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書籍紹介:『フリーカルチャーを作るためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』

クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事であるドミニク・チェンによる初の単著『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』が2012525日に発売されました。

ドミニクは、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン設立メンバーとして、日本におけるCCの普及に尽力してきました。本書は、日本における自由なインターネット文化の発展のために活動してきたドミニクが、 コンテンツとソフトウェアにおける「フリー」の概念の歴史をたどり、 現代のインターネット社会における「自由な文化」の実践を紹介しながら、「フリーカルチャーがわかる」、「フリーカルチャーに参加する」、「フリーカルチャーをつくりだす」ための方法を解説するガイドブックです。

現代の著作権法の問題点や、コモンズ、オープン文化の多様な論点、オープンソースの系譜などを簡潔に整理し、 「あらゆる創造的活動は、先行して存在する文化物を継承しながら行なわれる」というフリーカルチャーの本質に迫り、 「継承」と「リスペクト」が生み出す「創造の共有地」という未来を描き出しています。

私たち個々人が、これからの文化の形成にどのように参加していけるのか?  その道筋を明らかにし、これからの創造と表現、ビジネスと社会活動のためのヒントとなる1冊です。豊富な実例紹介である「文化をオープンソース化するためのケーススタディ集」も付いております。

また、本書は、新しい出版の形態にもチャレンジしています。本書ご購入の方全員に「無料」でクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス(CC表示継承非営利)を採用したPDFデータを進呈しています(※525日より)。CCライセンスの条件を守れば、「誰でも」本書の内容を共有でき、さらに自分の創作物に活用できることになります。

ぜひこの機会に本書をお手にとっていただき、世界中に広がりつつあるフリー・カルチャーの風を感じてみてください!

【推薦コメント】

津田大介、ジャーナリスト/メディア・アクティビスト

「フリーカルチャー ――この概念の登場により、インターネットは再起動した。

文化芸術娯楽からジャーナリズムや政治まで、情報社会の未来を考えるうえで知らないでは済まされない基礎教養が本書には詰まっている」

伊藤穣一、MITメディアラボ所長、クリエイティブ・コモンズ チェアマン

「ドミニクは日本におけるフリーカルチャーの歴史の中でもユニークなプレイヤーでありハブ的存在だ。彼はテクノロジーとアート、日本と英語圏、そしてビジネスとフリーカルチャーの運動を接続し続けてきた主要なコネクターであり思索者でもある。今回、ドミニクが本書を執筆し、フリーカルチャーの運動とクリエイティブ・コモンズのリーダー、クリエイターとしてその経験を読者に共有することはとてもエキサイティングだ。ドミニク、ありがとう!」

“Dominick is a unique player and hub in the story of free culture and Japan. Dominick has been one of the key connectors and thinkers connecting technology and art, the English speaking world and Japan, and businesses and the free culture movement. I’m extremely excited that Dominick has written this book to help others do what he does so well as a leader and creator in the representing Creative Commons in the Free Culture movement. Thanks Dominick!”

ローレンス・レッシグ Lawrence Lessig(ハーバード大学法学大学院教授、クリエイティブ・コモンズ創設者)

「ドミニク・チェンはフリーカルチャーを理解し、フリーカルチャーのために闘ってきた数少ない国際的なリーダーの一人だ。本書はフリーカルチャーの発展的な議論に必ずや貢献するだろう。」

“Dominick Chen has been among a handful of leaders internationally who has understood and fought for Free Culture. This work is certain to make a critical contribution.”

PDFダウンロード用特設サイト】

【訂正とお詫び】

本書P106、第4章「フリーカルチャーのライセンス運動」の「クリエイティブ・コモンズのライセンス群」の説明において、小見出し「基本ライセンス」での「継承」と「改変禁止」の2つのライセンスの英語表記が入れ替わって表記されるという誤記がございました。

謹んでお詫びさせていただくとともに下記のように訂正をさせていただきます。すでに旧版PDFをダウンロード頂いている方も、第2版をダウンロード頂けます。何卒よろしくお願い致します。

〈誤〉
・継承(No Derivative Works /略記=ND
・改変禁止(Share Alike /略記=SA

〈正〉
・継承(Share Alike /略記=SA
・改変禁止(No Derivative Works /略記=ND

また、同ページ上部の図版(ライセンスのアイコン)に付随するテキストにおきましても、
右端のアイコンと右から2番目のアイコンの英語略記が入れ替わって誤記されています。

〈誤〉
右端のアイコン [改変禁止]SA
右から2番目のアイコン [継承]ND

〈正〉
右端のアイコン [改変禁止]ND
右から2番目のアイコン [継承]SA

2012年: 政府のオープン・イノベーション

今回は、相互性・共有性を確保することを目的に、オープンシステムと協調性のあるテクノロジーの採用を公的機関に促す取り組み“Civic Commons”についてご紹介したいと思います。Civic Commonsは政府構成にとっての基盤・知識・ツールセット、必要に応じて(データやプロジェクトホスティングのような)技術的な基盤を供給し、共通の “市民のためのテクノロジー” とプロトコルの発展を促しています。 オープンかつ共通のテクノロジーは経費を削減し、公的サービス・透明性・市民参加・運営効果の向上をもたらすことが期待されます。

Image by opensource.com

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2012年になり早5ヶ月。時間の流れと共に、Civic Commonが昨年行なった活動・学んだ事、そして次なるステップについて考えたいと思います。

