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SACEM-FAQ

先月お知らせしたこちらの記事『フランスの著作権団体SACEMのメンバーがCCライセンスを使用できる試験的プロジェクトが始まりました』に関して、より理解を深めていただけるようFAQをご紹介したいと思います。訳注:以下、今回のSACEMの取り組みを「パイロット・プログラム」と総称します。

注記:以下のFAQは指針について大まかな情報提供を目的に、合同でSACEMとフランスCCアフィリエイトが独自に作成したものです。これらは法的助言を構成するものではなく、またそれに値するものでもありません。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの利用を決定する必要のある場合は、このFAQが一部の情報であることをご認識下さい。

私はSACEMのメンバーですが、どうすればこの取り組みに参加できますか?
非営利目的に限って作品の再頒布を許可する3つのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのうち、いずれかの条件であなたの作品を公開することができます(次の項目をご覧ください)。ライセンスを適用する前に、著者・作曲者・出版社から作品に対する許可を得たことを確認し、録音された作品の実演版を利用したい場合は、問題となっている作品に付随する隣接権の保持者もCCライセンスの採用に同意するか十分な認識が必要です。

全ての著者・作曲者・出版社から作品に対しての許可獲得を確認後、どの作品にCCライセンスをつけたいのかをSACEMに伝え、ライセンスを選びます。sacem.frのアカウントにログインする、もしくは次の4ステップ“CCで作品を選ぶ” に従って選択作業を行なってください。:

1) クリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスをつけたい作品を選ぶ。
2) 3つあるクリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのうち1つを選択する。
3) パイロット・プログラムの条件に同意し、
4) パイロット・プログラムの条件に同意したことを確認する。

作品に適したライセンスを選んだ後、その作品のライセンス適用応方法について指示が提示されます。ここまでのステップを終えた時点で、オンライン上で作品利用を可能にするなど、ライセンス条件に従った作品の頒布が可能になります。

自分の作品にどのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを適用できるのでしょうか?
非営利目的での利用を許可する以下のライセンスのうち、いずれか1つを選択することができます。

  • 表示—非営利 (CC BY-NC 3.0) このライセンスは非営利目的での作品のリミックス・操作・改変を許可しています。新しい改作品のクリエイターは元作品の権利者に同意し、非営利目的で利用するという許可を得なければなりませんが、同じCCライセンスを二次的著作物にライセンスをつける必要はありません。
  • 表示—非営利—継承 (CC BY-NC-SA 3.0) このライセンスは、非営利目的であり、かつ原作品の条件と同じCCライセンスをつけて公開するのであればリミックス・操作・改変を許可するというものです。
  • 表示—非営利—改変禁止 (CC BY-NC-ND 3.0) このライセンスは3つのうちで最も制限のあるものです。クレジット(氏名・作品タイトル・URL)を表示するのであれば、作品のダウンロード・共有は可能ですが、営利目的での利用や、非営利目的であっても改変は許されていません。

なぜ3つの非営利(NC)ライセンスから1つだけを選ばないといけないのですか?

このパイロット・プログラムは、音楽作品利用者からの著作権使用料を集めるSACEMの強みと、クリエイティブ・コモンズがオープン・ライセンス条件のもと音楽の頒布を可能にしているという強みを組み合わせています。
このパイロット・プログラムの一環としてライセンスのつけられた作品に対し、SACEMは営利利用によって発生した印税を収集する働きを、後述される“混合利用”の一部に非営利目的での利用が含まれない場合に限り、行ないます。3つのNCライセンスのうち1つが適用されていれば、その条件の原作品は非営利目的で自由に利用・頒布されることができるのです。これらの作品の自由な非営利利用を許可することは作品の広いプロモーションを望む著者に対して柔軟性を与え、彼らのファンに対しては頒布やリミックスを促します。

SACEMの主目的は会員の作品利用に対する印税を集めることなので、今回のパイロット・プログラムでは作品の非営利目的の利用を扱うCCライセンスの利用に焦点を当てることが決定されました。

営利目的であると考えられるライセンス作品の使用とはどのようなものですか?
SACEMメンバーによってクリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスの1つが適用されている作品に対し、以下の使用が営利目的であるとみなされます(つまりNCライセンス下では許可されていない利用であり、SACEMの契約に従ってSACEMへの印税の支払いが発生します)

