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Mozillaパブリック・ライセンス 2.0

2年間のバージョニング・プロセスを経て、Mozillaよりパブリック・ライセンス2.0(MPL2.0)が発表されました。Mozillaの会長であるミッチェル・ベイカーは今回のライセンスについて「前バージョンの精神を受け継いではいるが、以前と比べてより簡潔で優れており、Mozilla以外のフリーソフトウェアやオープン・ソース・ライセンスとも相互性が高い」と自身のブログで語っています。

前回のMozilla・パブリック・ライセンス1.1(MPL1.1)は最も一般的なフリー/オープン・ソース・ソフトウェア・ライセンスの1つであり、最も有名な例としてはMozillaのFirefoxブラウザーで利用されています。そして、現在最も多く使用されているフリー/オープン・ソース・ソフトウェア・ライセンスであるGPL*と相互性の高いMPL2.0は、ソフトウェアにとっての大きな前進ステップとなります。その理由については、クリエイティブ・コモンズのFAQで、なぜCCライセンスはソフトフェアに使われるべきではないのか(CC0は除く)について説明したページに貼ってあるリンク Make Your Open Source Software GPL-Compatible. Or Elseをご覧ください。(注釈:CCライセンスはソフトウェアに使われるソースやオブジェクトコードについて言及していないので、よりソフトウェアに特化したライセンスであるGPLの利用を推薦しています) しかし、ライセンス間の非互換性を緩和させるための原理は一般的なものであり、ソフトウェア同様、科学研究・行政の情報・データベースなど幅広くに共通するものなのです。なので、CCライセス バージョン4.0にとっての重要な最終目標の1つは相互互換性を高めることです:

相互互換性- CCライセンスとその他のライセンス間の共通する部分の不適合を減らすため、相互互換性を最大限にする。そしてライセンスの氾濫を防ぐと共に、その標準化を促す。

これは長期間の熟考と他のライセンス関係者との協力を必要とする難しい目標です。これ以外にもCCライセンス・バージョン4.0に関する目標は多くあります。私たちはその過程で蓄積される効果がこれまでのバージョン3.0よりもかなり優れたライセンス群を作る糧となり、その精神は今後も続くと期待しています(例えばCC:表示-継承は今後も引き続き使用されます)。分かりやすく言うと、私たちはあらゆる全てのものとのバランスを考えようとしているのです。

MPL 2.0の発表では、多くの人々がライセンス制作のために素晴らしい貢献をしてくれたことが綴られています。おそらくソフトウェア・ライセンスを考案する第一段階として、そのデザイン性に取り組むことを含め、異なるスキルを持った人々がライセンスをより使いやすく改善することができる機会を提供することが重要なのでしょう。そして、CCライセンスを利用した様々なプロジェクトが増えるにつれ、コミュニティー全体のフィードバックの必要性も大きくなるのです。この機会に是非、CCライセンス4.0に関するあなたの意見をお聞かせ下さい 。

*GPL- General Public License。フリーソフトウェア財団(FSF)の理念に基づくフリーソフトウェア・ライセンス。利用者に対しソフトウェアの利用、複製、 再頒布などの自由を与える事を最大の目的としている

原文: Mozilla Public License 2.0
http://creativecommons.org/weblog/entry/31140
公開日時:2012年1月3日
BY Mike Linksvayer (Vice President, Creative Commons)

オープン・ソース・マジック

Image credits: virtualmagician

Image credits: virtualmagician

マジックとは常に錯覚を作り出し、その仕掛けを明らかにしないものです。もし種明かしされたなら、私たちは驚きを全く感じなくなります。マジックの種はミステリーを守るものなのです。書籍『Magic:A picture History』の中で、ミルバーン・クリストファーはこう語りました。「ミステリーはマジックの基本的な魅力。一度種明かしされた途端、マジシャンは少しインパクトのあるサスペンスドラマの俳優のように、ただの操縦者になってしまう。観客は先にエンディングを知ってしまっているからね。」

偉大なるマジシャン達は、私たちの心理は怠惰で、脳はパターン照合機械であり、そして大きな動きは小さな動きを覆ってしまうということをよく知っています。

しかし、今日のテクノロジー発展により、人々は以前よりも簡単にマジックの種を知ることができるようになりました。マジシャンのパフォーマンスを録画し、映像を巻き戻してコマ送り再生する、そして確実にマジックの秘密を発見できてしまうのです。YouTubeにアップされているマジシャンに対し、「マジックの種が分かった」という内容のコメントはいくつも見受けられます。

では今後、テクノロジーの発展と共に、どのようにマジックは展開し革新するのでしょうか?

