今年のiSummitでは、昨年と同じ3日間の会議に加えて、ライセンスの法律的な点を集中的に議論する「法律の日(Legal Day)」が設けられました。
この中では、ライセンスのv3.0のバージョンアップを米国以外でを最初に着手したオランダから、その経験をみんなで共有するセッションが設けられたほか、ライセンスに関するいろいろな議論がされました。以下に、かいつまんでご紹介します。
今年のiSummitでは、昨年と同じ3日間の会議に加えて、ライセンスの法律的な点を集中的に議論する「法律の日(Legal Day)」が設けられました。
この中では、ライセンスのv3.0のバージョンアップを米国以外でを最初に着手したオランダから、その経験をみんなで共有するセッションが設けられたほか、ライセンスに関するいろいろな議論がされました。以下に、かいつまんでご紹介します。
2007年7月25日
各位
特定非営利活動法人 クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
理事長 中山信弘
理事 野口祐子、猪木俊宏、チェン ドミニク
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)は、特定非営利活動法人(NPO法人)設立の申請を東京都に行っておりましたが、2007年7月13日に認証され、同年7月25日に設立を完了いたしましたので、ここにご報告いたします。
iSummitでは、第1日目から第3日目まで、4つのトラックのひとつに、「オープン教育(Open Education)」のトラックがありました。iSummitのプログラムページは、いまは、iSummitの各セッションの報告ページになっていますが、こちらにあがっている要約をもとに、オープン教育のトラックを振り返ってみましょう。このトラックには、世界中から25人の「コア」なオープン教育関係者のほかに、25人ほどの人が出入りしていた、ということです。
もうすこし、普段のCCJPの活動を紹介しなくては、
ということで、かなり前になってしまうのですが、
2007年4月27日に実施された文化庁の文化審議会著作権分科会の過去の著作物の保護と利用に関する小委員会で、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンも意見表明をしました。
そのときの資料はこちら。
そのときの議事録はこちらのページを、めげずに下までスクロールしていただければ見ることができます。
(せっかくの議事録なので、発言者ごとに飛べるようにしておいて下さると、とっても便利なのに…)
文責: 野口 祐子
今年のiSummitでは、初日の6月15日の夜8時から、CCの創始者でCEOのローレンス・レッシグ教授が基調講演を行いました。
まず、レッシグ教授は、2007年5月末にブラッセルで行われたCISAC主催の「著作権サミット」でのレッシグ教授とCISACのBrett Cottle氏とのディベートについて触れました。CISACは、日本のJASRAC、ドイツのGEMAなどの著作権管理団体(音楽だけではなく、出版等も含む)の上部組織で、パリに存在し、著作権管理団体間の国際的な著作物のやり取りの決済に関するルールや、著作権管理団体の世界的な政策決定などを行うところです。この20分間のディベートでは、クリエイティブ・コモンズが、無料かつ自由な作品の配布を行うことによって、著作権管理団体に所属するアーティストの経済的利益を脅かしているのではないか、といった批判がCISACからなされた、ということでした。
これに対して、レッシグ教授は、CISACは全てのアーティストを代表しているわけではないこと、CISACが我々に対して、CISACに所属するアーティストに対して「配慮」(respect)を求めるのであれば、CISACもまた、CCが代表しているアーティストに対して配慮すべきである、と反論しました。
つまり、著作権にまつわる経済には、CISACとそのメンバー組織である著作権管理団体の属する「商業的経済」(commercial economy)と、CCの属する「共有経済」(sharing economy)の二つがあることをレッシグ教授は指摘。商業的な経済活動が、お金をインセンティブとして動いているのだとすれば、共有経済は、創作に対する愛情や友人知人・社会への貢献など、非金銭的なインセンティブで動いている。そして、どのアーティストもその両方の側面を持っている(または持ちうる)し、この二つは重なり合う部分がある(cross-over)だと強調しました。たとえば、商業的経済の代表としてキャンペーンなどにも参加するブリットニー・スピアーズでも、自分の子供にはお金と関係なく歌を歌ってあげたりするだろう。逆に、CCのアーティストでも、商業的に利用される例が出てきている、と。