  • 営利目的の団体による作品利用。
  • 金銭もしくはその他の形式・理由・動機に関係なく、また受益者が誰であっても、報酬を生じさせる作品利用。
  • 利益を受ける人が誰であろうと、いかなるプロモーション活動もしくは製品やサービスの促進や広告を目的とした作品利用。
  • 放送事業体や職場・店頭・販売スペースでの作品利用。
  • レストラン、バー、カフェ、コンサート会場などの公共の場での作品利用。
  • 収益を発生させる活動の一部となる、もしくは関連する団体による作品利用。
  • デジタル・ファイル共有やその他の方法によるCCライセンス作品とその他の著作物との交換。ただし直接的・間接的は関係なく、広告や資金提供の受領、また他の著作物との交換に関連した金銭取引が生じた場合のみ。

これらの利用は今回のパイロット・プログラムにおけるクリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスの範囲外であり、今後ともSACEMはこれらの利用形態に対してライセンス供与を行い、それに伴う著作権料を収集します。

非営利目的の利用とはどのようなものですか?
以下の利用は権利所持者と第三者の利益に関した金銭取引・収入が発生しない“混合利用”(後述する説明をご覧ください)の範囲内で、非営利とみなされるものです。

  • ブログやウェブサイトでのブロードキャスティング
  • ファイル共有
  • クリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのつけられた作品のストリーミングやダウンロード
  • クリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのつけられた作品の宣伝用レコーディング
  • 上記のようなレコーディングのパブリック・ブロードキャスト
  • クリエイティブ・コモンズ非営利ライセンスのつけられた作品のパブリック・パフォーマンス。ただしアーティスト出演料や照明、音響、会場料などの支出が発生しないもの。
  • 会場(教会、家、コンサートホール、公共イベント、インフォーマルな集まりなど)でのコンサート
  • 路上パフォーマンス
  • セミナーや会議
  • 学校(教育目的を除く)
  • 住宅マンションや公共の場の公共BGM
  • 民間の結婚式
  • 非営利団体の施設内でのBGM

上記のリストは非営利目的利用の例として挙げたものであり、制限的なものではありません。

バナー広告のあるウェブサイトによる音楽作品の利用は、営利と非営利どちらと考えられますか?
バナーが収益を生み出す場合、もしくは実費(訳注:サーバーの稼働コストなどを指していると思われます)を補う場合、いずれの場合も営利目的と考えられます。

自分の作品が営利目的で利用された場合どうなりますか?
SACEMとクリエイティブ・コモンズは全ての営利目的の利用はパイロット・プログラムの範囲外であると合意しています。この場合、SACEMが会員に代わり、表示規定に従ってクリエイティブ・コモンズ非営利ライセンス範囲外の作品の使用形式に合わせたライセンス供与と著作権料の収集を行ないます。

非営利ライセンスの作品が、異なるライセンス作品(NCライセンス以外)と組み合わせて使われる場合(混合利用)、どうなりますか?
SACEMメンバーによるクリエイティブ・コモンズ・非営利ライセンスが適用された作品と、CCライセンスが適用されていないSACEM管理下の作品が同じ同じイベントや活動において利用された場合、著作権料を徴収します。例えば、ある非営利組織団体が(訳注:”association loi de 1901”)年1回の会合でSACEMメンバーがCC非営利ライセンスをつけた作品と、CCライセンスがつけられていないSACEMメンバーの作品を流したとします。この場合、SACEMは作品の両カテゴリーから発生した著作権料を収集する権利があります。

なぜこのパイロット・プログラムを実施しているのか?
著作者のための団体として、SACEMは会員・著者・作曲者・出版社をマネージメントし、会員間で作品を流通させるために音楽作品のあらゆる利用者から著作権料を収集します。クリエイティブ・コモンズは著者に対し、いくつかの条件が合えば作品を自由に公開することを許可するライセンス基礎を発達させてきました。これによって著者は自由なオンライン流通の利用が可能になり、ファンは作品をリミックスしたり他の作品へ統合するなど、新しい楽しみ方ができるようになりました。また、このパイロット・プログラムによってSACEMとクリエイティブ・コモンズは、非営利目的で作品流通させたいSACEMメンバーに対し、CCライセンスの利用を可能にしています。同時に、SACEMは営利目的の作品に対してはこれまで同様、ライセンス供与・著作権料収集を続けることができるのです。このパイロット・プログラムはSACEMメンバーである作者たちに、より柔軟な選択肢を与えることを目的としています。

