品へクリエイティブ・コモンズ非営利(NC)ライセンスを選ぶことを停止しなければなりません。しかし、有効期間が過ぎた後でも、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス期間内で発行された作品は、ライセンスとパイロット・プログラムの規定に従い利用の継続が可能です。 私たちは今回のパイロット・プログラムが、SACEMメンバーに期間終了後もCCライセンスの利用を可能にするような、構造化された解決策に繋がることを望んでいます。

CCライセンスと取り消したい場合、どうすればよいのでしょうか?
CCライセンスを無効にすることはできません。CCライセンスは作者の権利が存続する限り有効です。

どうすればこの度のパイロット・プログラムの成功に貢献することができるでしょうか?
SACEMメンバーとして、このパイロット・プログラムがもたらす柔軟性を利用することが貢献につながります。私たちは、皆さんがCC:NCライセンスをご自身の作品(の一部)に採用した際の反響を楽しみにしています。ご自身の経験についてのコメント報告はCreative Commons FranceもしくはSACEMで受け付けています。
あなたがSACEMメンバーでない場合、今回のパイロット・プログラムはあなたの作品へのCCラインセス適用には何ら影響を与えません(あなたの作品に寄与した可能性のあるその他全ての権利者からの許可がある限りにおいて)。あなたが自身の作品の商業的な権利を保持し、作品の営利利用から得る著作権料を収集するSACEMの強みを活かし、更に音楽の自由流通を可能にするクリエイティブ・コモンズの強みを享受したいと思うなら、SACEMメンバーになり、いずれかのNCライセンスを利用することを検討してください。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにつてのより詳しい情報はこちらをご覧ください。

注記:これらのFAQは指針について大まかな情報提供を目的に、合同でSACEMとフランスCCアフィリエイトが独自に作成したものです。これらは法的助言を構成するものではなく、またそれに値するものでもありません。クリイティブ・コモンズ・ライセンスの利用を決定する必要のある場合は、このFAQが一部の情報であることを再度ご確認下さい。パイロット・プログラムについて不明な点や質問がある場合はSACEMにご連絡いただくか、パイロットのプログラムの規約をご覧下さい。

原文:SACEM-FAQ (CC Wiki)
執筆者:Paul Keller、その他 (履歴
http://wiki.creativecommons.org/SACEM-FAQ
最終修正日:2012年1月9日

ドイツ・ユネスコ委員会メンバーがオープン・コンテンツ・ライセンス-実践ガイドラインをリリース

ドイツ・ユネスコ委員会が文献“Open Content Lizenzen-Ein Leitfaden für die Praxis(pdf) 日本語で“オープン・コンテンツ・ライセンス-実践ガイドライン”を公表しました。この文献は、独ユネスコの法律顧問委員会のメンバーであり、消費者のための法律に関する情報ウェブサイト iRights.info の創設者であるDr. Till Kreutzerによって著されました。内容としてはCCライセンスを主要な例として挙げながら、オープン・ライセンス利用方法について説明されたものです。もともとは企業・協会組織向けに作られたものですが、CCライセンスで作品発表することに興味をもつ誰しもが理解できるコンパクトな内容となっています。また、この文献にもCC BY-NCがつけられており、 OER (Open Educational Resources) 向けCCライセンス利用方法に焦点をあてた、*Commonwealth of Learningとユネスコによる関連文献 “Guideline for Open educational Resources (OER) In Higher Education”の続編になっています。

ドイツのガイドライン詳細はプレス・リリース(ドイツ)をご覧ください。UNESCOからはpdfファイルをダウンロードすることができます。

記事原文:「German UNESCO Commission releases “Open Content Licenses – A Practical Guideline”」http://creativecommons.org/weblog/entry/30445

公開日時:2011年11月17日

BY: Jane Park (Communications Manager)

*Commonwealth of Learning (COL)- イギリス連邦の共同機関として、加盟53ヶ国の遠隔教育改善について検討を行っている機関。1988年創設。カナダ、バンクーバーに本部を置く。

(参考: http://en.wikipedia.org/wiki/Commonwealth_of_Learning)

ニコ生で『Rip!リミックス宣言』が上映されました!