昨年は多忙な1年でした。Code for AmericaOpenPlansの間の非公式パートナーシップとして、ゆっくりとスタートをきったCivic Commonsの取り組みですが、その開始にあたり、Omidyar NetworkMacArthur FoundationKnight Foundationからの寛容な支援に感謝しながら昨年5月より本腰を入れて活動開始しています。

この頃から、Civic Commonsは大きな目標に向かって加速してきました:

ここではCivic Commonsの行動中心域の活動に焦点をあてます。1) 政府に対しオープン・ソースの利用を活用するよう促す。テクノロジーへのお互いの投資は政府にとって有益なものとなります。2) Open311(注釈: 市民がより直接的に都市の情報を得ることができるオープンで相互利用性の高いシステムを構築し、その国際的な取り組みを推進している) のようなテクノロジーの発展への根本的に異なるアプローチ “オープンプラットフォーム” の発展をサポートする。3)これらの取り組み実行にあたり、その中に含まれる政策や業務に関わるオープンな知識のインフラ構築

では次に、それぞれの分野でCivic Commonsが昨年行なった活動を簡単にご紹介します。

政府のオープン・ソース活用を支援する

私たちはまず、政府は毎年多額の資金をソフトウェア開発に費やしており、オープン・ソースの提案採用が、経費削減とイノベーションが広まることを支援することができるかもしれないと仮定することから始めました。Civic Commonsは(ホワイトハウスとの)連邦ITダッシュボード・(Open Indicators Consortiumとの)WEAVE可視化ツール・(現在NYC会計監査事務局と共に開発中の)checkbook NYC 2.0・(Local ProjectsとCode for Americaとの)Change by Us・その他準備中のプロジェクトを含む、多くの政府ソフトウェア・プロジェトに直接協力することに多くの時間を投資しました。

これらの活動を通して、Civic Commonsは開発プロセス・コミュニティーとのやりとり・そしてライセンシングといった点をサポートする、政府ソフトウェア開発の第一線で活動しています(主にKarl Fogel氏が素晴らしい活躍をしてくれています)。

おそらくCivic Commonsにとって最も重要なことに、これらの活動から学んだこと(詳細は後述します)をCicvic Commons wikiに記録してきたことが挙げられますが、これは今後も続けていきます。

オープン・プラットフォームを構築する

Civic Commonsが推進している中心概念の1つに、政府は開発者と起業家に対し、政府からのサービスと直接融合するツール構築の機会を与えることで、より“プラットフォーム”としての役割を果たすという考えがあります(iPhoneのプラットフォームでアプリ制作が可能であるのとほぼ同じイメージです)。政府系のテクノロジーにおいて、このプラットフォームを基礎としたアプローチは多少なりとも新しいアイディアであり、そこで構築すべきものとその構築方法について再考を要するものでもあります。

“プラットフォームとしての政府”を実現するための重要要素は、ガバメント・サービス同士の接続、そして外部ツールとの接続のための優れた標準化された方法を導きだす事です。インターネットは数々のオープン・スタンダード上(HTTPやHTMLなど)で構築されていますが、その手法のほとんどにおける“市民ウェブ”の基盤は、簡単にテクノロジーを相互運用させることができる標準データ形式とAPIです。

そうした点を考慮して作られてきたのが、地方自治体で発生する問題(道路に空いた穴や壊れた街頭など)を報告するAPIのためのオープンなウェブ標準であるOpen311 standardであり、Civic Commonsの中心プロジェクトになっています。このサービスは異なる都市をまたいでも十分な一貫性をもち、政府と市民の関係性の中核に位置付けられるので、Civic Commonsが最初に力を注ぐ理想的なプロジェクトでもあります。(注釈:Open311プロジェクトはOpenPlansによって2009年に発足され、現在はCivic Commonsが運営しています。)

今年はOpen 311にとって安定した成長がうかがえました: ブルーミントン(イリノイ州)やマイアミ・デイド(フロリダ州)に見受けられる組織内の規約制定の発展に加え、ConnectedBitsSeeClickFixMotorolaKana Laganのような業者関与を通して獲得したOpen311に準拠する都市は現在24を越えます。そしてCode for Americaは、自身のオープン・ソースOpen311ダッシュボードを開始しました。Civic Commonsはこのダッシュボードの活躍によって、2012年加盟都市の多くが翌年それぞれの道を切り開くことを願っています。

Open311の開始当初より、テクニカル・コーディネーター兼コミュニティ・マネージャーを務めているPhil Ashlock氏は、1年の締めくくりとして素晴らしい記事をOpen311のブログに投稿しました。この内容には、Open311コミュニティーに向けた2012年の要求リストが書かれています。

知識を広める

これまでに対話を行ってきたほぼ全ての都市で、オープンデータ・API・標準・オープンソース・発展プロセス・テクノロジー政策といった問題に向き合う際に、同じ様な質問と懸念をかかえています。しかし個々の都市がそれぞれの問題に初めて対処する場面であっても、集合として見た時には多くの経験が積み重なり、多くの教訓が得られています。Civic Commonsの仕事は同じ問題に立ち向かう人々の繋がりを作り、時間をかけて意思決定をサポートする情報リソースを構築し、そして時間を節約するために内部での議論を回避することです。

