第3回CCサロン「オープンソースと本の未来」@下北沢B&B(8/5(日))

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)による、オープン・カルチャーに関する新しい「対話の場」、「学びの場」の試みである「CCサロン」の第3回の開催が決定しました。

今回は、下北沢に開店したばかりの本屋B&Bに出張します。

お申込みは http://bookandbeer.com/?p=558 にて。

みなさま、ぜひお誘い合わせのうえ、ご来場ください!

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン presents CCサロン第3回

「オープンソースと本の未来」

インターネット/デジタル技術の発達により、本の制作、流通、販売場所が大きく変わるとともに、著者、編集者、出版社、取次業者、本屋の関係も大きく変容しようとしています。また、デジタル化により、本は、紙だけではなく、コミュニケーション・ツールとして様々な可能性を見せるようになっています。本の未来、出版の未来、そして、「本」とはなにか。『フリーカルチャーを作るためのガイドブック -クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』フィルムアート社)を今年5月に上梓し、購入者に無償でPDFデータを配布するという「オープン出版」にチャレンジしたクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのドミニク・チェンさんと、このような時代にあってリアルの本屋を始めたnumabooks/B&Bの内沼晋太郎。同年代の2人が本の未来について考える一夜です。

【出演】
ドミニク・チェン(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事)
内沼晋太郎(numabooks/B&B)

【日時】
8/5(日)20:00~22:00(19:30開場)

【場所】
本屋B&B
世田谷区北沢2‐12‐4第2マツヤビル2F

【入場料】
1,500円+1 drink order

「リミックス映画祭2012」開催!!!

リミックスカルチャーにまつわるドキュメンタリーを一挙公開するとともに、クリエイター、DJ、法律家、弁護士などが集い、「これからの音楽と政策のハナシ」をする「リミックス映画祭2012」が開催されます!

公式サイト:http://www.remixfilm.org
上映作品、上映時間は変更される場合があります。

l 日時:2012 621日 開演 3:30PM
622日 開演 3:30PM

l 会場: UPLINK FACTORY (両日), UPLINK ROOM6/22のみ)
150-0042東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル  Tel 03-6825-5502
www.uplink.co.jp

l 参加料金: <要予約>
1
作品のみ:1000円(1ドリンク付き)
1
日通し券: 2000円(1ドリンク付き)
2
日通し券: 3000円 (1ドリンク付き)

入場料にはワンドリンクとパンフレットが含まれます。トークセッションの参加は通し券のみ有効です。

l 問い合わせ:5th-element.jp
o_some@zoho.com

ご予約は61日から開始しています。「リミックス映画祭」サイトにてご案内いたしますのでご確認ください。
詳細はこちら

【リミックス映画祭2012について】
サンプリングやデジタル著作権などリミックスカルチャーをテーマにしたドキュメンタリー映画を一挙公開する。国内劇場初公開となるアンドレアス・ジョンセン 監督「グッドコピー、バッドコピー」や、ファイル共有ソフトに注目した「スティール・ディス・フィルム/この映画を盗め!」のほか、チャックDやジョージ・クリントンらのインタビューでヒップホップのサンプリングの軌跡をたどる「コピーライトクリミナルズ~音楽は誰のもの?」など注目作品が目白押し。またサウンド・リサイクルをテーマにした話題の音楽ドキュメンタリー「Secondhand Sureshots」や全国から集まった腕利きDJたちのバトルを記録した「渋谷NO1 DJ CHAMPIONSHIP」に加え、「RiP!リミックス宣言」も新たに追加!貴重なドキュメンタリー映像とゲストスピーカーを迎えたトークセッションでリミックス文化を取り巻く法律に迫る二日間。DJやクリエイター、弁護士など多彩な顔ぶれが集まる参加型フェスティバル。

主催:5th-element.jp
https://writer2.zoho.com/images/spacer.gif
協賛:クリエイティブコモンズジャパン、インターネットユーザー協会

■トーク・セッション■

62119302100 「音楽と著作権」(FACTORY

音楽におけるサンプリングと著作権問題をテーマに、著作権は果たしてミュージシャンの権利を守るものなのか、それとも創作活動の自由を妨げてしまうものなの かを、音楽著作権の現場でミュージシャンの味方として活動されている安藤先生のお話を聞きながら深く掘り下げて考えます。

トークゲスト:

安藤和宏 1963年生まれ、東京都葛飾区出身。東京学芸大学卒業、フランクリンピアース・ローセンター(LL.M.)、ワシントン大学ロースクール(LL.M.)修了、早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程博士研究指導終了。高校教諭、音楽出版社の日音、キティミュージック、ポリグラムミュージックジャパン、セプティマ・レイ、北海道大学大学院法学研究科特任教授を経て、20114月からセプティマ・レイに復帰。専門は知的財産法、音楽ビジネス論。博士(法学)。