スイス出身ニューヨーク在住のマジシャン、マルコ・テンペストはしばしば自身の作品を「オープン・ソース・マジック」という言葉で表します。彼はマジックの種を明かし、オンライン上で観客とコミュニケーションをとり協力しながら、コミュニティーで作品を共有しているのです。

Marco Tempest: Augmented reality, techno-magic
http://video.ted.com/assets/player/swf/EmbedPlayer.swf

テンペストはガジェットやソフトフェアを愛するテクノマジシャンであり、その作品には従来の見慣れた小道具と同じように 、拡張現実、ロボット工学にソフトフェア、スクリーンといったものが使われます。彼の動きは “持続したマジック” と表され、Wired紙は “種がバレる瞬間ではなく、的確なカードが出された時に、途切れる事の無い魅力的な体験が生まれる” と述べています。このようなテンペストの新手法は、現実と非現実の境界線をまたいでいるのです。例えば、Wired紙は次のようにも著しています。“彼がマジックに使う映写トリックでは、ボールが現実とバーチャル世界を行き来する。そうと明示されないが、従来のマジックは彼のショーにも組み込まれているのだ。”  “観客がそれほど確信を持てない時とは、目の前のことが‘現実か、それともコンピュータによって作られているのか’が分からない時である。彼のマジックではこの感覚が見事に観客に作用を及ぼし、成功を納めている。”
そして、テンペストはマジックについて全く何も隠さないのです。ある手品シリーズではたった1つのカメラ付き携帯のみ用いて、(このマジックは一切の映像編集、撮影後の編集なし)、その後のフォローアップ・ビテオの中で種明かしをしています。これだけでも驚きですが、まだ話は終わりません。

テンペストはソーシャル・メディア・チャンネルを利用し、観客と接点を持つことでフィードバックを得ているのです。ここで出されたアイディアを作品に取り入れた場合は、観客の名前を作品クレジットに載せます。

さらにマジックの種明かしだけでなく、パフォーマンスを作り出すテクノロジーをもシェアするのです。「科学の世界と同じように、私たちが知識と研究を共有すればマジックはより速く前進する。そしてそれは全員がマジックを向上させる大きな役割を果たしているということ」とテンペストは話します。iPhoneを使ったマジックを制作するにあたり、彼はオープン・ソース・コミュニティー上で人々と協力し、MultiVidと呼ばれる2つ以上のスクリーン間の映像を同期するソフトウェアを作りました。さらに他のアーティストのため、このソフトウェアをアップルストアから無料でダウンロードできるようにしたのです。

マルコ・テンペストのモットーは、対話型・包括的・オープン・そして協力的なマジックの公開です。観客と接点を持ち、マジックに参加させたいと考える彼は言います「マジックとは観客とリレーションシップを築くこと。だから僕のアプローチはパーフェクトだ」と。

原文:Open Source Magic
http://opensource.com/life/12/1/open-source-magic

公開日時: 2012年1月16日
BY Lori Mehen (Red Hat)

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

The Research Works Act

先日ご紹介したSOPA/PIPA議案に続き、現在アメリカでは H.R.3699“The Research Works Act (RWA)”とよばれる、またしてもオープン化の流れの脅威となる法案が審議中です。強い反対意見やストライキ(ブラックアウト)を受け、SOPA/PIPAの採決は延期されることになりましたが、この度のRWAも大きな議論を巻き起こしています。インターネットを中心としたメディアでは、読者にRWAへの反対意見を議会に届けるよう促すものが多く見受けられ、今後もオープン・アクセスをめぐる議論は白熱していくでしょう。

The Research Works Act (RWA)とは、昨年12月16日にアメリカ合衆国下院議員ダレル・アイサ(共和党-CA)とキャロリン・マロニー(民主党-NY)によって提案された現在審議中の法案です。内容として、民間からの出版物に掲載された研究成果の公開に関して連邦政府関係機関が関与することを禁止する他、研究成果の公開についても政府機関が著者に同意を求めるのを制限することが含まれています。米国出版者協会(AAP)とそのProfessional Scholarly Publishing(PSP)部門およびCopyright Alliance(著作権連合)はこれまでの*NIH方針を覆すとしてこの法案に賛成の意を示していますが、研究結果のオープン・アクセスを推奨するその他多くの団体からは次々と否定の声があがっています。