どのくらいの期間、このパイロット・プログラムは継続しますか?
2012年1月1日から2013年6月30日まで、18ヶ月間継続されます。

パイロット・プログラムの有効期間が終わった後、CCライセンス作品はどうなりますか?
パイロット・プログラム有効期間が終わると、SACEMメンバーはパイロット・プログラムの延長が無い限り(延長は保証されていません)、追加の作品へクリエイティブ・コモンズ非営利(NC)ライセンスを選ぶことを停止しなければなりません。しかし、有効期間が過ぎた後でも、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス期間内で発行された作品は、ライセンスとパイロット・プログラムの規定に従い利用の継続が可能です。 私たちは今回のパイロット・プログラムが、SACEMメンバーに期間終了後もCCライセンスの利用を可能にするような、構造化された解決策に繋がることを望んでいます。

CCライセンスと取り消したい場合、どうすればよいのでしょうか?
CCライセンスを無効にすることはできません。CCライセンスは作者の権利が存続する限り有効です。

どうすればこの度のパイロット・プログラムの成功に貢献することができるでしょうか?
SACEMメンバーとして、このパイロット・プログラムがもたらす柔軟性を利用することが貢献につながります。私たちは、皆さんがCC:NCライセンスをご自身の作品(の一部)に採用した際の反響を楽しみにしています。ご自身の経験についてのコメント報告はCreative Commons FranceもしくはSACEMで受け付けています。
あなたがSACEMメンバーでない場合、今回のパイロット・プログラムはあなたの作品へのCCラインセス適用には何ら影響を与えません(あなたの作品に寄与した可能性のあるその他全ての権利者からの許可がある限りにおいて)。あなたが自身の作品の商業的な権利を保持し、作品の営利利用から得る著作権料を収集するSACEMの強みを活かし、更に音楽の自由流通を可能にするクリエイティブ・コモンズの強みを享受したいと思うなら、SACEMメンバーになり、いずれかのNCライセンスを利用することを検討してください。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにつてのより詳しい情報はこちらをご覧ください。

注記:これらのFAQは指針について大まかな情報提供を目的に、合同でSACEMとフランスCCアフィリエイトが独自に作成したものです。これらは法的助言を構成するものではなく、またそれに値するものでもありません。クリイティブ・コモンズ・ライセンスの利用を決定する必要のある場合は、このFAQが一部の情報であることを再度ご確認下さい。パイロット・プログラムについて不明な点や質問がある場合はSACEMにご連絡いただくか、パイロットのプログラムの規約をご覧下さい。

原文:SACEM-FAQ (CC Wiki)
執筆者:Paul Keller、その他 (履歴)
http://wiki.creativecommons.org/SACEM-FAQ
最終修正日:2012年1月9日

ビデオ: Europeana 2011年ハイライト

これまでにもCCJPでは電子図書館ポータルサイトEuropeanaについてのお知らせをブログに投稿してきましたが、今回はこのEuropenanaより2011年のハイライト映像が届きましたのでご紹介したいと思います。

Europeana 2011 Highlights from europeana on Vimeo.

2012年になり早1ヶ月が経ちました。新年にも慣れ、来年について考え始めるこの時期、皆さんには昨年のEuropenanaの活動について短くまとめたハイライト映像をご覧頂きたいと思います。多くの新しいエキサイティングな功績を納めることのできた2011年は、Europeanaにとって多忙な1年でした。残念なことにその全てを映像にすることはできませんが、可能な限りお伝えしたいと思います。

私たちは皆さんがこの映像を楽しみ、歓び・幸せ・成功で満たされる2012年をお過ごしになることを心より願っています。

そしてEuropenanaにとっても、2012年がより良い年でありますように。今後もEuropenaにご期待ください。

原文: Video: Europeana 2011 Highlights
http://blog.europeana.eu/2012/01/video-europeana-2011-highlights/
公開日時: 2012年1月13日
BY Neil Bates (Junior Marketing Specialist)