62218301930「若者文化と風営法」(ROOM

最近、学校教育に「ダンス」が導入される一方で、風営法の取り締まり強化によるクラブの摘発が相次いでいます。このセッションでは、ダンスやクラブといった若者文化と風営法の問題について、クラブ文化に造詣の深い齊藤弁護士に分かりやすく解説してもらいます。

トークゲスト:

磯部涼/音楽ライター。主に日本のラップ・ミュージックやダンス・ミュージック、インディ・ポップ等について執筆。著作に『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』(太田出版/2004年)、『音楽が終わって、人生が始まる』(アスペクト/2012年)等がある。

齋藤貴弘/弁護士。総合的な弁護士業務とともに、柔軟な著作権システムを提案するNPOクリエイティブ・コモンズ・ジャパンで音関係を担当するなど、風営法とクラブ問題の他、多方面で音やアートをめぐる法律問題にコミットする。

622 20152130 「音楽を届けるインターネット」​(FACTORY

ンターネットやテクノロジーの発達によって、誰もがコンテンツを製作することができるようになった現在。たとえばヒップホップのサンプリングを多用した音楽が、ユーザーの手元に届き、聞いてもらうまでの仕組みも変わりつつあります。そうした音楽を作り、運び、消費されるまでの仕組みについて、グローバルなデジタル音楽配信サイトへの配信代行サービスを、この夏に日本で本格展開する、世界一の配信楽曲数を誇る米国TUNECOREの日本法人TUNECORE JAPAN、違法ダウンロード刑罰化に懸念を示すブロガーの@heatwave_p2pさん、コンテンツと著作権に詳しい福井弁護士をお迎えし、これからのアーティスト(表現者)の権利保護の形について熱く語ります。また、会場ではDJ KenOne氏によるサンプラーをつかった実演も行われます!

【登壇者】

福井健策(弁護士)

heatwave_p2p (ブロガー)

DJ KenOneDJ
野田威一郎(TUNECORE JAPAN

トークゲスト:

福井 健策(ふくいけんさく)/弁護士(日本・ニューヨーク州)/日本大学芸術学部 客員教授

1991 東京大学法学部卒。1993 弁護士登録。米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)など経て、現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。著書に「著作権とは何か」「著作権の世紀」(共に集英社新書)、「エンタテインメントと著作権」全4巻(編者、CRIC)、「契約の教科書」(文春新書)ほか。専門は著作権法・芸術文化法。クライアントには各ジャンルのクリエイター、劇場、劇団、プロダクション、出版社、音楽レーベルなど多数。東京藝術大学ほか非常勤講師、think C世話人、国会図書館審議会ほか委員・理事を務める。http://www.kottolaw.com Twitter: @fukuikensaku

heatwave_p2p/ブロガー。ブログ『P2Pとかその辺のお話』(http://peer2peer.blog79.fc2.com/)、『P2Pとかその辺の お話@はてな』(http://d.hatena.ne.jp/heatwave_p2p/)などを運営。国内外のパイラシー問題、海賊党関 連の話題、著作権政策、レコード産業・音楽産業の変遷を中心にウォッチしている。Twitter:@heatwave_p2p


野田 威一郎

TUNECORE JAPAN 代表取締役/Wano株式会社 代表取締役

1997に香港返還とともに日本に生還。慶応義塾大学卒業。株式会社アドウェイズでディビジョンマネージャーとして上場を経験後、日本のクリエイターの地位向上を実現するため株式会社Wanoを設立、2009年に代表取締役に就任。20122TUNECOREJAPAN設立、荒波に飲まれ、揉まれながら日々精進中。合言葉は 「優しくクリックで音を世界へ」http://tunecore.co.jp/

DJ KEN-ONE

2000年、世界的な規模のDJバトル=DMC初出場にして日本2位。そのスクラッチスキルは世界の最先端を行く。世界最高のスクラッチDJと呼ばれるQ-BERTが発売したDVD DJ Q-BERT LIVE,Turntable T.V DX」にも日本人スクラッチDJ代表として出演。Youtubeでも話題を呼んでいるそのライブスタイルは、1ターンテーブルのみを使い、足元にフットサンプラーを置き、エフェクトをかけたスクラッチを多重録音する事により音楽を構築していく、新しい形のスクラッチミュージックを目指している。海外のライブは2005年にイタリア、2008年には上海でのライブを経験。その他、海外のターンテーブリストのコンピレーションアルバムに楽曲を提供するなどワールドワイドに活動中。

ここでしか観ることのできない作品もあるので、みなさま、ぜひ足を運んでみてください!