この知識基盤を形成し、そこからの利益を促すために、誰もが接点を持つ事ができる進行中の取り組みをいくつかご紹介したいと思います。

  • 一般的に、Civic Common Wikiは政策・プロセス・実践において先例となる素晴らしいリソースです。今年、Civic Commonsの2011年Code for Americaの仲間であるMichelle Koeth氏が、およそ20都市からの法定代理人とインタビューした結果、法律上の調達問題指針を開始することで大きな1歩を踏み出しました。今年2月3日には、ある都市が発表しようといていた規約の一部に向けたライセンシング・オプションについての質問に回答しました。これをゼロから書き上げたわけではなく、単純にオープン・ソース・ライセンス・オプションに関するwikiページを参照したのです。また、オープン・データ政策データ規格のようなトピックに関する、素晴らしい参考文献を得ています。
  • 去年暮れ、Civic Commonsは市民のためのテクノロジー・スペースをトラックする、wikiデータベースCivic Commons Marketplaceを開始しました。このアイディアは“市民向けテクノロジーのためのCrunchBase(テクノロジー関連企業・人物・投資家の自由データベース)”とでも呼べるものです。来年はその内容とツール、両方の改善に尽力することになるでしょう。
いつものようにディスカッションに参加したい方は、Civic Commonsディスカッションを訪れてみてください。専門家の方も気軽にirc.freenode.netの#civiccommonsでディスカッションに参加していただけます。以上を念頭に置いて、ここからは今年取り組む事項について述べたいと思います。

マーケットプレイスの形成

Civic Commonsは最近になってMarketplaceのα版を立ち上げ、 どのツールがどこで利用されているかという記録をとる目的で利用を開始しました。これを使い始めるのはとてもシンプルですが、「それぞれの政府団体が目標を達成するのにどのツールを使っているのか?」ということを示す基本のデータセットでさえ、当時は着想するのが非常に難しかったのです。そのため、この状況を変えようという構想から取り組みは始まりました。また、Civic Commonsの目標はこれをオープン化されたデータセットにすることです。CrunchBaseが初期のコミュニティーとなったように、Marketlpaceが時間とともに市民のためのテクノロジー・コミュニティーになることを願っています。

もしあなたが(政府IT職員・政府に関わる場所の業者職員・市民部門に焦点をあてた新規事業に携わるなど)市民のためのテクノロジーの利用者・プロデューサー・購入者であるなら、すぐにでもMarketplaceを訪れプロフィール登録してみて下さい。Civic Commonsは、あなたが何のアプリケーションを構築・購入・使用しているかという情報を必要としています。例えばこちらにご紹介するAzavea社の企業ページは、New York City Dep of ITに向けられたものです。

Civic Commonsは、市民のためのテクノロジー・スペースで活動しているその他全ての組織・企業・政府団体と同じように、 MarketplaceがCode for Americaの新しい事業Brigadeのような新興プログラムにとって使いやすいリソースの役割を果たすよう望んでいます。さらに時間とともに、Civic Commonが構築可能なその他の有益なサービスとツール上で、 Marketplace自体がプラットフォームになれば良いと考えています(ワンクリックのサンドボックス・アプリケーション機能や業界データ分析など)。もし皆さんの中にどなたか開発者であり、最高のマーケットプレイス構築に興味がある方いらっしゃるなら、developers centerこちらのページをチェックしてみて下さい。

オープン構造とプラットフォームの力

多くの都市がアプリをオープンソース化し、二次利用の例も実体化し始めてきた一方で、最も興味深く、広範囲に広がる活動はOpen311のようなプラットフォームの周囲で起こってきました。それはプラットフォームが単体アプリケーションよりも大きいからです。プラットフォームは多くのツールにとって共通の核のまわりで構築される機会を与えます。さらに、ツールがプラットフォームのまわりで構築されるにつれ、プラットフォームの影響力はより大きなものとなり、プラットフォームの採用率が高まり、更に多くのアプリケーションの開発を促します。このことの利点は容易に想像して頂けると思います。

つまり、個々のアプリケーションよりもプラットフォームに着目することで、多くのことが起こるチャンスを作り出すのです。Civic CommonsはOpen311のコミュニティー内でこの展開を続け、同時にプラットフォームとしての公共輸送サービスはどうなっているのか、などといった事例を観察することができます。

そして、来年Civic Commonsがどの分野に尽力したいかを考えるにあたり、都市が個別にオープンソース的に開発を行い続けるだけでなく、相互に拡張可能なプラットフォーム構造を行ったオープンなインフラの開発も促す予定です。全てはオープンなイノベーションの基礎を固めるためにあるといえます。

全体的な連携:オープン化改革

ハーバード大学法学部教授John Palfrey氏は、最近発行された自身の著書『知的財産戦略』でオープン・イノベーション改革について以下のように表しています。:

オープン・イノベーションの裏にある実にシンプルで強力な考えとは、「新しいアイデアの創造者はあなたの組織にいなくても有用たりえる」 ということである。

これはつまり異なる人同士の努力を結合する可能性を実現するということであり、まさにシンプルで力強いものですね。

オープン・プラットフォームによって、政府が提供するテクノロジーの上に誰でもイノベーションを進めることを可能にします。オープン・ソースは複数の都市がお互いのイノベーションから利益を得ることを可能にし、オープンな知識は1カ所で得られた教訓や経験を他の決定の場へ活かす鍵となります。つまり、Civic Commonsの本当の意味での中心的活動とは、政府に対し、オープンなイノベーションのための潜在的な可能性を解き放つよう働きかけることです。

2012年、Civic Commonsはこれらの実現に向け突き進んで行きたいと思います。

原文: 2012: Open innovation for government
http://opensource.com/government/12/2/2012-open-innovation-government
公開日時: 2012年2月3日
BY Nick Grossman

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

2012年夏学期も「デジタル時代の著作権とオープン化」の授業を担当します

2010年度、2011年度に引き続き、2012年度も、「デジタル時代の著作権とオープン化」という授業を、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの野口祐子と渡辺智暁で担当します。

2012年度は、これまでの東京大学情報学環教育部の授業ではなく、東京大学が今年度から立ち上げた大学院横断型教育プログラムのひとつである「デジタル・ヒューマニティーズ」プログラムのうちの関連科目のひとつとなり、主に大学院の学生が履修する講義になりました。東京大学が、クリエイティブ・コモンズのような考え方がこれからのデジタル・ヒューマニティーズを考える上で重要だと評価してくださっていることは、とてもうれしいことです!