8月5日・6日、ニコニコ生放送において、『Rip!リミックス宣言』(原題:「RiP: A Remix Manifesto」,監督ブレット・ゲイラー)の上映、「Happy Hacking Contents!」と題した討論会が放送されました(共催:MIAU)。
内容についての詳細は、こちらの記事(『Rip!リミックス宣言』がニコ生に登場!)をご参照ください。

当日は開演から多数の視聴者が集まり、最終的には、映画で延べ約8500人、討論で述べ約7500人ものニコニコ動画ユーザーにご来場頂きました。
5日は深夜という時間帯にもかかわらず多くの来場者を得たことは、皆様の著作権制度に関する興味・関心の大きさがうかがえる結果となりました。
また6日の討論会では、各界のゲストがリミックス文化や著作権法の制度について熱くディスカッションし、CCJPのスタッフも急遽出演いたしました。この日は視聴者に対してのアンケートも行われ、放送中には16000を超えるコメントも頂きました。このたび放送中に頂いたコメントは、CCJPでも今後の参考とさせて頂きます。
ご視聴くださった皆様、ありがとうございました!

『Rip!リミックス宣言』がニコ生に登場!

『Rip!リミックス宣言』(原題:「RiP: A Remix Manifesto」,監督ブレッド・ゲイラー)が、8月5日24時から、ニコニコ生放送で放送されます。

http://live.nicovideo.jp/embed/lv23230617

この映画は、著作権保護が強化される世界的な現状と、著作権と抵触するかたちで発展してきたリミックス文化(クラブカルチャー、二次創作etc.)をテーマにしたドキュメンタリー作品で、すでに山形国際ドキュメンタリー映画祭NHK-BShiでも放送され、話題となりました。

作品の中では、ミュージシャンのGirl Talk、そして、クリエイティブ・コモンズの提唱者であるローレンス・レッシグ教授などが、著作権の次なるヴィジョンを模索する活動の一例として大きく取り上げられています。

本作品自体にも、CCライセンス(BY-NC)でリリースされ、すでに多くの二次創作を生み出しており(今回の放送は,福岡ドネルモさんによるネットを介した日本語翻訳プロジェクトで作られた字幕がつけられたものを使用)、この作品の在り方自体が、現在の著作権制度の在り方に一石を投じています。

今回のニコ生での放送は、8月5日の映画の上映と、8月6日のトークという2部構成で行います。番組の詳細はMIAU : 8月6日 MIAU・CCJP共催『MIAU Presents ネットの羅針盤』生放送のお知らせをご覧下さい。

5日の上映は24時からと社会人には辛い時間帯となっておりますが、事前予約により生放送と同じ内容を観ることができるタイムシフト機能という便利な機能がありますので、ぜひご活用ください(タイムシフト機能についてはニコニコ動画のサイト内の説明をご覧下さい)。

6日のトークでは、ニコ生という双方向メディアの特性を生かし、上映に対する視聴者からの感想を踏まえた上で、『著作権の世紀』などの著作でも知られる福井健策弁護士、映像作家のVJ MASARU氏、ニコニコ動画のニコニ・コモンズ担当者という各界からのゲスト、そして、司会にMIAU代表理事の小寺信良氏を迎え、リミックス文化や、これからの日本の著作権制度のあり方、そして真にクリエイティブな未来とは、について激論を交わします。

リミックスという意味でも、二次創作という意味でも、この作品とニコ生という日本独自の「カルチャー」との出会いは必然ともいえ、21世紀のクリエイティブ、そして、これからの日本独自のクリエイティブを考えるうえで、必見の番組となっています。

Ubuntu Magazine JapanをCCライセンスで公開

Ubuntu Magazine Japanとは、日本初のUbuntu専門誌として、約2ヶ月に1回発行されている週刊アスキーのムック本です。Ubuntu Japanese Teamの全面協力を得ている点、及び印税の1%がUbuntu Japanese Teamへ寄付される点において、日本でのUbuntuの普及に大いに寄与するものと思われます。

このUbuntu Magazine Japanでは、次号発売日以降に前号の紙面をPDFにしてCC-BY-NCライセンスで公開するという試みを行っています。日本の雑誌ではおそらく初めての試み、より多くの人にUbuntuに関する情報が広まり、利便性が高まることを願います。

World’s End Girlfriend「virgin babylon」

日本のポストロック,エレクトロニカを代表するアーティストWorld’s End Girlfriendがホームページ「virgin babylon」で様々な音の断片をCC-BY-NCライセンスで公開しています。

おとぎ話の世界に迷い込んだような、幻想的で雰囲気のある音楽がひそやかに流れるホームページ。
美しい宮殿内に音の断片や楽曲が多数散らばっています。