【受付終了】第2回CCサロン:ファブラボ×フリーカルチャー [7月7日開催]

※定員に達したため、本イベントの受付は終了しました。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)は、オープン・カルチャーに関する新しい「対話の場」、「学びの場」の試みである「CCサロン」の第2回目を開催いたします。
第1回目は、NOSIGNERの太刀川英輔さんをゲストに迎え、「オープン・カルチャーとデザインの役割」をテーマに、参加者とスピーカーの垣根なく盛り上がりを見せました。

第2回の今回は、初の単著『FabLife』を上梓したばかりのファブラボ・ジャパン発起人であり慶応義塾大学SFC准教授の田中浩也さんを招いて、こちらも初の単著『フリーカルチャーを作るためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』を上梓したCCJP理事であるドミニク・チェンと、オープンソースとパーソナル・ファブリケーションの接合点が、世界をどのように変容させていくのか、人々の思想・価値観をどのように変えていくのか、等を中心に対話します。いま最も勢いのある2人のトークには、これからの未来を問う何かが潜んでいるはずです。

ぜひこの機会にCCサロンに参加して、いま世界で起こっているアツいムーブメントの風を感じてみてはいかがでしょうか?みなさま、ぜひお誘い合わせのうえ、下記リンク・ページよりお申込みください。

<開催概要>

日時: 2012年7月7日(土) 16:00-17:30 (開場15:45)
場所: 株式会社ロフトワーク 10F  http://www.loftwork.jp/profile/access.html

※ご来場の際は、エレベーターで直接10階まで上がってください。

トーク: 田中浩也(ファブラボ・ジャパン)、ドミニク・チェン(CCJP)

司会:水野祐(CCJP)

定員:40人 50人(*先着順。定員に達した時点で、受付を締め切らせていただきます。)

ご好評につき、人数を増やしましたが、お早めにお申し込みください。

参加費: 投げ銭方式(集まったお金はゲストへの謝礼およびCCJP運営費用として活用させていただきます。)
<申込み方法>

申し訳ございませんが定員に達したため、申し込みは終了いたしました。

書籍紹介:FabLife – デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」

慶應義塾大学環境情報学部准教授・ファブラボジャパン発起人(ファウンダー)である田中浩也氏による書籍『FabLife – デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン)が刊行されました。

本書では、「デジタルなものづくり」における情報やプロセスの共有方法の一端としてクリエイティブ・コモンズにも言及されており、今後のハードウェアやデザインにおけるオープン化の運動の中心となる国際的なネットワークFabLab(ファブラボ)の現場の熱気が克明に綴られています。

クリエイティブ・コモンズのチェアマンを務める伊藤穣一が所長も務めるMITメディアラボの人気授業「(ほぼ)なんでもつくる方法」体験記と、インド、ボストン、アムステルダム、鎌倉、つくばなど世界各地のファブラボのユニークな活動の様子を中心に、このムーブメントの最前線が紹介され、その社会に与える影響について考察されています。クリエイティブ・コモンズと並行して、エンジニア、デザイナー、アーティスト、ハッカーなど多様な人々が支持し、成長を続けるこのムーブメントについて知りたい、参加したいと考えるすべての方におすすめします。

『FabLife――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン)
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873115559/

書籍紹介:『フリーカルチャーを作るためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』

クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事であるドミニク・チェンによる初の単著『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』が2012525日に発売されました。

ドミニクは、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン設立メンバーとして、日本におけるCCの普及に尽力してきました。本書は、日本における自由なインターネット文化の発展のために活動してきたドミニクが、 コンテンツとソフトウェアにおける「フリー」の概念の歴史をたどり、 現代のインターネット社会における「自由な文化」の実践を紹介しながら、「フリーカルチャーがわかる」、「フリーカルチャーに参加する」、「フリーカルチャーをつくりだす」ための方法を解説するガイドブックです。

現代の著作権法の問題点や、コモンズ、オープン文化の多様な論点、オープンソースの系譜などを簡潔に整理し、 「あらゆる創造的活動は、先行して存在する文化物を継承しながら行なわれる」というフリーカルチャーの本質に迫り、 「継承」と「リスペクト」が生み出す「創造の共有地」という未来を描き出しています。

私たち個々人が、これからの文化の形成にどのように参加していけるのか?  その道筋を明らかにし、これからの創造と表現、ビジネスと社会活動のためのヒントとなる1冊です。豊富な実例紹介である「文化をオープンソース化するためのケーススタディ集」も付いております。

また、本書は、新しい出版の形態にもチャレンジしています。本書ご購入の方全員に「無料」でクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス(CC表示継承非営利)を採用したPDFデータを進呈しています(※525日より)。CCライセンスの条件を守れば、「誰でも」本書の内容を共有でき、さらに自分の創作物に活用できることになります。

ぜひこの機会に本書をお手にとっていただき、世界中に広がりつつあるフリー・カルチャーの風を感じてみてください!