今回も、授業のスライドを可能な範囲でアップしていきます。

第1回:講義の狙い、著作権の仕組み等 (担当:野口)(資料

第2回:例外規定、裁定制度、利用主体は誰か?(担当:野口)(資料

第3回:著作権制度の問題点、自由と規制のバランス(担当:野口)(資料

第4回:許諾と集中権利処理、日本版フェア・ユース、CCライセンス(担当:野口)(資料

第5回:オープンライセンスの効用、ライセンスの標準化・互換性(担当:渡辺)(資料

第6回:音楽業界の変化と展望(担当:野口)

第7回:動画ビジネスとオープンな事業(担当:渡辺)ゲスト講師 株式会社ドワンゴ取締役 木野瀬友人様

第8回:著作権制度と経済分析(担当:渡辺)ゲスト講師 慶應義塾大学経済学部 田中辰夫准教授

第9回:教育のオープン化とオープン化の射程(担当:渡辺)(資料

第10回:科学分野におけるオープンコンテンツ(担当:野口)

第11回:電子出版の隆盛(担当:野口)

第12回:オープンガバメント、オープンデータ(担当:渡辺)ゲスト講師 国際大学GLOCOM 主任研究員 庄司昌彦様 (電子行政タスクフォース構成員、一般インターネットユーザ協会理事)

第13回:メディア産業の収益モデルとジャーナリズムの行方(担当:渡辺)

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レポート課題

dublab Spring 2012 “Proton Drive” 募金キャンペーン!

dublab Spring 2012 “Proton Drive” Fundraiser

クリエイティブ・コモンズとの共同企画“Into Infinity”をはじめ、音楽のみならずビジュアルや映像など幅広い活動を続けるL.Aのインターネットラジオ局“dublab”。

dublabの活動の大きな特徴は、NPOという非営利団体として活動し、その運営資金の多くを寄付によりまかなっている点です。dublabは、最高のセンスでキュレートしたコンテンツをオープンな形で公開し、ファンとの間でクリエイティビティをシェアし、他方、ファンはドネーションによりdublabの運営を支えます。

この10年以上にわたって培われたdublabとファンとのこの理想的な関係は、近年、日本でも話題になっているクラウド・ファンディングの先駆けというべきものです。ファンには、オープンなコンテンツのみならず、ドネーションの金額に応じて豪華なプレゼントが贈られます。

このファンとdublabで作りあげるコミュニティからは、豊かな才能が次々と生まれています。現在、dublab.jpも準備中です。ぜひdublabをサポートし、そのコミュニティに参加してください!

dublabの寄付キャンペーン“Proton Drive”期間中は以下のスケジュールで豪華な特別番組が放送されます。今年は、L.Aを訪れている日本のビートメイカー“Bun”がHashim BとともにLiveをする予定です。是非お聴き逃しなく。そして是非ドネーションを!!!

【スケジュール】

5月7日深夜~8日昼まで

24-2: Lavenders & Frosty
2-4: Demdike Stare (live)
4-6: Frosty
6-8: Daedelus
8-10: Hashim B. & Bun
10-12: Summer Recreation Camp

5月8日深夜から9日昼まで

24-2: Lavenders
2-4:: Positive Projection
4-6: Turquoise Wisdom
6-8: Tom Chasteen
8-10: Anthony Valadez
10-12: Labrat Love

5月9日深夜から10日昼まで

24-2: Akiko & Hashim B.
2-4: Ale
4-6: Matthewdavid
6-8: Danny Holloway
8-12: Creative Communication

5月10日深夜から11日昼まで

24-2: Future Roots Radiance
2-4: Hoseh
4-6: Jimmy Tamborello
6-8: Greg Belson
8-12: Progressive Pulses

5月11日深夜から12日昼まで

24-2: Morning Mysticism
2-4: Suzanne Kraft
4-6: Mahssa
6-8: Lazy Brow
8-12: Proton Power Pow Wow

最先端をゆくオーストラリア: グローバルなデジタル化、そしてオープン教育改革

Image by opensource.com

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オーストラリアは英語圏の中はトップ、そして全世界では2番目にグローバルなデジタル化とオープン教育改革を率先している国です。これは、2015年までに、全ての教科書と教育カリキュラムのデジタル化を目指すという大胆な政策を定めた韓国に次ぐ順位です。2012年2月、オーストラリア政府は、My School websiteの最新版を発表しました。これにより、My School websiteのユーザーは、オーストラリア国内の約1万校もの学校の中から、特定の学校の統計資料をはじめとする、さまざまな情報を検索し、複数の学校を比較することができるようになりました。読み書きや数学の能力に関する国家評価プログラムを含む、広範囲の評価基準を提供することで、学校選びに悩む保護者を支援しています。

また、全ての国民がデジタル経済の恩恵を受けられるよう、オーストラリア政府はここ数年、デジタル化に向けた国際レベルのインフラを構築することに力を入れてきました。これにはNational Broadband Network (NBN) とDigital Education Revolution (DER) という主要2団体のほか、さまざまな出版社、著作権、デジタルコンテンツ関連事業者、クリエイティブ産業が共に取り組んでいます。オーストラリア政府は、これらの政策に豪ドルで24億ドル(日本円で約2005億円)以上を投資してきました。