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

UNESCOとCOLが高等教育に向けたオープン教育政策文書を発表

昨年11月、UNESCOと*Commonwealth of Learningが連帯して「高等教育においてのオープン教育リソース(OER)・ガイドライン」を発表しました。このガイドラインの目的は“政府と機関における決定権を持った人々に、体系立てられた生産・適応・OER利用への投資を促し、これらを高等教育の主流へ取り込むことでカリキュラムと教育内容を向上させ、さらにはコスト削減を勧める”というものです。

(さらに…)

Open Knowledge Foundationによる面白いパブリック・ドメイン作品発見の手引き

Bibliotheca Buloviana (Ausschnitt) / Georg Daniel Heumann / Public Domain

Bibliotheca Buloviana (Ausschnitt) / Georg Daniel Heumann / Public Domain

*Open knowledge Foundation(OKF)はオンライン上で公開されているおもしろいパブリック・ドメイン(PD)作品を見つける第一歩として、有効な手引きを発表しました。10分もあればざっと読む事ができるこの手引きには、 PD作品がどこで見つけられるか、Europeana・インターネットアーカイブ・Project Gutenbergといったウェブサイトを含むオンライン・コレクションへの便利なリンク、それに付随した説明も書かれています。また、クリエイティブ・コモンズに対して多くの言及がされており、あわせてパブリック・ドメイン・マークやCC0パブリック・ドメイン・デディケーションといったCCツールに関連した簡潔な説明も書かれています。パブリック・ドメイン・レビューでの全掲載記事と同様、この手引きはCC BYのもとリユース可能です。

この機会に是非、お気に入りの作品を見つけてみてはいかがでしょうか?

*Open knowledge Foundation- 2004年にイキリスで創設された非営利団体。オープン・コンテンツやオープン・データなど含め、知識のオープン化を促進している。

原文: Guide to Finding Interesting Public Domain Works Online by the Open Knowledge Foundation
http://creativecommons.org/weblog/entry/31431
公開日時: 2012年1月25日
BY Jane Park (Communications Msnager)

オープン・コース・ライブラリーより第一期42講座が開始

昨年10月末、ワシントン州コミュニティー・高等専門学校委員会(SBCTC)は同州で多い生徒登録数を誇る81のオープン・コース・ライブラリー講座の中から、第一弾として42講座を開始しました。今回開設された以外の残り39講座も、2013年までに開始される予定です。ワシントン州議会とBill and Melinda Gates財団によって創設されたオープン・コース・ライブラリーは、国際オープン教育リソース(OER)活動に参加するとともに、補助金体制を通して制作された資料が、オープンライセンスのもと自由に利用・適応・再頒布できるよう要求するSBCTCオープン政策を支持しています。

また、全講座はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC:表示3.0非移植(CC-BY)のもと公開されています。

この度開設された42講座は、以下のテクニカル形式でも利用可能です。

Green Riverコミュニティーカレッジの教師Michael Kenyon氏の生徒は、新しい数学のテキストに以前は約200ドルも支払っていました。しかし現在は教科書に20ドル払うか、それともオンラインで無料のものを使うかの選択できます。彼が使用している教科書(CC BY-SA)はPierce College Fort Steilacoomにあるコミュニティーカレッジの教授 David LippmanとMelonie Rasmussenによって書かれました。Kenyonは言います「僕たちはたくさんの教科書を見て来ましたが、その中でもこれが1番の教科書だと考える人達がいます」。

SBCTCのオープン教育政策に携わるTom Caswellは、「今回の講座はワシントンの大学生からの要望を考慮して作られました。そして世界中の人々とこれらのオープン講座を共有したいという私たちの考えも原動力となったのです。」と話します。

1つ1つの講座は、指導者・教育デザイナーや図書館員から成るチームによって校正・改善されてきました。講座資料の利用はオプションとなっていますが、既に多くの教授や学部が導入を開始しています。