【推薦コメント】

津田大介、ジャーナリスト/メディア・アクティビスト

「フリーカルチャー ――この概念の登場により、インターネットは再起動した。

文化芸術娯楽からジャーナリズムや政治まで、情報社会の未来を考えるうえで知らないでは済まされない基礎教養が本書には詰まっている」

伊藤穣一、MITメディアラボ所長、クリエイティブ・コモンズ チェアマン

「ドミニクは日本におけるフリーカルチャーの歴史の中でもユニークなプレイヤーでありハブ的存在だ。彼はテクノロジーとアート、日本と英語圏、そしてビジネスとフリーカルチャーの運動を接続し続けてきた主要なコネクターであり思索者でもある。今回、ドミニクが本書を執筆し、フリーカルチャーの運動とクリエイティブ・コモンズのリーダー、クリエイターとしてその経験を読者に共有することはとてもエキサイティングだ。ドミニク、ありがとう!」

“Dominick is a unique player and hub in the story of free culture and Japan. Dominick has been one of the key connectors and thinkers connecting technology and art, the English speaking world and Japan, and businesses and the free culture movement. I’m extremely excited that Dominick has written this book to help others do what he does so well as a leader and creator in the representing Creative Commons in the Free Culture movement. Thanks Dominick!”

ローレンス・レッシグ Lawrence Lessig(ハーバード大学法学大学院教授、クリエイティブ・コモンズ創設者)

「ドミニク・チェンはフリーカルチャーを理解し、フリーカルチャーのために闘ってきた数少ない国際的なリーダーの一人だ。本書はフリーカルチャーの発展的な議論に必ずや貢献するだろう。」

“Dominick Chen has been among a handful of leaders internationally who has understood and fought for Free Culture. This work is certain to make a critical contribution.”

PDFダウンロード用特設サイト】

【訂正とお詫び】

本書P106、第4章「フリーカルチャーのライセンス運動」の「クリエイティブ・コモンズのライセンス群」の説明において、小見出し「基本ライセンス」での「継承」と「改変禁止」の2つのライセンスの英語表記が入れ替わって表記されるという誤記がございました。

謹んでお詫びさせていただくとともに下記のように訂正をさせていただきます。すでに旧版PDFをダウンロード頂いている方も、第2版をダウンロード頂けます。何卒よろしくお願い致します。

〈誤〉
・継承(No Derivative Works /略記=ND
・改変禁止(Share Alike /略記=SA

〈正〉
・継承(Share Alike /略記=SA
・改変禁止(No Derivative Works /略記=ND

また、同ページ上部の図版(ライセンスのアイコン)に付随するテキストにおきましても、
右端のアイコンと右から2番目のアイコンの英語略記が入れ替わって誤記されています。

〈誤〉
右端のアイコン [改変禁止]SA
右から2番目のアイコン [継承]ND

〈正〉
右端のアイコン [改変禁止]ND
右から2番目のアイコン [継承]SA

「Tokyo Art Research Lab」が成果物をCCライセンスで公開

東京文化発信プロジェクト室が推進している「Tokyo Art Research Lab」のサイトが、このたびリニューアルされました。
この「Tokyo Art Research Lab」(通称「TARL」)は、アートプロジェクトを知る/実施する/研究するための「知」と「スキル」のプラットフォームです。
昨年、CCJPのアドバイザリーボートであり、米国クリエイティブ・コモンズのアジア・プロジェクト・コーディネーターも務める林千晶がモデレーターとして参加した「パブリック・リレーション講座」も、このTARLが主催していたものでした。
このプロジェクトの成果物は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与することによって、幅広く活用することが可能となっています。
その他にも、ソーシャルとの連携、更新しやすく頻度の高い情報発信機能、充実したアーカイブ機能など、細かい工夫が色々を取り入れられておりますので、皆様、ぜひ一度ご覧ください。

ハーバード大学が1200万件以上の書誌データをCC0ライセンスで公開

Harvard Library, Cambridge, H. P. Kendrick, Public Domain

Harvard Library, Cambridge, H. P. Kendrick, Public Domain

先月24日、米国ハーバード大学は同大学のオープン・メタデータ政策に従い、全ての図書館データをCC0ライセンスのもとオンラインで公開すると発表しました。この所蔵品データには、ハーバード大学の73の図書館が保有する書籍・ビデオ映像・オーディオ資料・原稿・地図などの情報が含まれています。