大きな理由は2つ。1つ目は政府に対し納税している国民が研究結果にアクセスする権限を与えられないのはおかしいということ、2つ目は知識の普及手段であるオープン化の流れを妨げるという理由です。納税者のオープン・アクセスを推奨する団体Alliance for Taxpayer Accessでも、納税者にRWA反対を議会へ伝えるよう促すページが作られました。

私たちクリエイティブ•コモンズも、全米図書館協会(ALA)や北米研究図書館協会(ARL)をはじめ10以上の団体と共にRWAに反対しています。先日にはARLのウェブサイト上で、RWAに反対する団体の声明文(pdf)が掲載されました。

クリエイティブ・コモンズは今後ともオープン化の流れを妨げる法案や関連動向を注視していきたいと思います。

*NIH方針- アメリカ国立衛生研究所(NIH)から資金援助された研究結果に対し、NIHが運営するPubMed Centralとよばれるオープン・アクセス・データベ−スに登録することを義務づける法律。RWAに賛成している団体は、NIH方針が商業出版社を脅かすものとしてこれを否定している。

参考:

ホノルルで新しいローカル・ツールとアプリケーション構築が行なわれています

Image credits: CityCamp Honolulu

Image credits: CityCamp Honolulu

今月20日午後5時から翌日21日までの24時間、プログラマーと起業家達がホノルル市とその周辺の公務員と協力し、広範囲な政府データを用いたアプリケーション開発を行なうイベントが開催されました。

イベントは既に終了していますが、ホノルル居住者の日常生活向上を目的に、行政・ITに従事する人々・そして市民との協力で行なわれた素晴らしい内容でした。

このフリーイベントはThe CityCampHNL ハッカソン(訳注:ハッキング+マラソンの造語で、24時間等の限られた時間内でひたすらプログラミングを行い、成果を表彰するイベント形式)と呼ばれ、市民と政府の情報・サービスをより良く結びつけるツール開発に共感すると共に、何かしらのアイディア・興味をもつ誰しもが参加可能なものでした。交通事情・ゴミ収集・地域イベント・近隣の統計データについてなど話題は多岐に渡り、その可能性は尽きることがありません。イベント開催中、最も革新的で便利なアプリケーションを開発したチームにはイベント・スポンサーから賞金も授与されました。

このハッカソンは先月ハワイ大学で開催され、ブレイン・ストーミング・セッションに150人を動員したイベントCityCamp Honoluluの成功に基づいています。どのようにテクノロジーは問題を解決してくれるのか?どのように私たちにとっての好機を生み出すのか?CityCamp Honoluluはこの質問の答えを探していました。

今回の第一回ホノルル・コンペティションは、別の都市で市民ハッカソンが開催され成功を収めたのを手本に、創造性と敏活さを強調したものでした。参加チームは24時間ですばやく実用レベルのアプリケーションをデザインし、開発しました。つまりイベントが開催されたわずか24時間以内で、いくつかの便利なツールがアイディアから現実のものとなったのです。

近い将来、これらのアプリケーションが一般利用できるようになると良いですね。このように、成功を収めたハッカソンは一般市民の生活をより良くし、ホノルルで急成長をとげているテクノロジー・コミュニティーのために有益な機会を提供してくれました。

また、市としてはウェブサイトを越え、アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(APIs)を用いることで、自由利用可能な膨大な量のデータベース制作に取り組んでいます。今回ご紹介したイベントが開催される1週間前には、新しく発行される地理情報システム(GIS)マップ・データに添付する目的で、ホノルル・ハッカーのためのGISガイド(pdf)が発行されました。今回のイベントに間に合う絶妙のダイミングです。

イベントを通し、テクノロジーそして電子デモクラシーの主導者達は、政府がより良い役割を果たすよう尽力してくれました。ホノルルは2012年、*Code for America Fellowsを主催する8都市のうちの1つに選ばれていますが、この度のイベント成功でCode for Americaへの協力姿勢を確かなものにしたはずです。

*Code for America: 政府がインターネットで情報公開することで、市民に対してより有益な働きをすることを目的としたオープン・ガバメント・コミュニティ

原文:Honolulu looks to build new local tools and applications
公開日時: 2012年1月17日
BY Ryan
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

オープン・ガバメント・コミュニティーのまとめ: どこから始めるか?