DERの目的は、学生たちが今後のデジタル化社会に対応できるよう、知識と経験を身につけることです。そして今年2月、オーストラリアの教育大臣Peter Garrett氏は、国の目標として、高校生1人1人にパソコンを提供することを発表しました。このプログラムでは、連邦政府・州・地方の政府関係機関と教育機関が連携してオンライン学習や高速ブロードバンド環境づくりをサポートしています。 その他にも、オーストラリア国内の全学校で利用可能な、12,000以上もの無料デジタル・カリキュラムの提供などもあります。

この中でも、グローバルなデジタル教育を行っているオーストラリアの評判に貢献しているのが、Moodleです。オーストラリアでは現在もなお、著作権・商標制度や特許制度が従来的なものですが、政府はこの政策を改正し、政府関係機関がオープンソース・ソフトウェアを使うことが認められるようになりました。その結果、Moodleがオーストラリア国内で広く利用されるようになったのです。Moodleは、オーストラリア中心部から遠く離れた西部に住むMartin Dougiamas氏によって制作・開発されました。彼自身がdistance learner(学校と家の距離が離れている学習者)であったこともあり、Moodleは家と最も近い学校との距離が1000kmもある学習者のために制作されました。西オーストラリア州パースにあるベルモント市立大学は、いかに短期間でMoodleを実装し、教師・スタッフ・学生にプラスの効果をもたらすことができるかを表した、よい事例となっています。

また、オープンソース・ソフトウェアに関する知識を提供する事業、Australian Service for knowledge of Open Source Software (ASK-OSS) の取り組みも、グローバルなデジタル教育におけるオーストラリアのリーダー的地位を支えています。この事業は、オープンソース・ソフトウェアに関するアドバイス、マネージメント、管理、ストレージ、そして普及活動を行うための情報を提供しています。2004年、南オーストラリア州マウントガンビアにあるグラント高校は、中等教育にオープンソースを取り入れることの効果を調べるため、ASK-OSSの調査に参加しました。調査に踏み切ったのは、コスト削減という大きな動機となる要素があっただけでなく、オープンソース化の活動を支持する考え方そのものが、学校で育まれる指導と学習に適合するものであったからです。この考え方が、上記調査におけるもう1つの要素であり、学校側は所有権のある製品の利用をやめる決断をするようになりました。それ以来、グラント高校は、どうのように学校はオープンソースを採用し、教育的目標を達成することができるか、ということを示す良い事例となっています。また、この調査以降、グラント高校の生徒はLightworksでビデオ編集を行い、従来の手書きのアニメーションはPencilで制作するようになりました。

原文: Australia is leading a global, digital, open education revolution
http://opensource.com/education/12/3/australia-leading-global-digital-open-education-revolution
公開日時: 2012年3月14日
BY Carolyn Fox

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

SPARKcon: オープンソース・プロセスを利用したアート、音楽、そしてその成功例

Image credits: h0tgrits

Image credits: h0tgrits

“Process over content(コンテンツよりプロセスを)。Gamil DesignとDesignboxのオーナー、Aly Khalifa氏は、SPARKconでオープンソースの本質を吹き込むため、これを合い言葉のようにしています。SPARKconとは、元々ノースカロライナ州の三角地帯(注釈: 有名なデューク大学のあるダーラム、ノースカロライナ州立大学のあるローリー、そしてノースカロライナ大学のあるチャペルヒルの学術都市3つを称して、米国南部研究都市の“三角地帯”とよばれている) で設立され、(アートや音楽など)クリエイティブなムーブメントを紹介し・歓迎し・影響を与えていくことを目的に、1年に1度開催されるイベントです。

Khanlifa氏は次のように話しています。「Process over contentへの取り組みは、 初めのうちは人々の理解を得るのが難しく、説明するのも大変で、厄介なこともありました。」また、現在のオープンソースとコミュニティーについて、「オープンソースは素晴らしいものです。最終的にどのようなコンテンツを取り入れるかは、コミュニティーの取捨選択によって決まっていくという構図があるからです。そこにあるのは私たちが打ち込んできたことと同じ精神です。現在、いろいろな人が様々な層で活動していることも素晴らしいことですし、私たちがプロセスに重点を置いて活動していることに、徐々に周りが理解を示し始めているのだと感じています。」と語ってくれました。

一方で、世の中には、プロセスを越えた共同作業や相互作用が存在します。それぞれの人が、それぞれの興味・専門分野でコンテンツを生成してくこと(SPARKsと呼ばれます)を後押しすることで、殊更に大きなものを生み出すことにつながっていきます。

Visual Arts ExchangeのSara Powers氏は言います。「確かに、SPARKconはオープンソース・プラットフォームのほんの一部にすぎません。なぜなら、自分たちでプログラミング・プランニングをすることで、どのような専門家であっても関われるようにしていて、そこからさらに大きなものを作れるようにしているからです。」

今皆さんが取り組んでいるものや、情熱を注げるようなプロジェクトの中に、オープンソース化のプロセスを必要とするものはありますか?学校や仕事、ビジネス的なものや、個人的なもの、どんなものでもかまいません。おそらく、それはSPARKconのようなクリエイティブに富んだものであるはずです。もしくは、周りにイベントを主催しようとしている人がいるのであれば、オープンソースに頼る方法でそのイベントをさらによくできるかもしれません。