1200万件にのぼるMARC21フォーマット(Machine-Readable Cataloging/機械可読目録-図書館情報学に関わる規格)のデータは、ハーバード大のサーバーからダウンロード可能になっており、データハブを通してアクセスすることも出来ます。また、Digital Public Library of America(米国デジタル公共図書館)のAPIを経由して利用することも可能です。

ハーバード大学学術コミュニケーション部部長Stuart Shieber氏は、保存されているデータが思いもよらないことに使われる可能性を認識してり、「これらのデータによって、予測しがたいようなことや、いろいろなもの同士を結びつけることができる可能性がある。」と述べています。また、「より多くのデータが公開されるほど、人はさらに革新的なことを行うのです。」とも話しています。

ハーバード大学ウェブサイトに投稿された公式発表はこちらをご覧ください。

原文: Harvard Released 12 Million Library Records
http://openglam.org/2012/04/25/harvard-releases-12-million-library-records/
公開日時: 2012年4月25日
BY Sam Leon
(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示- 非移植3.0ライセンスで公開しています)

2012年: 政府のオープン・イノベーション

今回は、相互性・共有性を確保することを目的に、オープンシステムと協調性のあるテクノロジーの採用を公的機関に促す取り組み“Civic Commons”についてご紹介したいと思います。Civic Commonsは政府構成にとっての基盤・知識・ツールセット、必要に応じて(データやプロジェクトホスティングのような)技術的な基盤を供給し、共通の “市民のためのテクノロジー” とプロトコルの発展を促しています。 オープンかつ共通のテクノロジーは経費を削減し、公的サービス・透明性・市民参加・運営効果の向上をもたらすことが期待されます。

Image by opensource.com

Image by opensource.com

2012年になり早5ヶ月。時間の流れと共に、Civic Commonが昨年行なった活動・学んだ事、そして次なるステップについて考えたいと思います。

昨年は多忙な1年でした。Code for AmericaOpenPlansの間の非公式パートナーシップとして、ゆっくりとスタートをきったCivic Commonsの取り組みですが、その開始にあたり、Omidyar NetworkMacArthur FoundationKnight Foundationからの寛容な支援に感謝しながら昨年5月より本腰を入れて活動開始しています。

この頃から、Civic Commonsは大きな目標に向かって加速してきました:

ここではCivic Commonsの行動中心域の活動に焦点をあてます。1) 政府に対しオープン・ソースの利用を活用するよう促す。テクノロジーへのお互いの投資は政府にとって有益なものとなります。2) Open311(注釈: 市民がより直接的に都市の情報を得ることができるオープンで相互利用性の高いシステムを構築し、その国際的な取り組みを推進している) のようなテクノロジーの発展への根本的に異なるアプローチ “オープンプラットフォーム” の発展をサポートする。3)これらの取り組み実行にあたり、その中に含まれる政策や業務に関わるオープンな知識のインフラ構築

では次に、それぞれの分野でCivic Commonsが昨年行なった活動を簡単にご紹介します。

政府のオープン・ソース活用を支援する

私たちはまず、政府は毎年多額の資金をソフトウェア開発に費やしており、オープン・ソースの提案採用が、経費削減とイノベーションが広まることを支援することができるかもしれないと仮定することから始めました。Civic Commonsは(ホワイトハウスとの)連邦ITダッシュボード・(Open Indicators Consortiumとの)WEAVE可視化ツール・(現在NYC会計監査事務局と共に開発中の)checkbook NYC 2.0・(Local ProjectsとCode for Americaとの)Change by Us・その他準備中のプロジェクトを含む、多くの政府ソフトウェア・プロジェトに直接協力することに多くの時間を投資しました。

これらの活動を通して、Civic Commonsは開発プロセス・コミュニティーとのやりとり・そしてライセンシングといった点をサポートする、政府ソフトウェア開発の第一線で活動しています(主にKarl Fogel氏が素晴らしい活躍をしてくれています)。

おそらくCivic Commonsにとって最も重要なことに、これらの活動から学んだこと(詳細は後述します)をCicvic Commons wikiに記録してきたことが挙げられますが、これは今後も続けていきます。

オープン・プラットフォームを構築する

Civic Commonsが推進している中心概念の1つに、政府は開発者と起業家に対し、政府からのサービスと直接融合するツール構築の機会を与えることで、より“プラットフォーム”としての役割を果たすという考えがあります(iPhoneのプラットフォームでアプリ制作が可能であるのとほぼ同じイメージです)。政府系のテクノロジーにおいて、このプラットフォームを基礎としたアプローチは多少なりとも新しいアイディアであり、そこで構築すべきものとその構築方法について再考を要するものでもあります。