学生公共利益調査グループ (PIRGs)が行なった非公式の研究によると、ワシントンのコミュニティーカレッジ・専門学校学校に通う生徒全員がオープン・コース・ライブラリーを利用した場合、1年間で約32億円(訳注:$41.6Million=4160万ドルx76.78円換算)の節約になるそうです。さらに、42講座の学部コース開発者が2011年-2012年の学期でオープン資料を使うと、約9,600万円(訳注:$1.26Million=1,260万ドルx76.78円換算)もの生徒の出費を回避することができ、これは開設した42講座の制作費約9,060万円(訳注:$1.18Million=1,180万ドルx76.78円換算)をこの学期だけで上回ることになります。「これらの節約は大学に通うワシントンの学生を助けるだけでなく、初期投資にも明らかに多大なリターンをもたらすでしょう」とう語るのは学生PIRGsへのオープンな教科書を提唱するNicole Allenです。

米国教育省報道官のJustin Hamiltonはこのワシントン州の取り組みについて、国にとって革新的であったと次のように評しました。「大学の学費を安くすることで、生徒はより多く講座を履修し、予定時期に合わせた学位取得ができます。そしてグローバル経済で成功するために用意された職場で社会人となります。これは生徒だけでなく国にとっても有益なことです。」

では最後に、オープン・コース・ライブラリーそしてOER(オープン教育リソース)の熱心な擁護者であり、ワシントン州第36地区の下院議員であるReuven Carlyle(民主党-シアトル)の言葉で記事を締めくくりたいと思います。「今日の現実に添わず、閉ざされ、高価でありながらプロプライエタリ(独占所有物)化した商業的教科書の終焉が本当に見えてきました。膨大な経費削減が求められるこの時代、オープン教育への取り組みは州を挙げて投資すべきものです。私たちはK-12(幼稚園〜高校卒業までの13年間の教育期間)と大学・専門学校教育において、いかに困難であっても、従来のコスト・モデルの現状改善に立ち向かわなければなりません。」

原文: Open Course Library Launches 1st 42 Courses
http://creativecommons.org/weblog/entry/30201

公開日時: 2011年11月2日
BY Cable Green (Director of Global Learning)

Mozillaパブリック・ライセンス 2.0

2年間のバージョニング・プロセスを経て、Mozillaよりパブリック・ライセンス2.0(MPL2.0)が発表されました。Mozillaの会長であるミッチェル・ベイカーは今回のライセンスについて「前バージョンの精神を受け継いではいるが、以前と比べてより簡潔で優れており、Mozilla以外のフリーソフトウェアやオープン・ソース・ライセンスとも相互性が高い」と自身のブログで語っています。

前回のMozilla・パブリック・ライセンス1.1(MPL1.1)は最も一般的なフリー/オープン・ソース・ソフトウェア・ライセンスの1つであり、最も有名な例としてはMozillaのFirefoxブラウザーで利用されています。そして、現在最も多く使用されているフリー/オープン・ソース・ソフトウェア・ライセンスであるGPL*と相互性の高いMPL2.0は、ソフトウェアにとっての大きな前進ステップとなります。その理由については、クリエイティブ・コモンズのFAQで、なぜCCライセンスはソフトフェアに使われるべきではないのか(CC0は除く)について説明したページに貼ってあるリンク Make Your Open Source Software GPL-Compatible. Or Elseをご覧ください。(注釈:CCライセンスはソフトウェアに使われるソースやオブジェクトコードについて言及していないので、よりソフトウェアに特化したライセンスであるGPLの利用を推薦しています) しかし、ライセンス間の非互換性を緩和させるための原理は一般的なものであり、ソフトウェア同様、科学研究・行政の情報・データベースなど幅広くに共通するものなのです。なので、CCライセス バージョン4.0にとっての重要な最終目標の1つは相互互換性を高めることです:

相互互換性- CCライセンスとその他のライセンス間の共通する部分の不適合を減らすため、相互互換性を最大限にする。そしてライセンスの氾濫を防ぐと共に、その標準化を促す。

これは長期間の熟考と他のライセンス関係者との協力を必要とする難しい目標です。これ以外にもCCライセンス・バージョン4.0に関する目標は多くあります。私たちはその過程で蓄積される効果がこれまでのバージョン3.0よりもかなり優れたライセンス群を作る糧となり、その精神は今後も続くと期待しています(例えばCC:表示-継承は今後も引き続き使用されます)。分かりやすく言うと、私たちはあらゆる全てのものとのバランスを考えようとしているのです。