原文: SPARKcon: Art, Music, and success with open source process
http://opensource.com/life/12/3/sparkcon-art-music-and-success-open-source-process
公開日時: 2012年3月13日
BY Jason Hibbets (Red Hat)

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

自由なゲーム制作環境を目指す大規模なコンテスト“Liberated Pixel Cup”が開催決定

今回はクリエイティブ・コモンズフリーソフトウェア財団、そしてOpenGameArtの協力によるゲーム・オーサリング・コンペティションLiberated Pixel Cupの立ちあげについてお知らせします。

Liberated Pixel Cupは2つ部門からなるコンテストです。まず、フリーカルチャーライセンスのつけられたアートワーク(イラスト)の作成。そしてもう1つは、これらのアートワークを使った、フリーソフトウェア・ゲームのプログラミングです。今回のコンテストから、多くの素晴らしいプロジェクトが生まれることが期待されますが、そのためには皆さんの参加が必要です。

Liberated Pixel Cup example outdoor artwork / Lanea Zimmerman / CC BY-SA 3.0

Liberated Pixel Cup example outdoor artwork / Lanea Zimmerman / CC BY-SA 3.0

このプロジェクトは、技術的には、3つのフェーズに分かれています。このプロジェクトの主要な目標の1つは、統合性のあるコンテンツを制作することです。そのため、本プロジェクトの“最初の段階”は、Tangoスタイルガイドがアイコンについてマニュアル化しているような感じに、問題なく互いに調和するコンテンツを制作することができるマニュアルを作成することです。私たちは、このマニュアルを作成するために、基本的な事例を構築することをお願いしている優秀なアーティストたちと共に取り組んでおり、今後の成果に大きな期待を寄せています。

ここからは、コンテストについて具体的に説明していきたいと思います。コンテストの“第1フェーズ”では、参加者はOpenGameArtにアップロードされるガイドに従って、CC BY-SA 3.0GPLv3の互換性のあるライセンスがつけられたアートワークを制作します。このプロジェクトは、今年6月1日から7月30日の期間に開催される予定です。そして“第2フェーズ”では、構築段階で作成したアートワークを組み込んだGPLv3またはそれ以降のライセンスをつけて制作します。ここでは、参加者はチームまたは個人で取り組むことになります。このコンテンストは今年7月1日から同月31日まで開催予定です。

その後、エントリー作品を評価し、受賞者を決定します。現在の予定では、コンテンツ構築のフェーズと、ゲーム・プログラミングのフェーズの両方において、複数の賞を準備することになっています。詳細はこちらでご確認下さい。

私たちにとって、今回、OpenGameArtとコラボレーションするできたことは非常に光栄なことです。そして、あらゆるドメインにおいて、利用者の自由を実現するという共通の目標を目指すフリーソフトウェア財団は、私たちの真の協力者であるといえます。

FSFは、仲間と共に今回のコンテストに参加し、支援できることを非常に嬉しく思っています。同時に、コンテストから生まれる新しいフリーソフトウェア・ゲームに期待しています。それは、私たちがゲーム好きだという理由だけでなく、今回着手した分野は、利益を上げることが目的のソフトウェア会社が、ずるい手段としてDRM(Digital Restrictions Management)を利用し、ほぼ独占しているところであり、フリーソフトウェアを使おうとするユーザーの妨げになっているからです。
-John Sullivan (フリーソフトウェア財団 事務局長)

Liberated Pixel Cup example indoor artwork / Lanea Zimmerman / CC BY-SA 3.0

Liberated Pixel Cup example indoor artwork / Lanea Zimmerman / CC BY-SA 3.0

私たちは、Liberated Pixel Cupが、様々な方法による共有化にとって、素晴らしい機会となると考えています。現在は統一された形式に沿ってたゲームを自作するフリーカルチャー・コンテンツを見つけることは難しく、同様にアーティストもコラボレーションするのが難しい状況です。私たちはフリーソフトウェアとフリーカルチャーが直接交わる分野にも非常に興味を持っています。その分野は、必ずしも目に見える分かりやすいものではありませんが(時に少し複雑でさえあります。ですから、今回は行動を起こすことができるタイミングについて考えるよい機会です)、ゲームはこれにあてはまる良い事例なのです。皆さん、是非ご参加してみてください。

それから、今回のプロジェクトへの資金援助についてお話します。まず、私たちは上述したマニュアルを任せているアーティストに対し、現金で謝礼を支払いたいと考えています。アートワークに関する基本的なルール設定をすることは大変な作業だったからです。次に、コンテストの各フェーズにおける受賞者には、賞金または賞品を与えることも可能にしたいと考えています。

最後に、Liberated Pixel Cupへの資金援助のお願いです。上記で述べたことを実現させるため、皆さんの協力が必要です。私たちの考えに共感してくださった方は是非こちらから寄付をお願います。
また、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンでもこちらから随時寄付を受け付けております。

【フリーソフトウェア財団 概要】

1985年設立。米国ボストン(マサチューセッツ州)に本部を置く。コンピュータ利用者のプログラムの使用、学習、複製、修正、そして再頒布する権利の推奨に取り組んでいます。また、フリーソフトウェアの開発と利用を促しています。特に、GNU(FSFが進めているUNIX互換ソフトウェア群の開発プロジェクトの総称)オペレーティングシステムとGNU/Linuxの改良型や、フリーソフトウェアのためのフリードキュメンテーションに力を注げ、ソフトウェアやウェブサイトの利用については、 倫理的かつ政治的な視点から、自由に関する問題に対する意識を広めようとしています。Fsf.orggnu.orgはGNU/Linuxについての重要な情報資源です。FSFの活動支援はこちらからお願いします。