“プラットフォームとしての政府”を実現するための重要要素は、ガバメント・サービス同士の接続、そして外部ツールとの接続のための優れた標準化された方法を導きだす事です。インターネットは数々のオープン・スタンダード上(HTTPやHTMLなど)で構築されていますが、その手法のほとんどにおける“市民ウェブ”の基盤は、簡単にテクノロジーを相互運用させることができる標準データ形式とAPIです。

そうした点を考慮して作られてきたのが、地方自治体で発生する問題(道路に空いた穴や壊れた街頭など)を報告するAPIのためのオープンなウェブ標準であるOpen311 standardであり、Civic Commonsの中心プロジェクトになっています。このサービスは異なる都市をまたいでも十分な一貫性をもち、政府と市民の関係性の中核に位置付けられるので、Civic Commonsが最初に力を注ぐ理想的なプロジェクトでもあります。(注釈:Open311プロジェクトはOpenPlansによって2009年に発足され、現在はCivic Commonsが運営しています。)

今年はOpen 311にとって安定した成長がうかがえました: ブルーミントン(イリノイ州)やマイアミ・デイド(フロリダ州)に見受けられる組織内の規約制定の発展に加え、ConnectedBitsSeeClickFixMotorolaKana Laganのような業者関与を通して獲得したOpen311に準拠する都市は現在24を越えます。そしてCode for Americaは、自身のオープン・ソースOpen311ダッシュボードを開始しました。Civic Commonsはこのダッシュボードの活躍によって、2012年加盟都市の多くが翌年それぞれの道を切り開くことを願っています。

Open311の開始当初より、テクニカル・コーディネーター兼コミュニティ・マネージャーを務めているPhil Ashlock氏は、1年の締めくくりとして素晴らしい記事をOpen311のブログに投稿しました。この内容には、Open311コミュニティーに向けた2012年の要求リストが書かれています。

知識を広める

これまでに対話を行ってきたほぼ全ての都市で、オープンデータ・API・標準・オープンソース・発展プロセス・テクノロジー政策といった問題に向き合う際に、同じ様な質問と懸念をかかえています。しかし個々の都市がそれぞれの問題に初めて対処する場面であっても、集合として見た時には多くの経験が積み重なり、多くの教訓が得られています。Civic Commonsの仕事は同じ問題に立ち向かう人々の繋がりを作り、時間をかけて意思決定をサポートする情報リソースを構築し、そして時間を節約するために内部での議論を回避することです。

この知識基盤を形成し、そこからの利益を促すために、誰もが接点を持つ事ができる進行中の取り組みをいくつかご紹介したいと思います。

  • 一般的に、Civic Common Wikiは政策・プロセス・実践において先例となる素晴らしいリソースです。今年、Civic Commonsの2011年Code for Americaの仲間であるMichelle Koeth氏が、およそ20都市からの法定代理人とインタビューした結果、法律上の調達問題指針を開始することで大きな1歩を踏み出しました。今年2月3日には、ある都市が発表しようといていた規約の一部に向けたライセンシング・オプションについての質問に回答しました。これをゼロから書き上げたわけではなく、単純にオープン・ソース・ライセンス・オプションに関するwikiページを参照したのです。また、オープン・データ政策データ規格のようなトピックに関する、素晴らしい参考文献を得ています。
  • 去年暮れ、Civic Commonsは市民のためのテクノロジー・スペースをトラックする、wikiデータベースCivic Commons Marketplaceを開始しました。このアイディアは“市民向けテクノロジーのためのCrunchBase(テクノロジー関連企業・人物・投資家の自由データベース)”とでも呼べるものです。来年はその内容とツール、両方の改善に尽力することになるでしょう。
いつものようにディスカッションに参加したい方は、Civic Commonsディスカッションを訪れてみてください。専門家の方も気軽にirc.freenode.netの#civiccommonsでディスカッションに参加していただけます。以上を念頭に置いて、ここからは今年取り組む事項について述べたいと思います。

マーケットプレイスの形成

Civic Commonsは最近になってMarketplaceのα版を立ち上げ、 どのツールがどこで利用されているかという記録をとる目的で利用を開始しました。これを使い始めるのはとてもシンプルですが、「それぞれの政府団体が目標を達成するのにどのツールを使っているのか?」ということを示す基本のデータセットでさえ、当時は着想するのが非常に難しかったのです。そのため、この状況を変えようという構想から取り組みは始まりました。また、Civic Commonsの目標はこれをオープン化されたデータセットにすることです。CrunchBaseが初期のコミュニティーとなったように、Marketlpaceが時間とともに市民のためのテクノロジー・コミュニティーになることを願っています。