MPL 2.0の発表では、多くの人々がライセンス制作のために素晴らしい貢献をしてくれたことが綴られています。おそらくソフトウェア・ライセンスを考案する第一段階として、そのデザイン性に取り組むことを含め、異なるスキルを持った人々がライセンスをより使いやすく改善することができる機会を提供することが重要なのでしょう。そして、CCライセンスを利用した様々なプロジェクトが増えるにつれ、コミュニティー全体のフィードバックの必要性も大きくなるのです。この機会に是非、CCライセンス4.0に関するあなたの意見をお聞かせ下さい 。

*GPL- General Public License。フリーソフトウェア財団(FSF)の理念に基づくフリーソフトウェア・ライセンス。利用者に対しソフトウェアの利用、複製、 再頒布などの自由を与える事を最大の目的としている

原文: Mozilla Public License 2.0
http://creativecommons.org/weblog/entry/31140
公開日時:2012年1月3日
BY Mike Linksvayer (Vice President, Creative Commons)

オープン・ソース・マジック

Image credits: virtualmagician

Image credits: virtualmagician

マジックとは常に錯覚を作り出し、その仕掛けを明らかにしないものです。もし種明かしされたなら、私たちは驚きを全く感じなくなります。マジックの種はミステリーを守るものなのです。書籍『Magic:A picture History』の中で、ミルバーン・クリストファーはこう語りました。「ミステリーはマジックの基本的な魅力。一度種明かしされた途端、マジシャンは少しインパクトのあるサスペンスドラマの俳優のように、ただの操縦者になってしまう。観客は先にエンディングを知ってしまっているからね。」

偉大なるマジシャン達は、私たちの心理は怠惰で、脳はパターン照合機械であり、そして大きな動きは小さな動きを覆ってしまうということをよく知っています。

しかし、今日のテクノロジー発展により、人々は以前よりも簡単にマジックの種を知ることができるようになりました。マジシャンのパフォーマンスを録画し、映像を巻き戻してコマ送り再生する、そして確実にマジックの秘密を発見できてしまうのです。YouTubeにアップされているマジシャンに対し、「マジックの種が分かった」という内容のコメントはいくつも見受けられます。

では今後、テクノロジーの発展と共に、どのようにマジックは展開し革新するのでしょうか?

スイス出身ニューヨーク在住のマジシャン、マルコ・テンペストはしばしば自身の作品を「オープン・ソース・マジック」という言葉で表します。彼はマジックの種を明かし、オンライン上で観客とコミュニケーションをとり協力しながら、コミュニティーで作品を共有しているのです。

Marco Tempest: Augmented reality, techno-magic
http://video.ted.com/assets/player/swf/EmbedPlayer.swf

テンペストはガジェットやソフトフェアを愛するテクノマジシャンであり、その作品には従来の見慣れた小道具と同じように 、拡張現実、ロボット工学にソフトフェア、スクリーンといったものが使われます。彼の動きは “持続したマジック” と表され、Wired紙は “種がバレる瞬間ではなく、的確なカードが出された時に、途切れる事の無い魅力的な体験が生まれる” と述べています。このようなテンペストの新手法は、現実と非現実の境界線をまたいでいるのです。例えば、Wired紙は次のようにも著しています。“彼がマジックに使う映写トリックでは、ボールが現実とバーチャル世界を行き来する。そうと明示されないが、従来のマジックは彼のショーにも組み込まれているのだ。”  “観客がそれほど確信を持てない時とは、目の前のことが‘現実か、それともコンピュータによって作られているのか’が分からない時である。彼のマジックではこの感覚が見事に観客に作用を及ぼし、成功を納めている。”
そして、テンペストはマジックについて全く何も隠さないのです。ある手品シリーズではたった1つのカメラ付き携帯のみ用いて、(このマジックは一切の映像編集、撮影後の編集なし)、その後のフォローアップ・ビテオの中で種明かしをしています。これだけでも驚きですが、まだ話は終わりません。

テンペストはソーシャル・メディア・チャンネルを利用し、観客と接点を持つことでフィードバックを得ているのです。ここで出されたアイディアを作品に取り入れた場合は、観客の名前を作品クレジットに載せます。