その後、レッシグ教授は、これからはCCも、非営利(Non-commercial)のライセンスのコモンズ証において、商業的なライセンスを得るためのリンク先を表示する機能を実装するなど、この二つの経済の橋渡しをする役割も果たして行きたい、と語りました。
そして、その後、CCの活動が世界中で普及を見せてきていること、各地に様々なリーダーが新しく生まれ、CCの活動を展開し始めていることを心強く感じ、いままでにすでに活動している人たちも、これから参加する人たちも、もっともっと(自分の分まで)積極的に活動してほしい、そうすれば、古株(=レッシグ教授のこと)もそれをこの上なく光栄に嬉しく思うだろう、と締めくくりました。同時に、レッシグ教授は、CCのCEOとしては残るけれども、これまで著作権に関係して参加してきたほかの団体(たとえば、パブリック・ノレッジやエレクトリック・フロンティア・ファウンデーション(EFF)などの理事は退任する、と発表しました。
このスピーチは、もちろん、温かい拍手で迎えられましたが、私個人は、このスピーチの後、CCにとって、ひとつの時代が終わったのかなぁ、という、感慨深い気持ちに襲われました。実は、私個人は、レッシグ教授との折に触れた会話の中で、近く、こんな日がくるだろうと、薄々感じてきたからです。
その後、レッシグ教授は、ブログのなかで、著作権問題に注力してきたこれまでの10年間に区切りをつけ、新しい10年に向かって踏み出すことを正式に宣言しました。
でも、レッシグ教授がCCを辞めるわけでもなく、ブログで著作権に関するコメントをやめるわけでもなく、来年札幌で開催されることに決定したiSummit2008には、必ず来てくださることを、私はちゃんと直接確認しました。
ということで、レッシグ教授に会いたいみなさんは、来年の7月末、札幌で会うことができます!
文責: 野口 祐子
ティム・オライリーは:書いている
無料ダウンロードが利用できることによる本の売り上げの影響
を理解するための私たちの継続的な努力の一環として、
クリエイティブ・コモンズライセンスの下で無料ダウンロードされている、
Leif Madsen, Jared Smith, and Jim Van Meggelenらによる、
Asterisk: The Future of Telephonyの
ダウンロードと本の売り上げに関するいくつかのデータを公開したい。
CCライセンスを簡単にPDFに付与できるオープンソースのツール、CC PDF Converterが発表されました。
『月刊プリンターズサークル』のサイトにて、事務局の野口が執筆した原稿がPDF形式で公開されています(もちろんCCライセンス付きで!)。
iSummit 2007 では、基調講演(Keynote Speach)は毎晩20:00から行われるという形式が採用されていました.ここではレッシグの長年の盟友であり昨年刊行された『The Wealth of Networks』(未訳)が世界中のcommoner (CC活動家)の愛読書となっているヨハイ・ベンクラー(イェール大学)、アジアのもうひとりのLLと呼ばれるローレンス・リャン(CC India)、東欧圏において社会文化的な側面からコモンズを研究するボド・バラス(CC Hungary)、そしてレッシグと共にEldred v. Ashcroftを闘った若きギーク教授のジョナサン・ジットレイン(Oxford / Harvard / Berkman)たちによる講演のダイジェストをお送りします
iSummit 2007 では、基調講演(Keynote Speach)は毎晩20:00から行われるという形式が採用されていました.ここではレッシグの長年の盟友であり昨年刊行された『The Wealth of Networks』(未訳)が世界中のcommoner (CC活動家)の愛読書となっているヨハイ・ベンクラー(イェール大学)、アジアのもうひとりのLLと呼ばれるローレンス・リャン(CC India)、東欧圏において社会文化的な側面からコモンズを研究するボド・バラス(CC Hungary)、そしてレッシグと共にEldred v. Ashcroftを闘った若きギーク教授のジョナサン・ジットレイン(Oxford / Harvard / Berkman)たちによる講演のダイジェストをお送りします.