【OpenGameArt 概要】

2009年設立。自由でオープンソース化されたゲーム制作に使われるアートワークを、アーカイブに保存することを目的としています。設立以来、OGAはゲームとフリーカルチャーへの情熱をもつアーティストや開発者の活気あるコミュニティーへと成長してきました。OGAについての詳細や、組織への参加は http://opengameart.org/ をご覧ください。

原文: Announcing the Liberated Pixel Cup: an epic contest for gaming freedom
http://creativecommons.org/weblog/entry/32322
公開日時:2012年4月11日
BY Christopher Webber (Software Engineer)

dublab + DIGITAL HARINEZUMI presents 「LIGHT FROM LOS ANGELES」in SonarSound Tokyo!!!!!

dublab + DIGITAL HARINEZUMI presents
「LIGHT FROM LOS ANGELES」
in SonarSound Tokyo!!!!!
dublab.jpg
3/9-3/31まで、
ShowerRoomFactoryにて上映していた
LIGHT FROM LOS ANGELES」が
[SonarSound Tokyo] にて上映されることが決まりました!!!
(この直前に!!!)
下記日時、ステージにて上映されます。
■4/22(日)
■SonarComplex
■17:15-
http://www.sonarsound.jp/en/cinema.php
ちなみに「LIGHT FROM LOS ANGELES」に参加してくれている
Teebs が同日19:00-@SonarDômeに出ています。
SonarSound Tokyoに行く方、あわせてチェック!!!
http://www.sonarsound.jp/en/timetables.php
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SonarSound Tokyo
4/21, 22 @ageHa(新木場)
http://www.sonarsound.jp
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また、同日にはSocialTV局 2.5Dにて同時生配信もされます!!!
http://2-5-d.jp/schedule/20120422/
やんごとなき事情で新木場に行けないあなたは
Ustreamの2.5Dチャンネルでチェック!
http://www.ustream.tv/channel/2-5d1

<サービス終了しています> Social Tipping Platform『Grow!』とクリエイティブ・コモンズ・ジャパンが連携。 Grow!ボタンにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを併記可能に。

『Grow!』のサービスは終了しています。

インターネット上での柔軟な著作権定義を可能にするクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを提供する特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン https://creativecommons.jp/ と、Grow! Inc. (本社:米国デラウェア州、CEO/Co-Founder : 一ツ木 崇之)が運営する、お気に入りのコンテンツにボタンを通じてチップを贈り、コンテンツ製作者を支援すると同時に、それを友人と共有するSocial Tipping Platform(ソーシャル・チッピング・プラットフォーム)『Grow!』が連携し、ユーザーが自身のコンテンツにGrow!ボタンを設置する際、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを併記することが可能となりました。

この度の連携は、自身の創作物をインターネットを通じて発信するクリエイターたちが著作権を円滑に運用できるよう、インターネット時代の新しい著作権ルールの普及を目指すクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのビジョンと、彼らへの支援を行いたいというGrow!のビジョンが合致したことにより実現しました。

Grow!ボタンを設置しているユーザーは、各コンテンツに対し個別にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを設定することができ、設定した際にはGrow!サイト内のコンテンツページ、及び外部ウェブサイトに設置されているGrow!ボタンに、選択したライセンスのラベルが表記されるようになります。

Grow!ボタン

Grow!ボタン

【Grow! Inc. より】

Grow!の目標の一つであるクリエイターの支援という点において、素晴らしい先達であるクリエイティブ・コモンズ・ジャパン様と連携できることとなり大変嬉しく思っております。また、この度の連携によって、インターネットを通じた創作物の自由な流通、それに端を発した継続的な創作の実現を行えることを心より願っています。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン様とは、この度の連携に留まらず、今後も密な連携を行うことで創作文化への貢献を続けていきたく思っております。

【クリエイティブ・コモンズ・ジャパン より】

クリエイターが自分のファンからの支持と同時に経済的な対価も得られるGrow!ボタンの理念は、インターネット上での作品の自由な流通を目指すクリエイティブ・コモンズの活動と補完する関係にあります。自分の作品を販売せずに、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付けて誰でも共有できる形で公開している場合でも、受け手の間で共感の環が広がり、Grow!ボタンを介して作者への「チップ」が集まれば、創造へのより強力なモチベーションが生まれるからです。クリエイティブ・コモンズ・ジャパンはグローバルに展開していくGrow!ボタンとの連携によって、共感に根付いた文化経済へのコミットメントを開始できることを光栄に思います。

【Social Tipping Platform『Grow!』概要】

Grow!は、ウェブページに簡単に設置できる「Grow!ボタン」を通じ、インターネット上での「チップ」を実現するサービスです。「より良いものを作れば、より多くの人が知り、より多くの収益が得られる」、そんな社会の実現を目指し生まれました。

Grow!ボタンが設置されたコンテンツを気に入ったユーザーは、事前にポイントを購入しGrow!ボタンをクリックすることで、設置者に対してチップを贈ることができます。Grow!したことは各種ソーシャルネットワークにおいて拡散し、より多くの人が知ることとなります。

【クリエイティブ・コモンズ 概要】

クリエイティブ・コモンズとは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。CCライセンスはインターネット時代のための新しい著作権ルールの普及を目指し、様々な作品の作者が自ら「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いですよ」という意思表示をするためのツールです。CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができます。https://creativecommons.jp/licenses/