さらにマジックの種明かしだけでなく、パフォーマンスを作り出すテクノロジーをもシェアするのです。「科学の世界と同じように、私たちが知識と研究を共有すればマジックはより速く前進する。そしてそれは全員がマジックを向上させる大きな役割を果たしているということ」とテンペストは話します。iPhoneを使ったマジックを制作するにあたり、彼はオープン・ソース・コミュニティー上で人々と協力し、MultiVidと呼ばれる2つ以上のスクリーン間の映像を同期するソフトウェアを作りました。さらに他のアーティストのため、このソフトウェアをアップルストアから無料でダウンロードできるようにしたのです。

マルコ・テンペストのモットーは、対話型・包括的・オープン・そして協力的なマジックの公開です。観客と接点を持ち、マジックに参加させたいと考える彼は言います「マジックとは観客とリレーションシップを築くこと。だから僕のアプローチはパーフェクトだ」と。

原文:Open Source Magic
http://opensource.com/life/12/1/open-source-magic

公開日時: 2012年1月16日
BY Lori Mehen (Red Hat)

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

The Research Works Act

先日ご紹介したSOPA/PIPA議案に続き、現在アメリカでは H.R.3699“The Research Works Act (RWA)”とよばれる、またしてもオープン化の流れの脅威となる法案が審議中です。強い反対意見やストライキ(ブラックアウト)を受け、SOPA/PIPAの採決は延期されることになりましたが、この度のRWAも大きな議論を巻き起こしています。インターネットを中心としたメディアでは、読者にRWAへの反対意見を議会に届けるよう促すものが多く見受けられ、今後もオープン・アクセスをめぐる議論は白熱していくでしょう。

The Research Works Act (RWA)とは、昨年12月16日にアメリカ合衆国下院議員ダレル・アイサ(共和党-CA)とキャロリン・マロニー(民主党-NY)によって提案された現在審議中の法案です。内容として、民間からの出版物に掲載された研究成果の公開に関して連邦政府関係機関が関与することを禁止する他、研究成果の公開についても政府機関が著者に同意を求めるのを制限することが含まれています。米国出版者協会(AAP)とそのProfessional Scholarly Publishing(PSP)部門およびCopyright Alliance(著作権連合)はこれまでの*NIH方針を覆すとしてこの法案に賛成の意を示していますが、研究結果のオープン・アクセスを推奨するその他多くの団体からは次々と否定の声があがっています。

大きな理由は2つ。1つ目は政府に対し納税している国民が研究結果にアクセスする権限を与えられないのはおかしいということ、2つ目は知識の普及手段であるオープン化の流れを妨げるという理由です。納税者のオープン・アクセスを推奨する団体Alliance for Taxpayer Accessでも、納税者にRWA反対を議会へ伝えるよう促すページが作られました。

私たちクリエイティブ•コモンズも、全米図書館協会(ALA)や北米研究図書館協会(ARL)をはじめ10以上の団体と共にRWAに反対しています。先日にはARLのウェブサイト上で、RWAに反対する団体の声明文(pdf)が掲載されました。

クリエイティブ・コモンズは今後ともオープン化の流れを妨げる法案や関連動向を注視していきたいと思います。

*NIH方針- アメリカ国立衛生研究所(NIH)から資金援助された研究結果に対し、NIHが運営するPubMed Centralとよばれるオープン・アクセス・データベ−スに登録することを義務づける法律。RWAに賛成している団体は、NIH方針が商業出版社を脅かすものとしてこれを否定している。

参考:

ホノルルで新しいローカル・ツールとアプリケーション構築が行なわれています

Image credits: CityCamp Honolulu

Image credits: CityCamp Honolulu

今月20日午後5時から翌日21日までの24時間、プログラマーと起業家達がホノルル市とその周辺の公務員と協力し、広範囲な政府データを用いたアプリケーション開発を行なうイベントが開催されました。