Image by opensource.com

Image by opensource.com

最近オープン・ガバメントの動きについて興味を持った人は、何から始めたらよいのでしょうか?そして、すでに活発な活動を行っているコミュニティーのどれに参加すれば、興味と情熱を注ぐことができるでしょうか?今回はこのような疑問の答えとなるopen source.comからの記事をご紹介したいと思います。

現在、Code for AmericaからThe Sunlight Foundation、GovLoopからCityCampのようなものまで、多種多様なオープン・ガバメント・コミュニティーが存在します。では、具体的に政府の透明性・協力・関与・オープン・データに取り組んでいる組織一覧はどこで見つけることができるのでしょう?これまで最適なものが存在しなかったと思います。

そこで、Online TownhallsのCEOであるLucas Cioffi氏はオープン・ガバメント・コミュニティーの情報をまとめる取組みを始めました。まず彼は以下2つの質問を投げかけ、オープン・ガバメント・コミュニティーのオンライン収集に取りかかりました。

  • アメリカの主なオープン・ガバメント・コミュニティーは何か?
  • オープン・ガバメントの様々なコンセプトの理想的な関係をどのように可視化するか?
この議題についてはGovLoopで意見交換ができます。以下のチャートに記載されていない組織があった場合、Cioffiへ連絡するかGovLoopウェブサイトへのコメントをお願い致します。

また、簡潔かつ相互的な型でありながら、チャート上それぞれの組織ロゴを短い推薦文とリンクによって表す良い方法をお考えの開発者の方がいらっしゃいましたら、アイディアを共有しコメントを残していただきたいと思います。

原文:“Calling all open government communities: Where do you start?” http://opensource.com/government/12/1/calling-all-open-government-communities
公開日時: 2012年1月20日
BY Jason Hibbets (Red Hat)
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

フランスの著作権管理団体SACEMのメンバーがCCライセンスを使用できる試験的プロジェクトがはじまりました

クリエイティブ・コモンズのリーガル・アフィリエイトであるクリエイティブ・コモンズ・フランスとフランスの著作権管理団体 SACEMの間で新しい試験的プロジェクトが立ち上げられました。このプロジェクトはSACEMが所属メンバーに対し、3つ存在するCC-非営利3.0ライセンスの中から、 作品へいずれか1つの利用を許可するというものです。以前は、SACEM(フランス最大の著作権管理団体)によって制作された音楽作品の作者・作曲者は、いかなるCCライセンスの使用も禁止されていました。メンバーは独占的な基準で団体への権利譲渡を要求されていたのです。

この度の指針はクリエイティブ・コモンズによってサポートされた、4番目の大規模な著作権団体指標となります。CCは既にメンバーへのCCライセンス利用を認めている著作権団体 BUMA/STEMRA(オランダ)・KODA(デンマーク)・STIM(スウェーデン)と共に進行中の指針を維持していきたいと思います。どの指針も、それぞれの社会に合わせて広がる協定内容のもと、作品用途に関連したCCライセンスの利用機会をメンバーに提供しています。
繰り返しますが、今回ご紹介したCC/SACEMの指針は、SACEMメンバーに3つあるCCの非営利ライセンスのうち、いずれか1つを作品に利用ことを認めたものです。これらの作品は、SACEMとの協議内容に反さない非営利目的であれば共有することが出来ます(ライセンスで改変を許可している場合、リミックスも可能)。補足ですが、SACEMが営利目的の作品利用に関して使用料を要求することは、今後も変わらず行われることになっています。
SACEM管理委員長Bernard Miyetは今回のアプローチについて、問題視されている非営利の音楽シェア要求の声と、営利目的の作品に対する報酬の必要性とのバランスを保つ役割を果たすとして、以下のように述べています。