【組織概要】

法人名:特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
事業内容:クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの日本への移植と普及活動
URL: http://creativecommons.jp

法人名:Grow! Inc
登記住所:160 Greentree Drive, Suite 101, Dover, County of Kent, 19904
活動拠点:東京都渋谷区神泉町8-16渋谷ファーストプレイス8F VOYAGE GROUP内 BOAT
代表者:CEO/Co-Founder 一ツ木 崇之
事業内容:Social Tipping Platform『Grow!』の開発、運営

【本件に関するディスクロージャー】

Grow! Inc. にはクリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事の猪木俊宏が個人で出資を行っています。

【本件に関する問い合わせ先】

NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
理事   ドミニク・チェン
info@creativecommons.jp

OER universityが正規履修単位として認められるオンライン講座を提供することになりました

認可をうけた総合大学やカレッジ、そして技術専門学校などは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを利用することで、世界中の学生に正式な単位として認められる無料の講義を提供することができ、これらの大学・学校等と国際的なパートナーシップを組むことができます。OER大学(OERu)は、CCライセンスのついた講義の提供により、金銭的に高等教育を受ける余裕のない生徒に対しも、そうでない生徒と同等の学習ができる環境を与えられるようになるでしょう。これは、通常の授業料と比べ、大幅に少ない費用で正規単位を履修することができるようになるからです。OERuは、開発の総経費を削減するために、CCライセンスが採用されている現在のオープン教育リソース(OER)から科目を組み立てます。これを受けて、OERuは全科目につける初期設定ライセンスを、Free Cultural Worksが承認したライセンス(CC BYCC BY-SA)と同じものにしています。

OERu OL2 0 life cycles by J. Murray / CC BY

OERu OL2 0 life cycles by J. Murray / CC BY

OERuの背後にあるOER高等教育ネットワークには、以下のような優れた教育機関が並んでいます。

Athabasca University・BAOU(グジャラートのオープン・ユニバーシティ)・SUNY Empire State College・Nelson Hampshire University・Thompson Rivers University・University of Canterbury・University of South Africa・University of Southern Queensland・University of Wollongong

その他にも、BCcampus (注釈: ICT- Information and Communications Technology-を用いて高等教育を支援する公共団体。バンクーバーに本拠地を置く)とOER財団が、教育の提供以外でのパートナーとしてこのネットワークを支援しています。このように、OERuにとって有力なパートナーとなっているのは、様々な国・地方・州の管轄内で正式認可を受けた機関なのです。OERuはアフリカ・アジア・オセアニア・北アメリカにおいて、正式な学位を取得するための正規の履修単位を提供できるようになります。もちろん、全科目にはCCライセンスが採用されており、OERuネットワークのシニア・エグゼクティブは、2013年中のOERuの正式な活動開始を目指し、邁進しています。(詳細はこちら

これらのOERu関連機関は、OERuの配信システムをわかりやすくするため、プロトタイプとなる大学・カレッジ・レベルの科目として以下の8科目挙げました。

  • Collage Composition (エッセイの構成)
  • At Appreciation and Technique (芸術への理解とテクニック)
  • Regional relations in Asia and the Pacific (アジアと太平洋における地域関係)
  • A Mathematical Journey (数学)
  • General and Applied Psychology (心理学の基礎と応用)
  • Critical Reasoning (推論)
  • Why Sustainable Practice (持続可能な慣行とは)
  • Introduction to Management (経営の基礎)

以上の科目(2年次レベルの哲学の科目であるCritical Reasoning以外、全て1年次に履修)は一括して、一般教養学士の単位として認められます。これは、昨年11月に行なわれたOERuミーティングで初めて認定されました。そして、以上のうちの2科目については、アメリカ・ワシントン州の*オープン・コース・ライブラリーのプロジェクトとSaylor財団に既存するCC BYのついた講義資料をもとに構成することになっています。

OER財団は、今回のプロトタイプとなる各科目の内容等を広めていくため、大規模なOER講座が有している技術や配信方法を前面に押し出し宣伝してきました。OERや著作権、そしてCCライセンスについて理解を深めたいと望む教育者や学習者を対象にし、無料オンライン・ワークショップとして考案された教育者向けオープン・コンテンツ・ライセンシングの講座がその例です。同様にCC BYのつけられた講座資料は、OER財団、WikiEducator、OpenCourseWare Consortium、クリエイティブ・コモンズからのボランティアの人々の協力、そしてUNESCOからの資金援助により開発されたものです。今年1月には、教育者向けオープン・コンテンツ・ライセンシングの講義が実施されました。このオンライン講座には、世界90カ国から1067人もの人々が参加し、広範囲で協力的、かつクオリティの高いOERプロジェクトの成功を実証するものになりました。今後もこのような実績が積み重なることで、OERuのような事例が産まれていくでしょう。それと同時に、教育への投資に対する利潤をCCライセンスの活用によってどれほど大きくすることができるかという点を実証するものとなるでしょう。

OERuのWayne Mackintosh氏、そして彼の仲間に賞賛を送りたいと思います。
より詳しくは、WikiEducatorをご覧ください。

*オープン・コース・ライブラリー: 1.低価格な教科書の実現 2.教員へのクオリティーの高いオープン・リソースの提供 3.講座修了率の向上 を目的とし、様々な教材のコレクションを提供している。全てのコンテンツにCC BYライセンスを採用。

原文: Thanks to Creative Commons, OER university will provide free learning with formal academic credit
http://creativecommons.org/weblog/entry/31947
公開日時: 2012年3月21日
BY Cable Green (Director of Global Learning)