もしあなたが(政府IT職員・政府に関わる場所の業者職員・市民部門に焦点をあてた新規事業に携わるなど)市民のためのテクノロジーの利用者・プロデューサー・購入者であるなら、すぐにでもMarketplaceを訪れプロフィール登録してみて下さい。Civic Commonsは、あなたが何のアプリケーションを構築・購入・使用しているかという情報を必要としています。例えばこちらにご紹介するAzavea社の企業ページは、New York City Dep of ITに向けられたものです。

Civic Commonsは、市民のためのテクノロジー・スペースで活動しているその他全ての組織・企業・政府団体と同じように、 MarketplaceがCode for Americaの新しい事業Brigadeのような新興プログラムにとって使いやすいリソースの役割を果たすよう望んでいます。さらに時間とともに、Civic Commonが構築可能なその他の有益なサービスとツール上で、 Marketplace自体がプラットフォームになれば良いと考えています(ワンクリックのサンドボックス・アプリケーション機能や業界データ分析など)。もし皆さんの中にどなたか開発者であり、最高のマーケットプレイス構築に興味がある方いらっしゃるなら、developers centerこちらのページをチェックしてみて下さい。

オープン構造とプラットフォームの力

多くの都市がアプリをオープンソース化し、二次利用の例も実体化し始めてきた一方で、最も興味深く、広範囲に広がる活動はOpen311のようなプラットフォームの周囲で起こってきました。それはプラットフォームが単体アプリケーションよりも大きいからです。プラットフォームは多くのツールにとって共通の核のまわりで構築される機会を与えます。さらに、ツールがプラットフォームのまわりで構築されるにつれ、プラットフォームの影響力はより大きなものとなり、プラットフォームの採用率が高まり、更に多くのアプリケーションの開発を促します。このことの利点は容易に想像して頂けると思います。

つまり、個々のアプリケーションよりもプラットフォームに着目することで、多くのことが起こるチャンスを作り出すのです。Civic CommonsはOpen311のコミュニティー内でこの展開を続け、同時にプラットフォームとしての公共輸送サービスはどうなっているのか、などといった事例を観察することができます。

そして、来年Civic Commonsがどの分野に尽力したいかを考えるにあたり、都市が個別にオープンソース的に開発を行い続けるだけでなく、相互に拡張可能なプラットフォーム構造を行ったオープンなインフラの開発も促す予定です。全てはオープンなイノベーションの基礎を固めるためにあるといえます。

全体的な連携:オープン化改革

ハーバード大学法学部教授John Palfrey氏は、最近発行された自身の著書『知的財産戦略』でオープン・イノベーション改革について以下のように表しています。:

オープン・イノベーションの裏にある実にシンプルで強力な考えとは、「新しいアイデアの創造者はあなたの組織にいなくても有用たりえる」 ということである。

これはつまり異なる人同士の努力を結合する可能性を実現するということであり、まさにシンプルで力強いものですね。

オープン・プラットフォームによって、政府が提供するテクノロジーの上に誰でもイノベーションを進めることを可能にします。オープン・ソースは複数の都市がお互いのイノベーションから利益を得ることを可能にし、オープンな知識は1カ所で得られた教訓や経験を他の決定の場へ活かす鍵となります。つまり、Civic Commonsの本当の意味での中心的活動とは、政府に対し、オープンなイノベーションのための潜在的な可能性を解き放つよう働きかけることです。

2012年、Civic Commonsはこれらの実現に向け突き進んで行きたいと思います。

原文: 2012: Open innovation for government
http://opensource.com/government/12/2/2012-open-innovation-government
公開日時: 2012年2月3日
BY Nick Grossman

(このCCJPによる翻訳記事はCC:表示-継承 非移植3.0ライセンスで公開しています)

政府と図書館: クリエイティブ・コモンズを利用したデータのオープン化

ここ数か月、オープンデータを取り巻く状況は刻々と変化しています。その中でも、政府や図書館に関係したオープンデータの動きが顕著です。今回は、最近オープンデータを採用したオーストリア政府、イタリア文部省(教育・大学・研究機関担当)、イタリア下院議会、ハーバード図書館の事例をご紹介したいと思います。

Open data / opensourceway / CC BY-SA

Open data / opensourceway / CC BY-SA

オーストリア政府は、膨大なデータを公開するオープンデータ・ポータルを、CC BYライセンスで開始すると発表しました。このポータル利用規約においては、オープンデータを行う場合にCC BYライセンスの付与を推奨すること、そしてそのようなデータの詳細にはCC BYランセンスを付与した旨を記載することなどが述べられています。