イベントは既に終了していますが、ホノルル居住者の日常生活向上を目的に、行政・ITに従事する人々・そして市民との協力で行なわれた素晴らしい内容でした。

このフリーイベントはThe CityCampHNL ハッカソン(訳注:ハッキング+マラソンの造語で、24時間等の限られた時間内でひたすらプログラミングを行い、成果を表彰するイベント形式)と呼ばれ、市民と政府の情報・サービスをより良く結びつけるツール開発に共感すると共に、何かしらのアイディア・興味をもつ誰しもが参加可能なものでした。交通事情・ゴミ収集・地域イベント・近隣の統計データについてなど話題は多岐に渡り、その可能性は尽きることがありません。イベント開催中、最も革新的で便利なアプリケーションを開発したチームにはイベント・スポンサーから賞金も授与されました。

このハッカソンは先月ハワイ大学で開催され、ブレイン・ストーミング・セッションに150人を動員したイベントCityCamp Honoluluの成功に基づいています。どのようにテクノロジーは問題を解決してくれるのか?どのように私たちにとっての好機を生み出すのか?CityCamp Honoluluはこの質問の答えを探していました。

今回の第一回ホノルル・コンペティションは、別の都市で市民ハッカソンが開催され成功を収めたのを手本に、創造性と敏活さを強調したものでした。参加チームは24時間ですばやく実用レベルのアプリケーションをデザインし、開発しました。つまりイベントが開催されたわずか24時間以内で、いくつかの便利なツールがアイディアから現実のものとなったのです。

近い将来、これらのアプリケーションが一般利用できるようになると良いですね。このように、成功を収めたハッカソンは一般市民の生活をより良くし、ホノルルで急成長をとげているテクノロジー・コミュニティーのために有益な機会を提供してくれました。

また、市としてはウェブサイトを越え、アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(APIs)を用いることで、自由利用可能な膨大な量のデータベース制作に取り組んでいます。今回ご紹介したイベントが開催される1週間前には、新しく発行される地理情報システム(GIS)マップ・データに添付する目的で、ホノルル・ハッカーのためのGISガイド(pdf)が発行されました。今回のイベントに間に合う絶妙のダイミングです。

イベントを通し、テクノロジーそして電子デモクラシーの主導者達は、政府がより良い役割を果たすよう尽力してくれました。ホノルルは2012年、*Code for America Fellowsを主催する8都市のうちの1つに選ばれていますが、この度のイベント成功でCode for Americaへの協力姿勢を確かなものにしたはずです。

*Code for America: 政府がインターネットで情報公開することで、市民に対してより有益な働きをすることを目的としたオープン・ガバメント・コミュニティ

原文:Honolulu looks to build new local tools and applications
公開日時: 2012年1月17日
BY Ryan
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

オープン・ガバメント・コミュニティーのまとめ: どこから始めるか?

Image by opensource.com

Image by opensource.com

最近オープン・ガバメントの動きについて興味を持った人は、何から始めたらよいのでしょうか?そして、すでに活発な活動を行っているコミュニティーのどれに参加すれば、興味と情熱を注ぐことができるでしょうか?今回はこのような疑問の答えとなるopen source.comからの記事をご紹介したいと思います。

現在、Code for AmericaからThe Sunlight Foundation、GovLoopからCityCampのようなものまで、多種多様なオープン・ガバメント・コミュニティーが存在します。では、具体的に政府の透明性・協力・関与・オープン・データに取り組んでいる組織一覧はどこで見つけることができるのでしょう?これまで最適なものが存在しなかったと思います。

そこで、Online TownhallsのCEOであるLucas Cioffi氏はオープン・ガバメント・コミュニティーの情報をまとめる取組みを始めました。まず彼は以下2つの質問を投げかけ、オープン・ガバメント・コミュニティーのオンライン収集に取りかかりました。

  • アメリカの主なオープン・ガバメント・コミュニティーは何か?
  • オープン・ガバメントの様々なコンセプトの理想的な関係をどのように可視化するか?
この議題についてはGovLoopで意見交換ができます。以下のチャートに記載されていない組織があった場合、Cioffiへ連絡するかGovLoopウェブサイトへのコメントをお願い致します。

また、簡潔かつ相互的な型でありながら、チャート上それぞれの組織ロゴを短い推薦文とリンクによって表す良い方法をお考えの開発者の方がいらっしゃいましたら、アイディアを共有しコメントを残していただきたいと思います。

原文:“Calling all open government communities: Where do you start?” http://opensource.com/government/12/1/calling-all-open-government-communities
公開日時: 2012年1月20日
BY Jason Hibbets (Red Hat)
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)