“この協定はメンバーのさまざまな手法、特にデジタル利用に関して適応しようとするSACEMの意欲を表しています。作者・作曲者・出版社にとっての利点は、作品の制作のための公平で効果的な報酬を得る可能性を維持しながらも、望むのであれば法的範囲内で、非営利目的の作品プロモーションが可能な事です。私は多くのクリエイターの期待に添うようバランスのとれた協定にたどり着いた事を誇りに思います。”

私たちCCは、SACEMがデジタル環境に適応する上で、より優れた柔軟性をもつCCライセンス利用をメンバーに認めてくれた事を喜ばしく思っています。そして、この指針がフランスのクリエイターに受け入れられるだけでなく、CCライセンス利用を未だメンバーに認めていない区域における多くの著作権管理団体への刺激として、全体的に役立つことを望んでいます。

SACEM関連FAQリストを含む指針についての詳細は、クリエイティブ・コモンズ・フランスのウェブサイトwikiもしくはSACEMウェブサイトでご確認いただけます。

訳注:原文のコメント欄にCCのVPであるMike Linksvayerが述べているように、アメリカではASCAPやBMI、SESACといった著作権管理団体に属しているアーティストがCCライセンスを使いたい場合は団体の許可を必要としません。これはフランスや他のほとんどの国と違い、アメリカにおいては権利管理団体との関係が排他的ではないからです。

原文: “New pilot project allows collecting society SACEM members to use Creative Commons licenses”
http://creativecommons.org/weblog/entry/31205
公開日時: 2012年1月10日
BY Paul Keller (Collecting Societies Liaison)

Cloud♯2


Daisuke Tanabe, Bun/Fumitake Tamuraという二人のトラック・メイカー/プロデューサーが原雅明氏と立ち上げた新プロジェクト「Cloud」。原雅明氏はクリエイティブコモンズとL.Aのネットラジオ局dublabの共同企画「Into Infinity」の日本側キュレーターを務め、また著書「音楽から解き放たれるために」でサウンドの新しいあり方を提案している。

「Cloud」は、急激に利用者を伸ばしているサウンドクラウドを使ったインターネット上でのリミックスプロジェクトであり、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されている課題曲のリミックス等を募るものであるが、さらにリアルイベントも開催される。昨年12月に第1回目が開催され、サウンドクラウドにはBunが提供した課題曲に対して60曲近くのリミックスが集まり、さらに幡ヶ谷のイベントスペースForestlimitで開催されたパーティでは、サウンドクラウド上に集まったリミックス楽曲が大音量のサウンドシステムで紹介されるとともに、スリリングなライブも行われた。

リアルイベントはDaisuke Tanabeがロンドン在住時に体験した「CDR」というイベントからもインスピレーションを受けており、実際のコミュニケーションの中で生まれる新しい表現や実験の場としても面白い。

今回の開催は第2回目となるが、リミックスの対象となる課題曲を提供したのはマルコス・スザーノと沼澤尚である(ブラジルでのセッション音源より抜粋)。リアルイベントは2月28日(火曜)に第1回目と同じくForestlimitで開催される。