イタリア文部省も、CC BYオープンデータ・ポータルを開始しました。このポータルには、イタリア国内の学校に関するデータ(住所・電話番号・ウェブサイト・管理番号など)、生徒の情報(学生数・性別・成績)、教員の情報(教員数・性別・退職の有無など)が含まれています。同省は、透明性を高めるため、ゆくゆくは全データを二次利用のために公開・オープン化することを目標としており、同時に、教育システムに対する理解を高め、生徒・教員・保護者のための新しいツールやサービスが作られていくことを助けたいと考えています。

また、イタリア下院議会は、CC BY-SAで関連オープンデータを公開するプラットフォームを開発しました。

続いて、米国ハーバード図書館の事例です。同図書館は、1200万点もの目録CC0を使ってパブリック・ドメインとして公開しました。CC0とは、作品をパブリック・ドメインに置くため“いかなる権利も保有しない”という意思表示をするためのツールです。この動きは、ハーバード図書館のオープン・メタデータに関する指針に従ったものであり、FAQでは以下のように述べられています。

CC0 パブリック・ドメイン表示によって、ハーバードは、メタデータにおけるいかなる著作権、それに付随する権利を放棄することになります。これにより、データの幅広い利用とその利用によって生じる発展が期待され、図書館コミュニティーと市民の双方にとって有益なものとなると信じています。

また、ハーバードのプレス・リリースには、オープンデータ化を進めた動機について、以下のように書いています。

DPLA(Digital Public Library of America)の議長であるJohn Palfrey氏は、「この素晴らしい提案によって、多くの開発者は、地方公共図書館や研究図書館・博物館・アーカイブや文化的コレクションを含む、重要な国のリソースを利用した革新的アプリケーション構築を試みることが可能になります。」と述べました。さらに、彼は、「今回の動きが、その他の機関においても、それぞれのコレクション・メタデータを公開するきっかけになれば嬉しい。」とも話しています。

オープンデータにCCツールが利用されることは、非常に喜ばしいことです。CCとデータに関する質問はこちらをご覧ください。このFAQには、データを公開している政府・図書館・組織へのリンクも掲載されています。

原文: Government and Library Open Data using Creative Commons tools
http://creativecommons.org/weblog/entry/31884
公開日時: 2012年4月24日
BY Jane Park (Communications Manager)

2012年夏学期も「デジタル時代の著作権とオープン化」の授業を担当します

2010年度、2011年度に引き続き、2012年度も、「デジタル時代の著作権とオープン化」という授業を、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの野口祐子と渡辺智暁で担当します。

2012年度は、これまでの東京大学情報学環教育部の授業ではなく、東京大学が今年度から立ち上げた大学院横断型教育プログラムのひとつである「デジタル・ヒューマニティーズ」プログラムのうちの関連科目のひとつとなり、主に大学院の学生が履修する講義になりました。東京大学が、クリエイティブ・コモンズのような考え方がこれからのデジタル・ヒューマニティーズを考える上で重要だと評価してくださっていることは、とてもうれしいことです!

今回も、授業のスライドを可能な範囲でアップしていきます。

第1回:講義の狙い、著作権の仕組み等 (担当:野口)(資料

第2回:例外規定、裁定制度、利用主体は誰か?(担当:野口)(資料

第3回:著作権制度の問題点、自由と規制のバランス(担当:野口)(資料

第4回:許諾と集中権利処理、日本版フェア・ユース、CCライセンス(担当:野口)(資料

第5回:オープンライセンスの効用、ライセンスの標準化・互換性(担当:渡辺)(資料

第6回:音楽業界の変化と展望(担当:野口)

第7回:動画ビジネスとオープンな事業(担当:渡辺)ゲスト講師 株式会社ドワンゴ取締役 木野瀬友人様

第8回:著作権制度と経済分析(担当:渡辺)ゲスト講師 慶應義塾大学経済学部 田中辰夫准教授

第9回:教育のオープン化とオープン化の射程(担当:渡辺)(資料

第10回:科学分野におけるオープンコンテンツ(担当:野口)

第11回:電子出版の隆盛(担当:野口)

第12回:オープンガバメント、オープンデータ(担当:渡辺)ゲスト講師 国際大学GLOCOM 主任研究員 庄司昌彦様 (電子行政タスクフォース構成員、一般インターネットユーザ協会理事)

第13回:メディア産業の収益モデルとジャーナリズムの行方(担当:渡辺)

—-
レポート課題