「About Cloud 」
Cloudは音楽を制作し、それを聴いて楽しむためのオープン・スペース。誰でも参加できる。やるべきことは、曲を作り、アップロードするだけ。 その手順は以下の通り。
1.参加希望者は、アップされている“課題曲”を聴き、そこから切り出した7つの素材を使って楽曲制作。“課題曲”を聴いたことが引き金となって 生まれた曲であれば、曲のタイプやジャンルは一切問わない。
2.制作した楽曲のファイルデータは、「Cloud Vol.1」グループのDropBoxにアップロード(アートワークにはCloudのアイコンを使用)。
3.定期開催するCloudのイヴェントで集まった楽曲を紹介し、クラブ/ライヴ環境の音量で再生。
「Cloud#2」
募集開始日:1.27(fri)
募集終了日:2.25(sat)
楽曲発表日:2.28(tue)
open/start : PM7:00
charge : 500yen
Live : Daisuke Tanabe, Bun / Fumitake Tamura and more
Cloud DJ : Masaaki Hara
※ライヴ参加希望者を募集中。
1. ライヴではCloud#2に集まった楽曲のみを使用すること。
2. ライヴ時間は一人10分。
3. 参加希望者は、twitterのアカウント@cloud_fl、あるいは
cloudforestlimit@gmail.com宛にコンタクトを。
提 供  “ MARCOS SUZANO & TAKASHI NUMAZAWA”
課題曲 “NUVEM ALTA”
マルコス・スザーノ /MARCOS SUZANO(percussion)
マルコス・スザーノは、1963年リオ・デ・ジャネイロ生まれ。
恵まれた音楽環境で、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンなどロック・ミュージックに傾倒して育つが、14歳でサンバに魅了されパーカッションを始める。
看板楽器であるパンデイロ(タンバリン)に専念したのは17歳からで、プロ活動の一方で師に就いてサンバやショーロを研究。
MPB界の重鎮パウロ・モウラのバンドで活動するうち、現在に至るアフロ・ブラジルのコンセプトを押し進めるようになった。
以来、数々の実験的演奏を続けると、ジョーン・バエズのレコーディングに参加し活動の幅を広げ、’93年にレニーニとのデュオ・アルバム『オーリョ・ジ・ペイシェ(魚眼)』を発表、続いて行なわれたワールド・ツアーによって、ブラジル音楽尖端の躍動を世界に伝えた。
’96年に発表した初アルバム『サンバタウン』が、「’97年ブラジル・ディスク大賞」の関係者投票で2位の座を獲得。
今ではショーロ、ファンク、ロックなどブラジルのポップ・ミュージックに欠かせぬパーカッション奏者として、最大級の賛辞を集めている。
沼澤尚 /TAKASHI NUMAZAWA(Drums)
1983年大学卒業と同時にL.A.の音楽学校P.I.T.に留学。JOE PORCARO,RALPH HUMPHREYらに師事し卒業時に同校講師に迎えられた。
2000年までLAに在住し、CHAKA KHAN,BOBBY WOMACK,LA ALL STARS,SHIELA E.,NEDDOHENYなどのツアー参加をはじめ
数々のアーチストと共演しながら”13CATS”としても活動。
日本国内でも活動を始め,数え切れないアーチストのレコーディングやライブに参加。
’99年にリーダー・アルバム”THE WINGS OF TIME, ’00年にアーティスト・ブック”THE SEVENTHDIRECTION”,
’06年からマルコス・スザーノ,内田直之との「ネニューマ・カンサオン・ソー・ムージカ」シリーズ4作品(勝井祐二,EXPE,OKIもゲスト参加したCD,DVD)を立て続けに発表するなどソロ活動も活発化し,
ブラジルでのPERCPAN,国内のFUJIROCK,朝霧JAM,RISING SUN,METAMORPHOSEなど各種フェスティバルに多数出演し好評を博す。
現在はblues.the-butcher-590213,OKI DUB AINU BAND,DEEP COVER,THEATREBROOK,iLL,Leyona,東田トモヒロ,EXPE,MARCOSSUZANO,内田直之,勝井祐二,益子樹,ナスノミツル,鬼怒無月,”Percussion Session”(with辻コースケ),フルカワミキ,”Trim”(with 吉田美奈子&河合代介),四天王(with勝井祐二+ナスノミツル+森俊之+Kamiyann)etc…と活動中。

アフリカE-University強化のための多額投資

多額の投資を受け、アフリカ・バーチャル・ユニバーシティー(AVU)が強化されるというニュースのご紹介です。(AVUはアフリカにおいてCCライセンス下でOER(オープン教育資源)を公開するポータル「OER@AVU」の運営を行っている大学機関です)

アフリカ政策投資銀行は12の新しいオープンな遠隔教育のe-learningセンターの設立によって学校の役割を強化すべく、日本円で12億円を投資することを承認しました。さらに、この資金は大陸を渡り、AVUの27の関連学校で現在行われている15のe-learningセンターのアップグレードにも使われる事になります。これに対し指導者達は、科学とテクノロジーのプログラムを向上させ、新しいコース開発のためのトレーニング・セッションの資源となるはずだと述べています。

素晴らしい事に、プログラム・リーダー達はこの最終目標の1つとして、資格のある女性科学者を増やすことを挙げてくれました。私たちはプロジェクトの最終結果が実りあるものになることを願いながら、今後の動きに注目していきたいと思います。

Creative Commons Love: William Hook on Flicker.com

原文: Big Bucks Set to Pump Up African E-University  http://www.openequalfree.org/big-bucks-set-to-pump-up-african-e-university/

公開日時: 2012年1月19日

BY Travis Thompson in Ed Now

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

カザフスタンとルワンダ: 2011年2カ国新たにCCアフィリエイトが加わりました

Early morning in Almaty by Irene2005 / CC BY (resized)

Early morning in Almaty by Irene2005 / CC BY (resized)

Volcano by johncooke / CC BY (resized)

Volcano by johncooke / CC BY (resized)

CC本部の1年の活動が幕を閉じようとしていた昨年末、カザフスタンとルワンダが新たにCCアフィリエリトに加わるという非常に喜ばしいニュースが入ってきました。

Rauan Kenzhekhanuly率いるカザフスタン・チームはAlmas Nurbakytov、Nartay Ashim、Balashov Talgatをメンバーに迎え、現地代理としてWikimediaの運営を行っている非営利団体 Wikibilimにサポートされています。同じく、Wikibilimはカザフスタン政府、個人的にカリフ・マジモフ首相のサポートを受けています。Wikibilimのメンバーはオープン・コミュニティーにおいて豊富な経験を持ち、オープン・ライセンスのつけられたカザフ語資料の普及に特に重点をおきながら、同国内で開けた知識とフリー・カルチャーの価値を活動的に促進する働きをしています。昨年9月ワルシャワで開催されたグローバルサミットに参加したCCメンバーの中には、熱心な参加者であったカザフスタンチーム代表RauanやAlmasに出会っていた人もいるかもしれませんね。

Jacques Murinda率いるルワンダ・チームはFred ByabagaboやProsper Biramaをメンバーに迎え、2015年までに基礎教育への世界的なアクセス普及を目指すルワンダ文部省によってサポートされた非営利団体Open Learning Exchange (OLE)と共に活動しています。ルワンダ・チームはここしばらくの間CCアフリカのコミュニティー内で活動しており、この地域でオープン教育リソース(OER)と教育用ソフトウェア(OCW)を普及させるための戦略に力を注いでいます。

私たちは今回新たにアフィリエイト・ネットワークに加わった2チームを歓迎し、地域CCコミュニティーの発展、そして共に活動できることを楽しみにしています。

カザフスタン・ルワンダの参加で、公式CCアフィリエイトは昨年末までに72カ国となりました。これは2002年のプロジェクト発足以来、最多の数です。発足10周年を迎える今年2012年、よいスタートをきることができました!

記事原文: “Kazakhstan and Rwanda: Two more CC Affiliates for 2011″ http://creativecommons.org/weblog/entry/30928

公開日時: 2011年12月23日 BY: Jessica Coates(Affiliate Network Coordinator)

ドイツ・ユネスコ委員会メンバーがオープン・コンテンツ・ライセンス-実践ガイドラインをリリース

ドイツ・ユネスコ委員会が文献“Open Content Lizenzen-Ein Leitfaden für die Praxis(pdf) 日本語で“オープン・コンテンツ・ライセンス-実践ガイドライン”を公表しました。この文献は、独ユネスコの法律顧問委員会のメンバーであり、消費者のための法律に関する情報ウェブサイト iRights.info の創設者であるDr. Till Kreutzerによって著されました。内容としてはCCライセンスを主要な例として挙げながら、オープン・ライセンス利用方法について説明されたものです。もともとは企業・協会組織向けに作られたものですが、CCライセンスで作品発表することに興味をもつ誰しもが理解できるコンパクトな内容となっています。また、この文献にもCC BY-NCがつけられており、 OER (Open Educational Resources) 向けCCライセンス利用方法に焦点をあてた、*Commonwealth of Learningとユネスコによる関連文献 “Guideline for Open educational Resources (OER) In Higher Education”の続編になっています。

ドイツのガイドライン詳細はプレス・リリース(ドイツ)をご覧ください。UNESCOからはpdfファイルをダウンロードすることができます。

記事原文:「German UNESCO Commission releases “Open Content Licenses – A Practical Guideline”」http://creativecommons.org/weblog/entry/30445

公開日時:2011年11月17日

BY: Jane Park (Communications Manager)

*Commonwealth of Learning (COL)- イギリス連邦の共同機関として、加盟53ヶ国の遠隔教育改善について検討を行っている機関。1988年創設。カナダ、バンクーバーに本部を置く。

(参考: http://en.wikipedia.org/wiki/Commonwealth_of_Learning)